子どもの食事Q&A(本庄市)

「遊び食べ」や「ムラ食べ」など、離乳食や幼児食についての心配は尽きません。そこで、日頃、保健センターに寄せられる食事についての質問内容を中心に、つまずきがちなポイントを集めて、その解消法をまとめました。ご活用ください。

ただし、食事については個人差があります。日頃からお子さんの様子を見て、状況に合わせていくことが大切です。

※質問項目の(  )内の月年齢は、おおよその目安時期です。

 

【食べ方・食べさせ方に関する質問】噛まない/口から出す/食べ物や食具を投げる/ムラ食べ/好き嫌い/遊び食べ/椅子に座らない/食べこぼし/手づかみ/小食/食事時間が長い/すぐ飽きる

Q:モグモグしないで(噛まないで)飲み込んでしまう/口から出してしまう(離乳食モグモグ期〈中期〉~3歳頃)

:【離乳食の場合】現在与えているものがなめらかな状態なら、ザラザラやツブツブの状態にステップアップしてみてはいかがでしょうか。モグモグの練習には豆腐くらいに軟らかく煮て、少し形を残してチャレンジ。離乳食後期以降のお子さんで丸呑みしている場合は、お口の機能に対して、食品の硬さがあっていない可能性があります。硬さや大きさを変えて調理するなど、工夫してみましょう。

 【幼児食の場合】奥歯が生えそろう2~3歳頃までは噛みにくいものが多くあります。繊維の多い野菜は繊維をたつように切ったり、肉は薄切りにしたり工夫してみましょう。

 

Q:食べ物や食具(スプーンなど)を投げてしまう(1歳代)

:まだまだ食事に集中して行儀よく食べることが難しい時期です。しかし、「食事の時間」を意識させることは大切です。食事中はテレビを消したり、おもちゃを片付け、家族で食卓に向かい、「いただきます」の挨拶をしてから食べましょう。椅子は子ども用のものを用意してあげるといいでしょう。床に足がつかなければいい姿勢はとれません。足がつかない場合は、雑誌などを積んだり踏み台を利用してみましょう。食事に集中できる時間は20~30分程度です。遊び始めて食べないようなら、食事を切り上げて「ごちそうさま」をしましょう。

 

Q:食べる量にムラがある(1~2歳代)

:食べる量が日によって差があるのは、この年代の特徴です。気分や体調に左右されることも多く、ムラが多く見られる子もいます。食事量や食事のバランスは1日単位ではなく、3~4日の長めの期間で確認するとよいでしょう。

 

Q:好き嫌いが目立つ(幼児期)

:1~2歳代は奥歯がまだ生えそろわないため、噛みにくいものが多くあります。そのため、味ではなく、噛みごたえや歯ざわりなどで好き嫌いを訴えている場合があります。口に入れて噛んだものを出したりするなど、サインを出していないか確認しましょう。

また、こころの発達に伴い、自己主張が強くなり、気分のムラが激しい年代なので、気分によっても食事に影響が出やすくなります。

好き嫌いなく何でも食べられることは、すこやかな成長を促す上で大切なことですが、この時期の好みが生涯続く、とは考えにくいので、嫌いな食品の栄養素は他の食品で補うなども検討しましょう。強制したり、何とか食べさせようと神経質になると、余計に拒否することもあります。嫌いなものは少し期間を空けてから食卓に出したり、周りで家族がおいしそうに食べるなど、本人の食欲を刺激するような環境づくりを心がけましょう。

幼児期に食べにくいものとしてよく挙げられるものが「生野菜」です。生野菜は苦味や酸味があるものが多く、また、繊維が多いので歯ざわりが苦手だったり、噛み切りにくく噛みにくいため、子どもに好まれない傾向にあります。子どもが食べにくそうにしていたら、「生野菜」にこだわらず、煮たり炒めたりして火を通したほうが食べやすいでしょう。3歳を過ぎてくるとだんだんと咀嚼力もついてくるので、少しずつ生野菜も食べる機会をつくっていき、子どもの食べる意欲を大切にしていきましょう。

 

Q:遊び食べをしている/椅子に座っていられない/動き回ってしまう(1~2歳代)

:幼児期になって歩けるようになると、行動範囲が広がって、いろいろなものに興味を示すようになります。食事の時間も、食事以外のものに興味を示し、椅子から離れてしまったり、椅子に座っていても食べ物や食器で遊んだり…。どうして食事に集中しないの、と思いますが、食事の時間は席に着いて手や口を動かすだけ。今まで以上に体を動かせるようになったけれど、まだまだ上手にひとりで食べられない子どもにとっては集中を続けるのが難しいのです。

自分で上手に食べられるようになってくる3歳以降になると、遊び食べはだんだん落ち着いてきます。お子さんが少しでも食事の時間を楽しめるように工夫してみましょう。

[ ポイント ]

・食事までにしっかりお腹を空かせておきましょう。おやつの与え方や食事間隔などが影響していないか確認しましょう。

・食事に集中できるように環境づくりが大切です。おもちゃ等、興味の対象となるものは片付けておきましょう。

・食卓について30分経っても遊んでいる場合には、無理に食べさせずに片付けてみましょう。また、次の食事までにおやつを与えすぎないようにします。

 

Q:食べこぼしが多い(1歳代)

:食べこぼしが多いのはこの年代の特徴です。手づかみ食べをしても口に上手に運べるわけではありませんし、スプーンなどを持たせれば、口に入る量よりこぼす方が多い…。しかし、自分で食べたい意思がはっきりみえてくる時期でもあります。食べたい意欲を大切にして、こぼしたり汚したりすることは大目に見て、見守ってあげてください。手づかみ食べや食具を使って食べる方法が上手にできるようになるにはある程度の練習期間が必要なのです。

 

Q:手づかみで食べている/食事を自分で食べたがる(1歳代)

:離乳食パクパク期〈完了期〉~幼児期は「自分で食べたがる」「手づかみで食べたがる」「スプーンなどを持ちたがる」などの行動が見られるようになってきます。こころの発達に伴うもので、とてもよい傾向です。「手づかみ食べ」はひとりで食べることを覚えていくための大切な段階です。

 

Q:食べる量が極端に少ない(小食)(乳幼児期)

:体重や身長の増えはいかがですか?もし小柄でもお子さんなりに増えていて、元気に過ごせていれば様子をみてもいいでしょう。日中は体を使って遊び、活動量を増やしてお腹が空くようにリズムを整えましょう。おやつの与え方なども振り返ってみてください。また、果汁やイオン水、甘い飲み物などが多いと食事が摂れなくなるので注意しましょう。食事のときは、果物などのデザートは食事の最後に出すようにし、まずは主食やおかずから食べられるよう、工夫しましょう。

 

Q:食事に時間がかかる/すぐに食事に飽きてしまう(乳幼児期)

:お腹は空いていますか?食べることよりも他に興味があって食事に集中できない状況ではありませんか?また、食事が噛みにくい、食べにくいものばかりになっていませんか?食事の雰囲気はいかがですか?子どもが「食べたい」と思うような環境づくりはできていますか?

子どもが「食べない」状況には、何か原因があるはずです。お子さんの様子を注意深くみてみましょう。幼児の場合は、おやつを与える時間や量も見直してみましょう。

食事の時間は20~30分程度が目安です。だらだらと続けて、食べているのか遊んでいるのか区別できない、なんてことにならないように気をつけましょう。

 

【食事内容・味付けに関する質問】アレルギーが心配/1回の食事量の目安/乳酸菌飲料/お茶や白湯が苦手

Q:アレルギーが心配で食品数を増やせない(乳児期)

:初めて与える食品は、1日1種類、十分に火を通した食品を小さじ1杯程度の少量から与え、赤ちゃんの様子を見てください。発疹など皮膚に反応が出たり、嘔吐・下痢などの消化器症状など、体に症状が出た場合はその食品は一時的にストップ。赤ちゃんの様子に特に変わりがなく元気なことが確認できれば、離乳食のサイクルに取り入れていきましょう。

※アレルギーと疑われる症状が出た場合は医療機関を受診しましょう。特定の食品を除いた食事(除去食)は必ず医師の判断のもとに行いましょう。

【食物アレルギーとは】

人間のからだには、ウイルスや細菌などが侵入してきたときに、それらを攻撃・排除してからだを守る「免疫反応」という働きがあります。通常、免疫反応はからだに害を及ぼすものに対して働きますが、本来からだに無害であるはずの「食べ物」を異物と判断して働いてしまうことがあります。その結果、からだにさまざまな症状が引き起こされます。これが「食物アレルギー」です。

  

乳幼児期にみられるアレルギー(鶏卵、乳、小麦、大豆)は、成長とともに症状が出なくなり、原因物質を食べられるようになることも多くみられます(「耐性獲得」という)。そのため、乳幼児期の食物アレルギー患者数がもっとも多く、年齢とともに減少する傾向にあります。ただし、学童期~成人期に新たに発症したアレルギーは、乳幼児期に発症したアレルギーに比べて耐性獲得の可能性が低いとされています。

Q:1回の食事量の目安(離乳食ゴックン期〈初期〉~幼児期)

:[ 離乳食ゴックン期〈初期〉]

   お粥、野菜などを合わせて子ども茶碗1/2杯程度

  [ 離乳食モグモグ期〈中期〉]

   お粥、おかずを合わせて子ども茶碗1杯程度

  [ 離乳食カミカミ期〈後期〉]

   軟飯80g程度(全粥なら100g程度) + 肉/魚/卵/大豆製品などのおかず + 野菜や果物

   (全体で子ども茶碗1.5杯程度)

  [ 離乳食パクパク期〈完了期〉]

   ご飯80g程度(軟飯なら100g程度 + 肉/魚/卵/大豆製品などのおかず + 野菜や果物

   (全体で子ども茶碗1.5杯強程度)

  [ 幼児食 ]

   大人の半量程度 + おやつ(1~2回)

 

※詳しくは、「離乳食のすすめ方(PDF版) (PDF:92.2KB)」・「幼児食のすすめ方(PDF版) (PDF:121.7KB)」をご覧ください。

※あくまでも目安です。胃の大きさや消化吸収力、消費量などは個人差があります。お子さんの体重や身長が本人なりに伸びているか確認してみましょう。

 

Q:乳酸菌飲料を1日に何本も飲みたがる(幼児期)

:乳酸菌飲料を与えることに特に制限はありませんが、糖分も多く、甘いので、量を考えて1日1本程度にしましょう。水分補給はお茶なども利用し、毎日甘いものを飲む習慣がつかないように気をつけましょう。「たまに、お楽しみとして」与えるとよいかもしれません。

 

Q:お茶や白湯が苦手。イオン水やスポーツドリンク、ジュースなどを欲しがる(乳幼児期)

:子どもに白湯やお茶を飲ませようとしても、嫌がって飲まないから、水分補給のためにイオン水やジュースを与えてしまう、というのは要注意です!イオン水やジュースなどは糖分が多く、虫歯や肥満、将来的に糖尿病いつながるリスクにつながります。また、甘い飲み物(おいしい味)に慣れてしまうことで、白湯やお茶をさらに飲まなくなるだけでなく、母乳やミルクの哺乳量に影響が出る可能性もあります。イオン水などの飲料は発熱や下痢などで脱水の危険があるときに利用し、それ以外の水分摂取には白湯やお茶を利用しましょう。

日常的に利用している子には、甘い飲み物の買い置きをしない、のどが乾いていそうなときにお茶などを出してみるなどがんばってみましょう。どうしても甘い味に慣れてしまっている、という場合は、だんだんと薄めていくといいかもしれません。一時的に水分摂取量が少なくなることがありますが、食事に汁物を付けるようにしたり、工夫してみましょう。

【具合が悪いときの食事に関する質問】発熱・食欲がない/口内炎やのどの痛み/下痢/便秘傾向

Q:熱が高くて食欲がないとき(乳幼児)

:発熱すると発汗し、また発熱とともに食欲不振を起こすことが多いため、脱水症状に注意しましょう。発熱していると通常の状態より、エネルギーを多く消費するため、十分な栄養補給が必要となります。

 

[ 食事のポイント ]

・水分補給:白湯、麦茶などのお茶、乳幼児用電解質飲料(イオン水)、果汁など

・水分の多い、さっぱりした食べ物:果物のペースト、アイスクリーム(低脂肪)、シャーベット、ヨーグルト、飲むヨーグルトなど

・食欲の回復状況に応じてエネルギーを補給し、徐々にたんぱく質の補給を心がけましょう。消化のよいものから始めていきます。重湯、お粥、軟らかく煮たうどん、卵豆腐、プリン、茶碗蒸し、ポタージュなど。冷たいもののほうが食べやすい場合が多いので、必要に応じて調整するといいかもしれません。

(油の多いメニューやお菓子、消化困難な食品(海藻類、きのこ、こんにゃくなど)は避けたい食品です)

 

Q:口内炎ができているとき/のどが痛いとき(乳幼児)

:口腔内に痛みがある場合、食べ物や飲み物の摂取量が少なくなり、脱水症状を起こしたり、状態によっては発熱する場合もあります。

 

[ 食事のポイント ]

・舌ざわりや飲み込みのよい、食べやすい食品:卵、牛乳、豆腐、じゃがいも、バナナ、めん類など。口当たりや飲み込みをよくするために、小麦粉や片栗粉、コーンスターチ、ゼラチンなどを利用するとよいでしょう。

・味付けは薄くします。塩味や酸味の強いものは、患部にしみて痛いので避けましょう。

・熱いものや冷たいものは避け、人肌程度の温かさが食べやすいでしょう。

・栄養が不足すると治りにくいので、栄養価の高いものを選ぶなど、工夫しましょう。ビタミンB1、B2、B6、ビタミンCを含む食品を取り入れてみましょう(かぼちゃ、卵、納豆など)。

・1回に多く食べられないときは、少量ずつ食事回数を増やすとよいでしょう。

・また、食後にはぬるま湯で口をすすいで清潔を保ちましょう。

 

Q:下痢をしているとき(乳幼児)

:下痢の程度によって脱水傾向や腸管の消化吸収能力が低下し、さらに食欲が減退することもあります。

乳児で比較的軽症の下痢の場合は、母乳は中止せず、食欲があればそのまま与えてみましょう。もし、気になるようなら、1回量を少なめにして様子を見てみるなど、おなかの調子を見ながら進めましょう。育児用ミルクの場合も、薄めず、そのまま与えてよいですが、ミルクを飲んでいて、下痢が治まらない・ひどくなってしまう場合は、1回量を減らして様子をみてみましょう。(下痢の状況によっては、一時的にミルクを下痢治療用のものに替える必要があるかもしれません)。

離乳食は、食欲があれば、少量与えてみてもよいかもしれませんが、下痢が悪化するようなら、一時的に止めたり、離乳食の段階を戻すなどして様子をみましょう。お腹の調子がよくなってきたら、少しずつ元の食事に戻していきましょう。

幼児の場合は、おなかの調子に合わせて食事内容を調整しましょう。

※お子さんの下痢がひどい場合や悪化している場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

 

[ 食事のポイント ]

・水分補給:白湯、麦茶などのお茶、乳幼児用電解質飲料(イオン水)、果汁、野菜スープなど。

・胃腸の状態に応じて食べ物を工夫しましょう。胃腸を刺激しなしよう、胃内滞留時間の短い食品(脂っこいものは避ける)、食物繊維の少ない食品を利用しましょう。

 →重湯、お粥、軟らかく煮ためん類、いもなどの穀類

 →豆腐や卵料理、食物繊維の少ない野菜・整腸作用のある野菜類(かぶ、大根、にんじんなど)

 →回復の状況に合わせて脂肪の少ない白身魚、鶏ささみなど(脂質の多い食品やかんきつ類、アイスクリーム、炭酸飲料、食物繊維を多く含む食品は避けましょう)

(油の使用は3~4日は控え、便の様子を見ながら、少しずつ取り入れていきましょう)

 

Q:便秘傾向のとき(乳幼児)

:乳児の場合、まだ腹筋等の体もしっかりしていないため、いきむことが困難です。母乳やミルクをきちんと与え、必要なら白湯などを与えてしっかり水分補給をしましょう。便が出ない場合は綿棒の先にオイル(ベビーオイルやオリーブオイル)をつけ、肛門を刺激してみましょう。

また、幼児期の場合は生活習慣や食事内容を振り返ってみましょう。

 

[ 生活習慣・食事のポイント ]

・水分をこまめにとり、十分な水分摂取を心がける。

・規則的な食習慣、排便習慣を身につけられるようにしましょう。特に朝食後にはゆっくりトイレに行く時間をとりましょう。

・朝や空腹時に、冷たい水や牛乳などを飲み、胃腸運動を刺激。

・食物繊維の多い食品を利用する:とうもろこし、さつまいも、豆類、野菜類、海藻類、きのこ類など。

・腸内環境を整えるため、ヨーグルトなどの乳製品の利用。

・穀類をしっかり摂り、たんぱく質の摂取量が多くなりすぎないようにしましょう。

・脂質をちょっぴり多めに使用する。

・日中はしっかり体を動かして遊びましょう。

 

ただし、便秘予防の方法に対する効果は、個人差が大きいため、何が腸に効果を示すかは人によって違います。また、特定の食品を食べてすぐに便に変化が起こることはほとんどありません。多くの場合は、少しの期間続けることで、腸内の環境が変わり、徐々に変化がみられてくるようになります。食事ではいろいろな食品を取り入れ、バランスよく食べることも大切です。その中で、お子さんにとってどの食品が適しているかを確認していきましょう。

 

お問い合わせ先
保健部健康推進課(保健センター内)
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