本庄早稲田駅周辺の開発について(再)(平成22年2月5日回答)

意見・提言

 先日は回答ありがとうございます。緑化運動、保存活動については強く推進をお願いします。本庄市の長所である豊かな自然を壊して他の街と同じようなインフラ整備を進めても決して魅力的な街づくりにはならないと思われます。
  開発や整備一辺倒でなく、「変えないこと、保存すること」も後世に残す大事な遺産と考えます。特に自然は一度壊したら元に戻せないものです。都心からの人口回帰を目指すならば、かえって自然などの別の路線で本庄市をアピールすべきと考えます。近隣の熊谷市や高崎市などと同じようなインフラ整備路線での街づくりではかえって市の魅力低下に繋がりかねません。(ミニ高崎市を作ってはかえって没個性になりマイナスと考えます。)
  新幹線駅で言えば、本庄早稲田駅と似た境遇の駅にJR東海道新幹線の掛川駅があります。10年ほど前は新幹線駅の周囲は田園風景が広がり、企業施設等も限られ気持ちの良い街でした。下車することも時々ありましたが、今や商業施設が駅前に林立し、ミニ名古屋やミニ新横浜駅といった感じの没個性な街になってしまいました。その点で大久保山の切り崩しは開発一辺倒の大な誤りと感じます。伐採された桜並木もせめて別の場所に移植する等の配慮はなかったのでしょうか。今後の区画事業の詳細な説明がありましたが、南側は大久保山と早稲田リサーチパークなのに駅前広場がなぜ必要なのか?といった疑問も残ります。大久保山には「古墳のため、土を持ち出すと文化財保護法により罰せられます。」との看板が多数立っていますが、これも説得力をどこまで持つのでしょうか。
  この年末年始にも本庄早稲田駅周辺を走りましたが、片側二車線の道路が田畑を横切り作られるばかりで以前ののどかな風景は一変していました。本庄元旦マラソンのコースも変更になり、自然からまた一歩離れる結果になっています。(余談ですが、新コースも曲がりくねった走りにくいもので今年1年の臨時措置であることを期待します。)
  小学校・中学校の時は遠足や課外活動などで大久保山に出かけることは非常に多かったです。しかしこのような太い幹線道路が何本もできては教師も生徒を交通量の多い道路を横切って大久保山などに連れて行くことに躊躇する方も出てくるのではないでしょうか。住民が多い市中心部など必要な部分はもちろん舗装道路など整備が必要ですが、今ある自然を壊しての緑化推進、公園作りとはいかがなものでしょうか。
  群馬県のような政治家頼みの道路作りで田畑の中に不自然な立派な道路ができては、それこそ本庄の魅力はありません。同じ駅前整備ならばJR本庄駅の南側を整備した方が住民の満足度にも繋がると思います。
  自分の家は数年前に自治会の役員をやっていましたが、近所に都内から定年退職で引越してきたという元大学教授の方がいて「本庄市は都心からも近く、緑が多くて住みやすい。老後を送るには最適です。」と言っていました。
  若者は残念ながら東京都心や群馬、長野方面などに買い物や娯楽、レジャーに出かけてしまいます。背伸びして商業面やインフラ面で勝負するよりも、上記のような方々を受け入れやすい、自然を始めとする従来からの本庄の良さを活かした街づくりをすべきと考えます。「宿場町」はやはり緑が多く、静かで落ち着ける街が良いです。市の発展や魅力作りもここが原点になるのではないでしょうか。

回答

 ご意見の中で、「変えないこと、保存すること」も「後世に残す大事な遺産」とのご指摘がございました。また以前、お手紙の中で、本庄市のもつ魅力の一つが「豊富な自然」にあるとのご指摘もいただきました。私は、そのいずれのご指摘についても、まったくそのとおりであると考えております。
  ご承知のとおり、現在、本庄早稲田駅周辺では「本庄早稲田駅周辺土地区画整理事業(施行者:独立行政法人都市再生機構)」を施行しております。推進にあたりましては、「豊かな自然環境と調和したまちづくり」をコンセプトの一つとし、市民、民間事業者、行政機関がともに力を合わせ、まちづくりを推進しております。
  視野を広げ、本庄市全体を見渡しますと、孫子の世代へと引き継ぐために「守るべきもの」は数多く存在します。その中には、その価値に気づき、人の手によってすでに守られているものもあれば、その価値にまだ気づいていないものの、しかし、将来に向かい守るべきものもあるでしょう。ご指摘の「豊富な自然」は、市民の多くの方々がすでにその存在価値に気づき、孫子の世代へと引き継ぐ貴重な財産として認識されていることと思います。もちろん、「自然」と一言でいっても、ここには多様なものが包含されており、草や花、木、生物等が含まれるものと思います。
  私は、地域にある草花や木々、また風景を、もう一度見つめなおし、その存在価値に「気づく」ことで、みんなで育み、守っていく、そうした作業は今後いっそう必要であると思っております。そのような作業を市民の皆さまとともに、個性あるまちづくりのため、さらに推進してまいりたいと考えております。
  一方、少子高齢化による人口減少時代を迎え、まちの活力の衰退が懸念される中、本市は、さらなる地域経済の活性化を図り、地域経営の根幹を支える都市拠点の形成が喫緊の課題であると認識しております。現在、そうした課題に取り組むべく、本庄早稲田駅を核とする区画整理事業、また周辺地域を範囲とした「本庄早稲田の杜づくり」と称するまちづくりを展開し、全国にピーアールしているところでございます。また、最近のニュースとしまして、埼玉県など関係機関と協力して誘致に取り組んできた成果として、ホームセンター業界トップクラスで年間売上高3,468億円、埼玉県に立地すれば県内企業第3位となる株式会社カインズの本社が、平成24年に本庄早稲田駅前に移転することが決定したところであります。これは今後、地域経済の活性化に必ずや寄与するものであり、本市の経営基盤の強化につながるものと考えております。
  このように、魅力あるまちづくりに向け「都市拠点の形成」と「自然の保護」は、双方とも重要であると考えております。しかしながらこれらはともすれば相反する関係でもあるため、コンセプトに掲げる自然環境との「調和」には十分配慮するよう努めてまいりますので、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。
 (平成22年2月5日 回答)
 

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