年頭の訓示「未来につなぐ、お互いをつなぐ1年に」 (平成29年1月分)

2017

 みなさんあけましておめでとうございます。平成29年の新春をご家族そろって健やかにお迎えの事とお慶び申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。また岩崎議長にはご臨席ありがとうございます。
 昨年は「備える」という言葉を掲げ、一年間みなさんのおかげで市政進展を図ることができました。この言葉は、将来に向けて持続可能な本庄市のまちづくりを進めるために、社会が直面するさまざまな課題に、そして起こりうる災害や事故などの危機に、しっかり向き合う決意を込めたものでありました。
 おかげさまで将来に向けたさまざまな施策を進めることができ、突発的に起きた大小の危機にも対応でき、いくつもの成果も出せました。
 また昨年は全庁あげて、笑顔で備える「はにぽん」の応援ができたことも大きなトピックでした。みなさんの支えがあって、市民一丸となって本庄市を内外にPRできました。
 年が改まりましたが、この「備える」という言葉を、これからも大切にしていただけますようお願いします。一年間ありがとうございました。
 さて、平成29年、2017年は日本そして世界にとって、一体どのような年になるのか。世界の潮流はまさに混沌、国際社会は政治面ではますます不安定さを増すでしょうし、一方グローバル化した経済が政治状況にどう反応するか不透明です。このような中で我が国も受け身でない、主体的な舵取りがますます重要になると思います。
 年末、菅官房長官の講演を拝聴することができました。長官いわく「我が国のために、今の官邸として最大限の力を注いでいるのは為替への対応である」とのことでした。グローバル経済は一国の政治行政の力ではどうにもならない場合が多いでしょうが、だからといって政治行政は経済に対し決して無策であってはならず、国家国民の為にという主体的な意志を持ち政策を断行し、その過程と成果を常に発信し続けるべきと、当たり前のことですが、長官の姿勢に私自身改めて強く感じるところがありました。
 政治行政が無策だと経済がダメになり国民が苦しむ、これは国だけでなく地方の政治行政も同じです。我々の本庄市政の仕事も、常に未来において審判を受けるために試されていることを改めて強く意識いたしましょう。
 さて毎年掲げている今年の合言葉ですが、今年はこれにしました「つなぐ」です。人と人をつなぐ、モノとモノをつなぐ、事と事をつなぐ、人・モノ・事をつなぐ、過去・現在・未来をつなぐ、さまざまに使われている言葉です。漢字で書くと煩雑なのでひらがなのままとしました。
 この言葉の選定にはいくつかのヒントがありまして、まず大きな一つのヒントが、本庄市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の全体目標に「次の時代につながるまち」とあることです。つながるためには、我々が主体的に次世代にまちづくりを「つないでいく」「つなぐ」ことが大事だと感じました。
 二つ目は時代背景です。人と人との関係が希薄な超高齢化社会、互いを支え合う地域福祉を進めるには、時代に合った形でもう一度我々人間同士をつなぐ、つながることが大切です。一方、生産年齢人口の減少と慢性的な労働力不足が続く中、同時並行で技術革新によってIoT、つまりモノとインターネットがつながっていく、そんな時代が今です。このような社会においては、一人一人の仕事量が増えて皆が疲弊する前に、できる限り仕事をシェアしながら、ITなどを駆使して省力化を図る工夫が求められています。また目を転じれば、国際情勢もかなり覇権主義的な多極構造になりつつあります。人と人とをつなぐ、人とモノ、人と事、モノと事、そして国と国をつなぐ、つなげる、つながっていることを意識すべき時代が来ているということです。
 三つ目、実は今年の干支もヒントになりました。酉年は、申年と戌年の間にあります。猿と犬の間にある、つまり「犬猿の仲」をトリもつ、のが今年であります。「とりもつ」、これは「つなぐ」にも通じるところがあり、これはいけるぞ、と。多分に落語のような話ですが、以上のようなヒントから、今年掲げる言葉を「つなぐ」と致しました。もちろん、言い回しとして「つなげる」でも「つながる」でも結構です。
 では以下、今年の市政の展望について申し上げます。次世代にまちをつなぐ、という点で今年は大きな節目の年となります。まず各種計画についてですが、平成29年度は現在の総合振興計画の最後の年であり、平成30年度から始まる次期総振を策定する年度です。総振は10年の計画になりますが、むしろ20年、30年、50年先を見据えた上での10年、そういう意識で策定作業に臨んでいただきたい。企画課が主管とはいえ、これは全庁的な作業です。ぜひ後世につなぐ仕事として、自ら、一人一人の責務として各課互いにつながって、また多くの市民とつながって、策定を進めていただきたく、よろしくお願いします。
 各種計画や制度改正としては他にも、地域防災計画の改定や、次期地域福祉計画に向けての見直しと検証、第7期介護保険事業計画の策定、平成30年度からの国保広域化に向けての準備、地域をよりブラッシュアップするための観光振興計画の策定、新農業委員会制度への移行、まちなか再生のための立地適正化計画の策定、その他数多くの各種計画の見直しなど、本年はやらねばならぬ事が目白押しです。本市を将来につなぐためしっかりと進めていただきたくお願いします。
 各施設の完成や各事業の進捗の面でも、本年は大きな節目となります。1月21日には図書館、4月には旧本庄商業銀行煉瓦倉庫がそれぞれリニューアルオープン。また新保健センターも夏にはオープンする予定です。これらの施設はまさに市民の教養を深める、あるいはまちの活性化、さらには市民の健康づくりの点で、それぞれ次世代につなぐための施設であり、完成した後の活用が非常に大切です。また仁手・下仁手・久々宇地区の集落排水事業、これぞ正につなぐ事業ですが、平成30年度の供用開始に向け大詰めとなります。東中学校の外構工事や競進社模範蚕室周辺整備、生野パイプライン事業も大詰めです。そのほかの道路や公園、各インフラ整備、さらには各課それぞれのさまざまな継続事業や新規事業、この中には国や県の事業への協力も含まれますが、これら全てを、次世代につなぐ仕事として、さまざまな関係機関や地域住民とのつながりなど連携を密にして進めていただきたくお願いします。
 さて、実際の仕事を進めるにあたっての横の連携、これもまさに「つなぐ」という言葉がキーワードになります。具体例は挙げず抽象的な物言いになりますが、市民生活の現場で起きている課題のなかには一筋縄では行かないものも多く、例えば市役所の一つの課だけでは対応できないものもあります。部署を横断的に「つなぐ」、もちろん、部署内でもお互いを「つなぐ」、そして今まではあまり関係のなかった人や事を「つなぐ」ことで、新しい時代にあった、市民生活に役に立つ政策を打ち出すことはこれまでもできたし、これからもできる、そう思います。
 そして、いくらつなぐ、つなぐと言っても、何でもかんでもつなげば良いというものではありません。つなぐというのは意志を持って行う営み。そこには何をつなぐか、いかにつなぐかという主体性や判断が問われると思います。行政としての公正性や公共性にそぐわないのであれば、つながない、という選択肢もあるし、逆にこのつながりは良くない、むしろ断つべき、という判断もあるはずです。
 いろいろと申し上げましたが、私は今年もみなさんとのつながり、市民の皆さまとのつながりを大切に、引き続き「信頼」と「公正」と「実行力」を旨として、世のため後のため、まちづくりに魂を込め、将来に持続可能な魅力のある本庄市を皆で創るべく、全力を傾けてまいることを誓います。みなさんにおかれても、一人一人がさまざまな事柄について「つながる」「つなぐ」ことを念頭におきながら、ぜひ健康にくれぐれも留意して、それぞれの仕事に精進していただきますようよろしくお願い申し上げます。各位にとって素晴らしい一年になることを心からお祈りし、以上で市長の年頭挨拶を終わります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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