年頭の訓示(平成30年1月分)

平成30年訓示

 新年あけましておめでとうございます。各位にはご家族そろって健やかに新年を迎えられたことと思います。本年もどうぞよろしくお願いします。また小林議長にはご臨席ありがとうございます。
 私は昨年年頭の訓示で「つなぐ」という言葉を掲げました。みなさんには人と人、それぞれの部署同士、お互いにつながり連携してさまざまな事業の成果をあげていただきました。心から感謝申し上げます。
 特筆すべき成果としては、まず納税率の向上です。一昨年の数字ですが平成28年度の市の個人市民税の納税率が全国平均を超えたことが昨年秋に発表されました。自治体の納税率が向上したということは、当該自治体の民度と、そして行政の信頼度が高くなった客観的な証明であると思います。
 もう一つは人口の社会増の傾向です。昨年12月1日時点までの人口動態を見ると、本庄市は二年連続転入超つまり人口の社会増が続いています。みなさんご存じの通り本市の人口は平成14年をピークとして年々減少しており、特に出生数の減少による自然減は顕著です。埼玉県北各自治体においても、人口の自然減はもちろん、軒並み社会減が続いております。が、そのような中、過去二年、本市で社会増が続いていることは注目に値すると思います。内訳はもう少し分析する必要がありますが、子育て中の世代がお子さんと共に本庄市に移り住むケースも多いようです。生産年齢人口および子どもの人口の転入超、これは市の総合力の成果であると思います。今後ともこの良い傾向が持続できるよう、しっかり分析も行いつつ的確に手を打ってまいりましょう。
 いずれにしても超高齢化と少子化への対応は現在の我が国の最大の課題です。人々がつながり、支え合い、地域福祉や保健、介護を充実させること、そしてネウボラ、つまり妊娠、出産、育児の切れ目の無い支援に取り組み、子どもを産み育てたい人々の希望をかなえることを目指し、今後とも「つなぐ」を意識して仕事にチャレンジしていただきたくお願いします。
 さて、本年は昨年末に議会で承認をいただいた新しい総合振興計画のスタートの年になります。策定された新しい市の将来像は「あなたと活かす みんなで育む 歴史と教育のまち本庄 世のため 後のため」となりました。現在の総合振興計画の将来像とほぼ同じような作りになっておりますが、特に「歴史と教育のまち」を打ち出すことは大きな特徴です。
 現在の総合振興計画の将来像にうたわれている「安全と安心のまち」、これは普遍的なテーマで大切だけれども、もっと本庄市らしさを出したい、との審議会の意見が大きく反映され、歴史と教育という言葉が入りました。本市は個性のある長い歴史を有しており、塙保己一をはじめ過去から名だたる学者教育者を輩出し、現在も早稲田大学との連携や六つの高校を有する教育都市です。このような特徴を未来においても活かそうという、本庄市のオリジナリティが出たと感じます。
 一方今回の新しい総合振興計画には本市ならではの特徴や解決すべき課題を盛り込んだ5つの部局横断的な政策連携プランも盛り込まれました。私自身、先頭に立ってこの将来像の具現化と各施策の実現に全力を尽くす覚悟ですので、みなさんもどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、この「歴史と教育のまち」を市の将来像として打ち出す本年は平成30年。来年5月1日には改元も決定しました。また本年は明治元年から数えて満150年でもあります。明治期は日本が国の独立を守るために自ら近代文明を大いに吸収し進化を遂げた、世界史的にみても稀有な時代であり、本市の歴史を振り返っても、産業、教育、文化の発展は明治という時代を抜きにしては考えられません。今年はぜひ平成そして明治という時代に思いを馳せながら、過去を新しいまちづくりにどう活かすかさまざまにチャレンジする良い機会でもあると思います。
 以上本年の本市を取り巻く状況また時代を鑑みつつ、今年の標語についてみなさんに発表したいと思います。それは「磨く」です。ではなぜ「磨く」なのか。実はこれまでのお話と大いに関連があるのです。
 新しい総合振興計画が4月からスタートします。計画は作ったことが目的ではありません。それを実現することが目的です。そしてそのためには実現しようとする意志と行動、そして常にPDCAサイクルでの検証が必要です。つまり計画に盛り込んだ理想が磨かれ、そのPDCAサイクルの歯車が磨かれてこそ、計画は実現に向かいます。総振だけではありません。今回パブリックコメントにかかる、かかった、市のさまざまな新しい計画がこれからスタートします。ぜひ新しい計画をしっかりと回し、当初の理想を我々の意志と行動によって磨き、そしてPDCAのサイクルを磨いて、計画の実現を目指してまいりましょう。
 そして明治元年から150年。明治という時代を一言で表せと言われれば、それはやはり「志」の時代であり、その志を「磨いてきた」時代であったと私は思います。新しい時代に真剣に向き合ってきた人々の熱い志、磨かれてきた志は、例えば旧本庄商業銀行煉瓦倉庫や競進社模範蚕室など、我々の身近な歴史遺産からも感じることができます。
 現在の内外情勢の混迷のなか、持続可能な社会を後世に遺せるかという大きな分岐点に我々は立っており、これはやはり国難、社会の危機であります。そんな今だからこそ、さまざまな創意工夫により日本の独立を守り新しい時代を創りあげた明治の先人の、志を磨いてきた姿勢に思いを馳せ、そして単に過去を振り返るだけで終わること無く、まさに新しい時代を展望し、行動に移していくという、今の時代の我々に必要とされる「志」を「磨く」一年にしたい、そう思うのです。
 みなさんも「志」を持っているはずです。人間としての志もあるでしょうが、やはりみなさんは現在ただいま市役所の職員であり、職員としての志も、必ず持っていると確信します。毎年4月1日、新人職員のみなさんが、緊張の中にも志を抱いて市役所に入庁してきます。私もその場面を、もう12回も見ております。また、市長になり立ての頃、一所懸命仕事に励んでいた当時の係長や主査また主任クラスだった方々が、今や部課長はじめ年長、最年長の職員として市を支えていただいております。
 更に毎年、勤属20年の職員の感謝状贈呈と激励を行っておりますが、中堅として活躍しているみなさんそれぞれ、志が高く、りりしく見えます。私自身、みなさん一人一人が高い志を持っていることを信頼しつつ、ここまで来ることができました。
 では一つお伺いします。それは、それぞれ持っている志を今も磨き続けていますか、ということです。やはり志はたとえ金剛石、ダイヤモンドのようなものであっても「磨かなければ」さび付いてしまいます。
 みなさんに申し上げていることは、私自身にも言えることです。私も新本庄市の市長の職を市民の皆さまから付託されて、もうすぐ12年が終わろうとしております。ともすれば日常の業務に忙殺されて、自ら市長を目指した時の志が、さび付いてしまっていないか、常に点検し、磨かねばなりません。
 ぜひみなさんも、自らの志を磨いているかどうか、本年は特にそれを意識する、良きリセットの年にしていただきたいのです。私は何も抽象的な事を言っているのではありません。人の志は外に形として現れます。普段の仕事への姿勢、職場の同僚への接し方、市民の皆さまへの応対、あるいは仕事の仕方、創意工夫、そんな形に表れるところから、自分のできることをやっていけばよろしいかと思います。みんなで、自分を磨き、仕事を磨き、周囲を磨いてまいりましょう。
 明治150年、総合振興計画スタートの年、丸一年平成と名のつく年も本年30年が最後。過ぎし時代を振り返ると同時に、新しい時代に向けて本庄市政を更に磨く一年にいたしましょう。結びに、本年のみなさんのご家族そろってのご健康とご活躍をお祈りし、年頭の訓示といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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