自分を磨く(平成30年3月分)

 みなさんおはようございます。3月1日、早いもので本年度もあと1か月で終わりです。みなさんお元気でしょうか。
 さて、今年私は「磨く」という言葉を一年のテーマとして掲げました。
 先日セルディで開催された人権教育セミナーで、往年のJリーグサッカー選手、読売クラブ(現 東京ヴェルディ)のミッドフィルダー北澤豪(つよし)氏の講演を拝聴しましたが、この「磨く」ということについて感じたことがありましたので、以下みなさんにお話ししたいと思います。
 北澤氏は現在、日本障がい者サッカー連盟の会長として活躍しています。どんな障害があろうともサッカーが好きであれば、誰もが自分にあったサッカーに親しめる環境を作るべく、全国的な活動の先頭に立って各地で講演をされています。当日は一時間半の講演でしたが、会場全体とのコミュニケーションの取り方が実に巧みでしかも温かく、会場が北澤氏のアウェイからホームへと、その雰囲気が変わっていくことを実感できた講演でした。それだけ氏には言葉では言い表せない人間的な魅力があり、この魅力があればこそ、七つの障害者サッカーの団体を束ねて行けるのだなと感じた次第です。
 では何が北澤氏をして魅力あふれる人物としているのか、北澤氏はもちろん自分が魅力的な人間とは言いませんでしたが、北澤氏の言葉を借りれば、さまざまな人との出会いがあって今の自分があるということ、出会った人たちはおしなべて、北澤氏はじめ仲間が困っていることがあれば、一緒に悩み、どんなことでも率先して手を差し伸べてくれたこと、北澤氏もそういう方々に感化されて、小さな事でも困っている隣人にはすぐ手を差し伸べ、それを繰り返してきたとのことでした。本人はそう言いませんでしたが、北澤氏の人間的魅力は、やはり人と人との関わり、しかも隣人へ積極的に手を差し伸べることの繰り返しの中で磨かれてきた、そう感じました。まさに人は人によって磨かれる、ということです。
 実はこれは「言うは易く行うは難し」です。ひと口に人に手を差し伸べるといっても、自分にできもしないことを安請け合いして失敗する場合もあります。逆に、手を差し伸べて手助けできる場面なのに「どうせできない」と最初から決めつけたり、自分が出過ぎては余計なおせっかいになるからと言い訳して手を出さない、という態度を取ってしまうことも人間にはあります。外見は謙虚に見えて本心は単にリスクを負いたくない、ということなのでしょう。また中には、親切に手を差し伸べるように見えて、実は相手を支配しようとしたり、自分も磨かれる対象であることを忘れて、相手に対して砥石にしかならないような態度を取ってしまうことはないでしょうか。またそもそも手を差し伸べられること自体が面倒くさい、嫌だという場合もあるでしょう。
 こう見てゆくと、人と人との関係は、相手の存在を認めながら自ら学んで行く姿勢で臨まないと、自分を磨くことにつながらないと思うのです。学ぶ心、これを忘れて人は磨かれません。
 我々一人ひとり、磨かれようも磨き方も人によって千差万別です。そして若いうちと年を経てからでは自ずと磨き方も異なるでしょう。とはいえ人生100年時代。50代や60代であっても心身共に健康であれば、荒削りとは言いませんが、たまには砥石の一つや二つで自らを磨くような環境に敢えて飛び込むのも、これからの時代にあって良いかと思いますが、いかがでしょうか。
 一方若く、心身共に健康であれば、敢えて周りが砥石だらけの中で荒削りな武者修行をすることに、私はぜひ挑戦すべきと思います。20代の、30代の、40代の、それぞれの磨き方がある、これは50になった私の実感です。
 自分自身の成長のために学ぶ姿勢を持てば、人は人によって磨かれると思います。今月は年度末です。今年度のご縁、来年度のご縁、1か月後、自分がどの部署に異動になろうとも、誰が異動で来ようとも、与えられた環境を自分自身どう活かすか、ぜひ自分を磨くということで前向きに受け止めていただければと思います。
 最後になりますが、今月末をもって退職予定の方々、再任用の任期が終わる方々に感謝しつつ、全ての職員のみなさんが心身共に健やかでラストスパートを磨けるようお祈りし、以上で今月の月いちメッセージを終わります。

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