年頭の訓示(平成31年1月分)

平成31年 年頭の訓示

 新年あけましておめでとうございます。みなさんにはご家族そろって平成31年のお正月を健やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。また田中議長にはお忙しい中ご臨席いただきまことに有難うございます。
 昨年は皆さまのおかげで、本庄市政もさまざまな進展がありました。昨年は「磨く」という言葉を掲げて新年をスタートしたわけですが、特に対外的な本庄市のPRやイメージアップでいくつもの具体的成果が上がりました。実は本庄市には外に自慢できる素晴らしいものが沢山あるはずなのに、なぜかPR不足でありPR下手であると、これまで多くの人々から指摘されてきたところですが、そのような悪評は昨年、大きく払拭できました。
 春にはTBS系列テレビ番組「所さんお届けモノです!」で特集が組まれ、夏には地域映画「たった一度の歌」が多くのファンの力で盛り上がり、秋にはFM NACK5ラジオCMでグランプリを獲得しました。また、「観光振興チャレンジサポート事業補助金」の活用、本庄まつりのブラッシュアップ、そして新しい体験型観光プラン「本庄すまいる日和」など、地域振興・観光事業に市民力が発揮され、大きな成果が上がりました。さらには、ネーミングライツによる「ケイアイスタジアム」の誕生、ラベルを新しくした「本庄きゅうり」の首都圏への出荷、NEXT商店街事業がスタート、リニューアルされたスポレクフェスタの開催、マリーゴールドの丘公園のイルミネーション、マスコットはにぽんの台湾台南市遠征をはじめとする内外での活躍、そして御用納めの日には5人制サッカートルコチームのパラリンピック事前キャンプに関する覚書締結を契機としたホストタウン登録など、対外的なイメージアップ、PR、まちの活性化の面においてさまざまな成果を得ることができました。
 なお、昨年全国的に災害が多発する中、市行政、市民が被災地に対していち早くできる支援を行ったことも内外で高く評価されました。
 以上、対外的活動やPRが下手と言われた本庄市が「やればできる」と評価された昨年。ぜひこのような成功体験を大事にしながら、更に本年も本庄市を磨いてまいりましょう。
 さてその一方で、すぐに成果は出ないけれど、言ってみれば「磨きはじめ」た1年でもあったと私は思います。過去10年間のまちづくりを経て、新たにスタートした総合振興計画では、塙保己一の精神を体現し、今後10年間「歴史と教育のまち」を目指して施策を磨いて行くことになりました。さらに新しい行政改革大綱もスタートしました。
 また「本庄版ネウボラ」の中核を担う総合窓口である「子育て世代包括支援センター事業」のスタート、高齢者・障害者福祉における各種計画の更新、手話言語条例の施行、全国初の官民協働による「後見ホットライン」の開設、中学校単位の「日常生活圏域協議体」の発足、自殺対策計画の策定、さらには生涯学習指針の策定などは、老若男女また障害の有無に関わらず全ての市民が共に支え合い、そして前向きに生きていく地域づくりへの「磨きはじめ」だと思います。さらに立地適正化計画の始動や、住まいる応援金制度、新たな農業委員会の発足などは、元気な地域づくりに向けた「磨きはじめ」と言えるでしょう。
 これら新たに始まったさまざまな諸政策、計画を本年も着実に実行して磨いて行かねばなりません。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
 そして、昨年は我々自身が、「もっと自分たちを磨かねばならない」ことを意識した年でもありました。市民の皆さまへの応対についてのミスをはじめ、大きな事件には至らなかったものの、仕事上のちょっとした見落としや不注意によるミス、報道機関にも公表した案件もあった1年でした。ただ、これらの事案に対しては、まさに自分たちを「磨く」という意識のもと、ミスをミスと認めて是正や再発防止に組織として取り組むこともできたかと思います。災い転じて福となす、の例えあるが如く、ピンチをチャンスにできるかどうか、これもまた自身を磨こうという意識の有無がその鍵かと思います。いずれにしても、ミスは少なくするよう心がけ、さらに我々自身磨きをかけねばならない、このことを実感した1年でもありました。ぜひみなさんには「磨く」という言葉を今年も大切にしていただきたいと思います。
 さてそれでは、今年の言葉を掲げさせていただきます。今年はこれで行きたいと思います。「観る」です。普段我々が使っている「見る」よりも、物事をしっかりと意識してみる、ということです。観察という言葉もあります。巷では「ぼーっと生きてんじゃねえよ」、という言葉がはやっております。実は私自身も家族に言われておりまして、ただぼーっと見ていないでしっかりと意識して「観る」ことが大切だと、日々感じています。
 また、この観るという字には、物事の本質を捉える、物事の全体を捉える、という意味があります。我々はとかく目に見える現象面のみ、あるいは物事の局部的な面にとらわれがちですが、そうではなく、背景にあるもの、また、その全体像を捉える、それが「観る」ということです。
 さらに、外に出かけて実物を観てくる、という意味もあります。観光の観とはそういうことです。観光=物見遊山と現代では使われていますが、元々は実物の素晴らしさを実際にその現場に行ってキチンと観るという意味です。
 「観る」、この言葉を掲げる意義を大きく4つにまとめたいと思います。1つ目の「観る」、まず自分の身の回り、仕事内容を、よく観察しましょう。「ぼーっと」生きないようにしましょう。人間は間違いもありますが、やはり間違いを起こさないようにすることも大切です。そのためには意識して物事を「観る」ことが大事です。ミスや不適切な判断をしないよう、しっかりと仕事の内容を観ることを心がけましょう。
 2つ目の「観る」、物事の本質、背景を見抜くこと。自分の仕事は何のためにあるのか、なぜ必要なのか、本質を捉えた仕事を心がけましょう。目の前の市民の方が、あるいは職場の同僚が、何を求めているのか、何に悩んでいるのか、その人の背景を観て、その人の立場にたって考え行動しましょう。そしてさまざまな判断の場面において、市行政を担う1人として何が大切か、その判断は正しいかどうか、本質をとらえて考え、行動しましょう。
 3つ目の「観る」、物事の全体像を捉えるということ。枝葉末節でない、仕事の全体像を捉えましょう。これは自分自身の仕事についてもそうですが、もっと大きく、市役所全体の仕事の中に自身の役割も位置づけられていることを、ぜひみなさんに感じていただきたいのです。それが自身の存在意義をしっかり把握し、仕事への自信、あるいは改善点などを発見することにもつながると思います。
 4つ目の「観る」、実際に出かけてそのものを観るということです。現場主義で行きましょう。市役所のなかに座っているだけでなく、自分の目で実物、これは事物もそう、事件もそう、出て行って実際に全体像を観て、そして考え行動しましょう。
 本年は平成から新しい元号に替わる御代替わりの年です。新しい御代の始まりを共にことほぎつつ、平成の時代を回顧して次なる時代につなげる大事な年です。過度な期待、過度な不安は不要です。しっかりと地に足をつけて新たな地域社会を、日本を創って行く年となります。
 昨年スタートした総合振興計画も2年目となり、新年度からは各分野においてまた新たな事業もスタートします。同時に、昨年から引き継いでさまざまな事業に一層磨きをかけて行かねばなりません。そして今年はいのしし年。旺盛に事を進めたい年でもあります。とはいえ、やみくもな猪突猛進はけがのもと。こういう年だからこそ、しっかりと状況を観察し、本質を観る、全体を観る、現場を観ることに徹して、着実かつ堂々たる歩みを進めてまいりましょう。
 みなさんにとり、ご家族そろって良い1年であることを心から願いつつ、私もみなさんと共に一所懸命市政進展に尽くすことをお誓いし、年頭のご挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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