本庄駅周辺エリア

更新日:2020年10月01日

レンガ倉庫の前を歩く女性の写真

今の部屋に決めた理由は何ですか?

 

そう聞かれると、そこが「住みたい街だったから」という人は案外少ないかもしれません。

働いてすぐの頃は、自立した生活が最優先で、家賃や職場との距離を考え現実的な決断をした方は多いはず。あるいは、引っ越し費用を節約するために、学生時代の下宿先に住み続けていたり、そもそも住む場所にこだわりがないなんて方も。

 

とはいえ、住宅費用は生活費の中でも最もお金がかかる費目。特に都市部になればなるほど家賃の負担は重いものになっていきます。

 

言い換えれば、住む場所を見直すということは、賢く生きるということでもあります。

 

今の生活環境は自分にとって最適?

見直すとしても、便利な駅前暮らしはキープしたい。

そんな方には、本庄駅周辺のまち暮らしが合っているかもしれません。

 

そこで、このページでは、この街の雰囲気を知るためのストーリーをお届けします。

見知らぬ街から気になる街へ。これを読んで本庄に興味を持っていただけたら幸いです。

 

主人公は、宮本 咲良(25)。現在新卒3年目の社会人。大学から上京し、大宮で就職しました。やっと仕事にも慣れ始め、せわしなく毎日を過ごしていますが、そろそろ周りでは結婚や子育ての話題が出始めて…。

本庄市内エリアマップ

本庄駅周辺のifストーリー

山手線を少し外れたところにある今の住まいは、大学進学で上京してからずっと住み続けている。

8畳ちょっとの1Kで、このあたりで一人暮らしをするなら一般的な広さだと思うけど、防犯にこだわって築浅のオートロックを選んだこともあって、家賃はそれなりにする。

社会人3年目の今も、給料の半分は家賃に消えてしまう。それでも住まいを変えなかったのは、職場へ30分くらいで行けるし、就職当初は何かと出費がかさんで引っ越しする余裕がとても無かったから。

もちろん都内で憧れの街はあったけど、そこへはお金が貯まったら移り住もうかな、くらいに考えていた。

そんなこんなでもう7年もこの部屋に住み続けているけれど、近頃、ちょっとしたきっかけで引っ越しを考えるようになった。

 

そのきっかけとは、今流行りのオンライン飲み会。

メンバーは上京前に仲が良かった地元の友達。

高校卒業以来の近況報告に花が咲く中、私が一番びっくりしたのは、参加者の半分が結婚していたということ。

しかも残りの半分も予定を匂わせていて、周りが育児や新居の話題で盛り上がっているのを聞いて、ただただ焦りと感心を覚えた。

 

将来のことは考えていたつもり。でも、改めて自分の事を俯瞰すると、結婚、出産、育児のこと、どのくらいお金が必要で、どのあたりに家を構えて…なんて具体的なことは何一つ頭にないんだということに気付かされた。

 

何かを変えよう。

自分の中で、スイッチが入った瞬間だった。

1.通えて、便利で、安いとこ

思い立って真っ先に考えたのがお金を貯めることと、住む場所を変えることだ。

婚活も大事だけど、こればっかりは運やタイミングもある。自分だけで確実に進められるという点で、まず転居&貯蓄計画を立ち上げることにした。

卒業してから今まで、なんとなく生きてきてしまった私だったけど、目標が出来た途端に何だかワクワクしてしまって、寝る前や休みの日も物件情報を検索しては新しい暮らしを妄想する日々が続いた。

 

条件は「通えて、便利で、安いとこ」の3つ。

うちの職場はまだテレワークが導入されていないので、まずは「通える」ことが必須だ。

つぎの「便利」は、簡単に言えば駅近。

都内でも駅から徒歩20分まで離れればそれなりに安い物件も出てくるけど、毎日その距離を歩くのはちょっとしんどい。同じ20分なら、その分都心から離れてもいいので駅近の物件を選びたい。

最後の「安いとこ」はこの計画の要だ。ここが達成できないと転居の意味がない。

とはいえ私も今時の女子なので、安くても築年数が古いとか狭いとかはちょっとご遠慮したい。

 

条件に合う候補地を絞り込んだら、次は下見へ。

通勤時間や物件情報はネットで分かるけど、街の雰囲気は行ってみないと分からない。

 

そして今週末、一番最初の候補地へ下見に出掛けることにした。

行く先は高崎線の本庄駅。

いいなと思ったポイントは、私が勤務している大宮駅まで乗り換えナシで通えること。

そして、駅近だけどそれなりに家賃が安くて、今以上の間取りなのに半分くらいの家賃の物件がいくつか見つかったこと。

 

今の家賃の半分を貯金に回せれば、将来に向けそれなりに蓄えができるはず。

結果的に「通えて、便利で、安いとこ」という三つにぴったりな街として本庄を見て回ることにした。

2.北口にて

駅を降りて、まず向かったのは北口方面。

駅前は素朴と言うか、高崎線の一般的な駅前という印象かな。都会のように電車が生活の中心ではないので、店舗やらオフィスやらが駅前に集中し、たくさんの人々が往来するような光景はどこにもない。ただ、自分も元々は地方の出身なので、このあたりはあまり気にならない。都市と地方のライフスタイルの違いってやつだと思う。

事前にリサーチしたところ、北口はもともと街道沿いの宿場町だったらしく、お寺や神社がたくさん残っているのだそうだ。せっかくだからこのお寺や神社を辿りながら街の様子を散策することにした。

愛宕神社を階段の下から見上げる写真

散策しながらまず感じたのは、歴史の余韻がそこかしこに残っていて、町全体がノスタルジックな雰囲気に包まれていること。

住宅街を歩いていると、映画に出てきそうな大樹をたたえた神社に出会えたかと思えば、蔵やレンガ倉庫を改装した施設が残っていたり。

古い街だから路地も多くて、歩いているだけで迷路のような味わい深さがある。

後で調べてわかったのだけど、もともとこの辺りは絹産業で日本の近代化を支えていた地域らしい。お隣の群馬県には世界遺産の富岡製糸場などもあって、まちで見たレンガ倉庫もその頃に栄えた銀行のものだったそうだ。

古い街と言えば、このあたりだと“小江戸”川越が有名だけど、本庄は近代から昭和にかけてのレトロな面影が残る街という感じかな?

もちろん、街の生活利便性も欠かさずチェック。

北口には複数のショッピングモールがあって、歩いて行ける範囲に食品、薬局、衣料品、ホームセンターまで一通り揃っていたので、日常生活にはバッチリな駅のようだ。

3.南口へ

北口巡りを終えて、一旦駅へ戻ることに。

朝降りた改札から今度は南口側へ向かう。駅に直結する形で観光案内所やお土産売り場があったのでふらっと立ち寄ると、奥のカフェからいい匂いが漂ってきた。

時刻はちょうど正午を過ぎたところ。慣れない歩きでお腹もペコペコだったので、カフェで食事をとることに。

このカフェは地場産品を使ったメニューが売りだそうで、私が頼んだ「本庄ナポリタン」も、地元のオーガニックソースメーカーの調味料を使ったおススメの一品とのこと。

レトロな街を歩いた後だったので、ナポリタンの味が気分とマッチして懐かしい味に思えた。

駅前のカフェでくつろぐ女性の写真

たっぷり休憩を取ってから、カフェを出て南口へと向かった。

途中、ふとロータリーの交通案内を見上げると、新幹線の文字が目に飛び込む。

 

「新幹線?どこに?」

 

先ほどの観光案内所に戻って聞いてみたら、なんとこの街には新幹線の駅があるそうだ!

事前のリサーチではまったくマークしていなかったので、これには本当に驚いた。

高崎線が停車する本庄駅とは直接つながっているわけではないけど、南口から延びる駅前通りを真っ直ぐ進んだ先にあるらしい。駅間は市のシャトルバスが運行しているので、本庄駅周辺に住んだとしても、アクセスは問題なさそう。

私の場合、仕事で使うことはなさそうだけど、都内のコンサートとかイベントに行く時にはきっと重宝しそう。

想定外の良いところを発見して、新生活に対する期待値が一気に高まった。

その後、南口の街中を巡ってみたけど、こちらは新しくてきれいな住宅街で、北口とはまた違った意味で住むにはいい場所だなと感じた。

 

下見を終えて、家に帰る電車を待つ。

引っ越しを考えたきっかけは、自分の将来をちゃんと考えてお金を貯めること。そのための助走期間、このまま高い家賃を払って都心で暮らすよりも、身の丈にあった街で、しっかりと自分の基礎を築く時間にしたい。

そんなことを考えて訪れた街だったけど、いざ散策してみたら、街自体の雰囲気に惹かれている自分がいて、自然とこの街で新しい生活を送っている姿を想像していた。

一つ目の候補地だったけど、いきなりアタリだったかも?

そんなことを思いながら、帰りの電車に乗り込んだ。

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