性感染症

更新日:2025年09月24日

性感染症とは

性感染症とは性的接触を介して人から人へ感染する感染症で、梅毒性器クラミジア感染症性器ヘルペスウイルス感染症尖圭コンジローマヒト免疫不全ウイルス(HIV)などがあります。

感染経路:粘膜や皮膚から感染します

性的接触により、口や性器等の粘膜や皮膚から感染します。また、オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します。

感染すると

かゆみや痛み、発疹といった様々な症状がみられます。感染症によっては、未治療のまま放置すると、神経や心臓などに深刻な合併症や後遺症を残すことがあります。

また、感染によって粘膜が傷つきやすくなることで、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの感染症にかかる可能性が高まります。

妊娠可能な女性や、妊娠中の女性が性感染症にかかった場合、母子感染により先天性の障害の原因となり、さらに未治療のまま放置すると障害が残る可能性もあります。また、不妊の原因となることもあります。

検査:医師による診察と血液検査を行います

感染しても、比較的軽い症状にとどまる場合や無症状であることもあるため、検査に結びつかないことがあります。感染が疑われる場合や、不安に感じたらすぐに検査を受けましょう。検査を受けることは、感染を広げないためにも重要です。

 

1.医療機関での検査

診療科は性感染症内科のほか、男性は泌尿器科、女性は婦人科、のどに症状がある場合は耳鼻咽喉科、皮膚に症状がある場合は皮膚科など、症状にあわせて受診してください。

2.保健所での検査

保健所等におけるHIV・性感染症検査・相談についてをご覧ください。

 

検査の詳細については直接医療機関又は保健所にご確認ください。

予防

・感染の有無が確認できない相手との性行為は避けましょう。

・無防備な性行為は避け、コンドームを正しく着用しましょう。オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)でもコンドームは有効です。

・予防接種により予防できる感染症もあります。

注意:ピルは避妊のためのもので、性感染症の予防はできません。

治療

主に内服薬での治療となります。他にも外用薬や注射など感染症の種類や症状によって異なります。医師の指示に従い、自己判断で治療を中止することはせず、適切に治療を進めることが大切です。

その他

性感染症に関する詳しい情報は厚生労働省ホームページをご覧ください。

 

梅毒が増えています

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌により引き起こされる感染症で、全身に様々な症状が出ることがあります。近年、急速に感染が拡大しており、注意が必要です。男性では20~50代、女性では20代が突出して増えています。

梅毒は、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあり、妊婦が梅毒に感染すると胎盤を通じて胎児に感染し、先天梅毒の原因となります。また、未治療の場合は流産、死産などの原因にもなります。

症状

症状の経過
期間 症状
1期顕症梅毒 感染後数週間

・感染した部分にしこりや潰瘍(かいよう)

・股の付け根の部分(そけい部)のリンパ節の腫れ

・痛みがないことが多く、治療をしなくても自然に軽快する

注意:症状が軽快しても体内に病原体が残っているため、他の人にうつす場合があります

2期顕症梅毒 感染後数か月

【症状が全身に広がる】

・手のひら、足の裏、体幹などに淡い赤色の発疹(バラ疹)

・肝臓、腎臓など全身の臓器に様々な症状が出現

注意:未治療の場合、さらに進行するおそれがあります。

晩期顕性梅毒 感染後数年

・皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム種)

・大動脈瘤などの心疾患症状

・精神症状の出現、認知機能の低下、歩行障害など

注意:複数の臓器に病変が生じ、死亡することもあります。

先天梅毒

梅毒にかかった母体から、胎盤を通じて胎児に感染することで起こります。

胎児への影響:早産、死産、胎児発育遅延、心奇形、紫斑、小頭症など

新生児への影響:難聴、失明、精神発達遅滞、緑内障など

注意:妊娠中の感染だけでなく、妊娠前から感染している場合、母子感染のリスクが高まります。

検査

感染の不安がある場合や感染が疑われる場合には、検査を受けましょう。

梅毒は保健所匿名・無料で検査を受けることができます。

治療:早期に適切な治療を!

抗菌薬による治療となります。早期に治療を開始することが重要となるため、早めに受診をしましょう。早期発見・早期治療で完治が可能です。

予防

感染者、特に感染力の強い1期及び2期の感染者との性行為などを避けることが基本です。コンドームは予防効果がありますが、完全ではないため感染が疑われる場合には、性的な接触を控え、早期に医師の診断・治療を受けましょう。

また、一度治っても再び感染することがあるので、予防が必要です。

その他

梅毒に関する詳しい情報は厚生労働省ホームページをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課感染症予防係(保健センター内)
〒367-0031
埼玉県本庄市北堀1422-1
電話:0495-24-2003
ファックス:0495-24-2005
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