情報の共有と意思疎通の重要性(平成19年11月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。11月1日、今月の月いちメッセージをお送りします。  先月は情報の共有と意思疎通の重要性について感じることが多かった月でした。いくつかの出来事についてお話させていただきます。
一つ目、財政状況が厳しい中、今年から各部局長で構成する経営戦略会議をスタートさせ、枠配分方式による予算編成に着手しております。以前は財政課が各部課長とそれぞれヒヤリングを行い、市長査定によって予算編成を行うやり方でした。しかし今年度からは、経営戦略会議という、それぞれの部局の課題や要求している予算内容を部局長全員で協議するプロセスを取り入れました。もちろんその過程では市長査定や各部局ごとの財政課とのやりとりもありますが、いずれにしても会議の中で十分議していくという制度を始めたわけです。初めての試みで、紆余(うよ)曲折もあるかも知れませんが、先日予算の協議を行ってみて、各部局長が他の部局の抱えている課題を改めて認識し、本庄市にどのような課題があるか情報を共有し、トータルな視点で議論ができたことは意義ある一歩であったと感じました。財政難、人員の減少といった今の時代においては、行政組織はセクショナリズムを打破し、さまざまな状況に対応できる態勢をとっていかねばなりません。自分の所属する課や部だけのことでなく、本庄市行政のあり方を全体的な視点でみるということは市長・副市長にはもちろん求められるところですが、各部局長や各課長をはじめ、管理職はもとより市の職員の一人ひとりにも広い視野を持っていただくことで、組織の活性化を大いに図っていくべきと思います。もちろんそのためには、各部局で行っている事業や、市長が考えていることなどがオープンな形で、的確に発信されることが重要であると私自身も感じております。今回の経営戦略会議での議論が、情報の共有化と組織活性化の追い風になって欲しいと思いました。
二つ目、組織活性化を目指して、中堅職員との意見交換を始めました。時間がかかっても出来れば全員の職員と一度は同じテーブルで意見交換をしたいというのが私の思いです。時間がとれず、少しずつではありますが、なるべく多くの機会を持ちたいと思っております。実際、意見交換をして、短い時間ではありますが、一人ひとりが真剣に仕事に取り組み、今後の本庄市を思い、頑張っていることが分かります。私にも大いに刺激になりますし、また、私が考えていることが職員に、職員が考えていることが私に直接伝わることで、これもまさしく情報の共有と意思疎通の重要性を認識できる場になっていると感じております。
さて三つ目は、私自身と市民や各種団体の皆さまとの「対話集会」についてです。昨年は児玉地域で、今年は本庄地域で対話集会を行っております。2年目を迎え、今年から、各課から寄せていただいた統計や経年変化などの数字を集めた資料を配布して、今の本庄市の状況や今後の展望について市民の皆さまに説明しております。数字を出すことで皆さまには財政難の状況や高齢化の進み具合、また、企業誘致の状況などを分かりやすく伝えているつもりです。たとえば、犯罪の発生件数は、市民一丸となっての努力により確実に減少しております。埼玉県でも犯罪は減っておりますが、本庄はその率をはるかに上回る形で減少していることが分かります。こういったことも数字で表すことにより、市民の皆さまのやる気を鼓舞することも出来るのだなと実感しているところです。
情報化時代の今だからこそ、逆に間違った情報もすぐ伝わるし、それに惑わされやすい世の中になっていることも事実です。まちづくりを推進するには、行政も市民も、憶測や伝聞でなく、正確な情報をしっかり伝え、また、つかんでいくことが何より求められていると思います。今後とも市長として、職員や市民の皆さまとの正しい情報に基づく、しっかりした意思疎通を図っていきたいと考えております。皆さまもぜひとも情報の取捨選択をしっかりと行いつつ仕事に励んでいただきたくお願いいたします。
本日の月いちメッセージは以上です。今月もお仕事頑張ってください。

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