新年度の始まりにあたり訓示を行いました(平成30年4月2日)

更新日:2022年02月24日

 おはようございます。4月2日、新年度を迎えました。みなさんフレッシュな気持ちで、新しい年度を頑張ってまいりましょう。
 まずは新年度の三役の体制についてですが、四年間本庄市のために大変尽力してくれた奥田前副市長は任期満了により退任し、国土交通省本省へ戻りました。多くの職員のみなさんが副市長を支えてくれたこと、私からも御礼を申し上げます。そして新年度から今井新副市長を迎えました。長らく市役所職員としての、また一部事務組合や公益財団法人での豊富な経験を活かし、本庄市の当面する行政課題に全力で取り組み、そして児玉郡各町との連携にも励んでもらいます。新副市長へのご協力をよろしくお願いします。
 新年度になって、今みなさんの置かれた境遇はさまざまであろうと思います。人事異動により新たな部署に配属され、前任者から仕事を引き継ぐみなさん、あるいは新規の部署や役職が創設され、そこに配属されたみなさん、また昨年に引き続き同じ部署で仕事をするみなさん、同じ部署でも役職が変わるみなさん、そして新採用職員のみなさん、さらには他の機関から本庄市役所に赴任されたみなさん。と、実にさまざまであろうと思います。特に新しい仕事のステージが始まるみなさんにとっては、不安と期待、さまざまな思いが去来していることと思います。
 そこで本日は一点のみお話しします。それは自分の仕事をきちんと人に説明できるようになって欲しい、ということです。これは仕事の内容をただ羅列して説明できれば良い、ということではなく、その仕事の意味、意義、目的といったものを、自信を持って第三者にも語れる、説明できるようになって欲しい、ということです。何をやっているのか、だけでなく、私はなぜこれをやるのか、を説明できるように心がけて欲しいということです。
 そこで大切なのは、なぜこれをやるのかを惰性で答えないで欲しい、ということです。答えの典型例として「これこれこういう法に基づいて市の条例があり、規則でこうなっているからこの仕事をやる」という言い方があると思います。ですが敢えて言います。そこで終わらないで欲しいのです。「そもそもそういう法は何のためにあるのだろう」ひいては「私の仕事は何のためにあるのだろう」ということを考えて欲しいのです。
 感心できないのは、仕事の内容や方式について「これは過去の誰々が決めたからこうしている」という答えです。現在の仕事の意義について思考停止になってしまっていることを、図らずも認めている答えだと思います。
 そのような思考回路は一度捨てて欲しいのです。そして、確かにその時代の責任ある立場の人の名によって最終的に決裁された事であっても、「あの人があのポジションにいたときに、そういう判断をした時代の要請とは何か」という物の見方をして欲しいのです。
 要は、自分の仕事を成り立たせている法であれ条例であれ規則であれ、あるいは過去の責任者の決定であれ、みなさんにはその背景を見る目を養っていただきたい。過去にある決定がなされ、それが今も続いているとします。それを表面的に見て、昔こう決められたからこうだ、と何の疑いもなく同じ事を繰り返すことはやめましょう、ということです。
 どうも自分の仕事の内容や方式が、今の時代に合っているかどうか分からない、と思うのであれば、一人だけでなく、みんなで「ではこれから、どうあるべきなのか」ということを納得が行くまで考えてみてください。
 毎日の仕事に追われ、なかなか自らの仕事のあり方まで踏み込むことは困難も伴うと思いますが、それでも敢えて見直すことで、実はとっくに時代背景が変わっていたり、そもそもの根拠となっていた法が変わっていたり、その解釈が変わっていたり、あるいは市町村の判断でどうとでも変えて行けるように制度上なっているものもあるかも知れません。
 それに気付かずに惰性に流され、単に過去のせいにして制度や仕事を変えないのは、これは怠慢と言われても仕方ないでしょう。繰り返しますが「誰々が決めたこと、だから、変えられない」などという言葉が出る前にぐっと口をつぐんで、「なぜ」を繰り返し、自らの仕事のアップデートを行っていただくことを、ぜひ心がけていただきたいのです。自らアップデートできれば、人に自分の仕事をしっかりと説明できるようになる、自信を持って説明できるということは、実は自分が自分の仕事の主宰者になる、仕事が自分のものになる、ということです。そうなってこそ、プロではないか、そう私は思います。
 新年度、そんな新たな気持ちで改めてその道のプロを目指し、自分の仕事を自信を持って第三者に説明できるよう、仕事を磨き、仕事に向き合う自分を磨いて頑張ってまいりましょう。
 以上で年度初めに当たっての市長訓示を終わります。本年度もよろしくお願いします。

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