5人制サッカー(ブラインドサッカー)トルコチームの応援について (令和元年10月分)

更新日:2020年10月01日

 おはようございます。10月1日になりました。月いちメッセージをお送りします。
 みなさんすでにご存じの通り、5人制サッカー、ブラインドサッカーのヨーロッパ予選、本庄市の応援するトルコチームは準決勝で惜しくも敗退し、来年の東京2020パラリンピック競技大会への切符を手にすることができませんでした。今日は、これまでの経緯をお話いたします。
 ヨーロッパ予選は2年に一度のヨーロッパ選手権大会を兼ねており、今回はイタリアのローマで開催され、10カ国から10チームが参加。これを5チームずつ2つのリーグに分け、リーグ戦の結果双方から上位の2チーム、計4チームが決勝トーナメントに上がり、準決勝に勝った2チームが来年の東京2020パラリンピック競技大会への出場権を得るという仕組みです。
 私は9月21日から25日まで、ローマへトルコチームの応援に行ってまいりました。22日夕方、日本時間23日深夜の準決勝戦に合わせ、私の他に田中議長はじめ市議会議員5人、早稲田大学のオリパラ事業推進室関係者が4人、そして市職員が6人、彼ら全員、自ら休暇を取っての参加です。そして市民の有志の方々が4人、ローマ在住の本庄市出身の方が1人の総勢21人で試合会場に臨みました。
 さてそのトルコチームですが、事前のリーグ戦においてスペインとイタリアに引き分け、ベルギーとルーマニアには勝利という成績を収め、スペインにはリーグ1位を譲ったものの、2位で準決勝へ歩を進めることができました。対戦相手はもう一つのリーグ1位のフランスです。しかしトルコはリーグ戦において最有力選手がレッドカードで以降の試合参加不可能となり、またけが人も多数出ており、私が到着した準決勝前日の下馬評は、明日は厳しい戦いを強いられるであろう、というものでした。
 現地時間の9月22日午後、時おり雨がぱらつくなか、我々は試合会場へ早めに到着し、トルコチームを出迎えました。そもそも我々、というより私自身、なぜヨーロッパ予選に行ってまで応援しようとしたのか、ここでちょっとそのいきさつをお話します。
 時計の針を本年3月に戻します。昨年本庄市とトルコ共和国視覚障害者協会が結んだ覚書がご縁で、トルコチームは3月に東京で開催されたブラインドサッカーワールドグランプリ参加に際し、本庄市沼和田のサンデンコミュニケーションプラザで合宿を行い、若泉運動公園フットサル場で練習し、滞在中市内小中学校で交流事業に参加し、また我々も彼らを盛大に歓迎しました。
 ワールドグランプリは世界から8つのチームが参加し、リーグ戦の結果、上位トーナメントと下位トーナメントに振り分けられるスタイルになっておりました。リーグ戦の結果トルコは残念ながら下位トーナメントとなってしまいましたが、その後多くの本庄市関係者が都内の試合会場に応援に出向き、最終的にトーナメント優勝という成績を収めることができたのです。
 私は今でも忘れないのは、トーナメント決勝戦でのトルコ選手達の姿です。応援に私たちが来ていることが、彼らに伝わったのでしょうか、まさに力で押し倒して勝利し、そして試合終了後私たちの応援席に向かって、選手と関係者全員が「ホンジョウ!ホンジョウ!」と叫んでくれたのです。その後私は彼らから胴上げまでされ、来年に向けてこれからも精一杯応援しようと決心したのです。これが私自身の今回のローマ行きの理由です。
 9月22日の準決勝戦の話に戻ります。試合前、控え室で選手のみなさん一人一人と握手しましたが、みんな大変喜んでくれました。本庄市からのメンバーの出で立ちもトルコ色に染められていました。そしていよいよ試合開始。前半何本もシュートを繰り出すトルコ。ついに1点を獲得。しかしその後不意を突かれてフランスに1点を取られ、その際にまた運悪くディフェンスの選手がファールで退場させられました。5人制サッカーですからキーパーを除く選手が4対3では痛すぎます。その後不利な状況の中でもう1点とられてしまい、後半も更に1点取られ、3対1で敗退という残念な結果になりました。
 試合終了後の選手達の悲嘆に暮れる姿は正直見ていられませんでした。しかし我々日本からの応援団に対して、本当に済まないという気持ちを表してくれる彼らの姿に、私は心からの同情と共に尊敬の念を抱きました。同行した市職員のなかには、選手と共に反省会にまで同席したメンバーもおり、彼らに精一杯寄り添うことはできたかと思っております。試合結果は誠に残念でしたが、彼らを応援できたことに、悔いはありません。
 いずれにしても、本庄市はトルコ共和国のホストタウンであることに変わりはありません。また、今月もブラインドサッカー東日本リーグ選手権の第三節が本庄市で開催されます。来年のオリンピック・パラリンピックに、これまでの方向性を崩さず、市民の皆さまと共に感動できる何らかの関わり方を模索して行きたい、そう強く願っているところです。ぜひご理解と応援をこれからもよろしくお願いいたします。
 以上で今月の月いちメッセージを終わります。今年度も折り返し地点、みなさん頑張ってまいりましょう。

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