あせらず、あわてず、あきらめず(令和2年7月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。7月1日になりました。今月の月いちメッセージをお送りします。早いもので今年も半年が過ぎました。今日のテーマは自分自身の雑感を語らせていただき、最後に皆さんへのお礼とお願い、ということでお聴きいただきたいと思います。

言うまでも無く、顧みればこの半年は全くコロナ禍とその対策で時が過ぎて行きました。この世界的な災いが起きなければ、今ごろ日本は全国を東京オリンピックの聖火が走り、それまでの東京オリパラへの批判や懸念する声も下火になり、国民的な盛り上りが生まれていたかも知れません。自分は駅通りに掲げてあるパラリンピックホストタウンの証であるトルコの旗を見るたびに、来年どのような形になるかはまだ分かりませんが、日本と世界にとりより良い形で開催出来てほしいと心から祈っております。

緊急事態宣言が解除されて1ヶ月以上が過ぎましたが、都内また全国の感染者はこのところ増えてきており、特に埼玉県においてもその傾向にあり、近隣でもこのところ感染者の発生が見られます。再び感染急増が起きるのではと不安を感じつつ、コロナと共存せざるを得ない時期、我々は感染予防を行いつつ日常を取り戻していかねばなりません。まことに令和2年のこの半年、未曾有の事態に世界が、我が国が、そして本庄市も、我々市民も、振り回されてきたと言えるでしょう。

一方、このコロナ禍のなかで、過去の日常のなかでは気づかなかった事に改めて気づいた、気づかされた、ということも沢山あると思います。

都道府県をまたぐのに自粛要請が出ていたことから、都内に住んでいるお子さんとしばらく会えず、改めて家族が普通に会えるという当たり前の事が如何に幸せかということを感じた、そんな投稿が以前新聞に掲載されていました。

皆さん方もそれぞれがこのコロナ禍の中で今まで気づかなかった事に気づかされた、という経験をしたのではと思います。ちなみに私の場合は、夜の会合と土日のイベントが無くなってしまい、妻や子供と過ごす時間が今までには考えられないくらい増えた事が、もっとも大きな環境の変化でした。平日昼間は仕事に忙殺されても、夜そして休日には家族団欒の時間を過ごせるという、ある意味まともな日常を送らせていただいております。

そしてその中で感じたのは、このような家族の団欒も一度家庭内で感染者が出てしまえば出来なくなってしまう、つまり家族が無事に過ごせていて、毎日共に食事を取れて会話が出来ることは、実はとても有難いことなんだな、ということでありました。

有難いとは、読んで字のごとく有ることが難しいと書きます。当たり前のように思っていたことが、そうあること自体、実は珍しいこと、稀有なことという意味です。何でもないような事が幸せだったと思う、という昔の歌がありましたが、まさにそれです。

職場もそうです。当たり前のように仕事で会話し、相談し、行動を共にし、時にみんなで会食をしていた事が、場合によっては危険な行為になってしまう、そんな異常な時期を我々は過ごしております。出口はなかなか見えず、果たして過去のような、他人との接触に無頓着であって良かった時代が戻ってくるのか、そもそも戻せるのか、現時点では分からないことだらけです。

こういう時に自分が大事にしている言葉は、以前にも皆さんに紹介していますが、あせらず、あわてず、あきらめず、です。今ある環境をまずは受け止めて、そこから始めるしかありません。自分の境遇を恨むも満足するも、全ては自分の心がけ次第です。市役所の仕事は万人相手ですし、一人でやるのではなく組織として動く仕事です。ですから、それぞれの部署で対外的な仕事においても、あるいは対内的な人間関係においても、難しい局面は至る所に転がっています。人間ですから失敗もありますし誤解を受ける場合もあります。皆さんそれぞれ、ご苦労も多いことでしょう。が、敢えて言えば、それも我々一人一人の心がけ次第。あせらず、あわてず、あきらめず、です。冒頭申し上げたパラリンピックトルコ共和国のホストタウンの話。これもパラリンピック以前からトルコとの密な関係をコツコツと作っておいたことが、今後必ず何らかの形で本庄市にプラスに生きてくる、あせったりあわてたりあきらめたりする必要はない、そう私は確信しております。

昨日6月30日は日本の風習では夏越(なごし)の祓いと言って、半年間の厄を祓って後半の半年を無事に過ごせるよう神々に祈る節目の日でした。7月1日、後半の半年がスタートしました。物事はポジティブにとらえて参りましょう。今回のコロナ禍で、気付かなかったことに気付いた、気付かされた、そのような事を有り難く感じつつ、この災いを、将来の本庄市のまちづくりへのチャンスにどうしたら皆で変えられるか、私自身もこのことを次の半年のテーマにしたいと思っております。

そこで最後に皆さんにお礼とお願いです。これまでもコロナ対策では様々な分野で皆さんには本当にお世話になりました。半年を振り返り、改めて御礼申し上げます。その上で、このピンチを更なるピンチにしないため、そしてピンチをチャンスに変えるため、これからも皆さんの知恵と力が頼りです。先日、政府から二次補正予算の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の額が各自治体に示されました。本庄市に交付される額は7億1900万円あまりです。さてこの予算もどうwithコロナ、afterコロナの本庄市のために活かすか、ぜひ皆さんのご意見やアイディアを出して下さい。よろしくお願い致します。

あせらず、あわてず、あきらめず、この半年も頑張って参りましょう。以上で月いちメッセージを終わります。

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