オンライン会議に参加して(令和2年9月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。9月1日となりました。月いちメッセージをお送りします。

6月以来増えていなかった新型コロナウイルス感染症PCR検査陽性の方が、8月後半から増加し、皆さんも心配のなか日々を過ごしていると思います。ただ、重症となった方はいませんし、感染も不特定多数に広がっているということではなく、大半は家族間や親しい友人の間で起きているようです。市でも健康推進課を中心に正しい情報の収集と提供に努めます。引き続き飛沫感染を防ぎつつ、落ち着いて日常業務に取り組んで下さい。

さて最近、私自身の日程で増えて来たのがリモート会議、いわゆるオンライン会議への参加です。今日はそのことについてお話します。

今般のコロナ禍が無ければ、自分自身が出向くなどして参加していた国や県などの様々な会議が、今年はzoomなどを使ったオンライン会議に切り替わっています。このオンライン会議、経験してみると、通信環境に左右されるという弱点があるものの、意外と実際の会議に近いリアリティ、現実感があります。ただし、画面上に顔を出さずに名前だけで参加している方が多い場合、その会議は面白くありません。私だけの感覚かも知れませんが、たとえ画面上であっても、人の顔が見えているのと見えていないのでは内容の濃さが違う、ということを、オンライン会議を通じて実感しているところです。

さてそのようなオンライン会議ですが、時間の都合上、これまで印象に残ったものの内一つだけを紹介します。それは8月26日から 28日まで、本庄市との連携のもとウェブ上で開催された、早稲田大学の「SKYWARD EDGE 2020年度コンソーシアム合同プログラム」というイベントです。

このイベントは、withコロナ、afterコロナの大都市近郊地域のイノベーションをテーマに、5つの大学、すなわち滋賀医科大学、東京理科大学、山形大学、多摩美術大学そして早稲田大学のそれぞれの学生と、本庄市役所の職員、合わせて30人が、5つのグループに分かれてワークショップを行い、本庄市における様々な起業のアイディアについて考え討議し、まとめたものを発表する、という内容でした。

プログラムはまず、市職員手作りのセンスの良い、withコロナの本庄市の可能性についてのプレゼンテーションから始まり、続いて早大教授の矢口先生が基調講演を行いました。内容は、世の中は密になって集まる時代から別の時代に移行したということ、社会変革のためにはアントレプレナーつまり起業家の人材育成が必要であるということ、そして学生、若者、専門知識、行政が共に力を合わせることで新しい時代の価値が生まれる、というものでした。

そして本題のワークショップでは、今後の本庄市において何が出来るか、ということについて、グループ毎に話し合いが行われ、二晩かけて意見をまとめて行きました。今回の会議は、それぞれの学生が自宅など、遠く離れたところからお互いオンラインで話し合うという、これまでにない特殊な実施方法で行われました。そこで力を発揮してくれたのが本市の職員で、学生が実際に本庄市に集まって地域の実情を調査することができないなか、それぞれのグループに一人ずつ参加した職員が、本庄市について理解を深めようとする学生達のサポートをしてくれました。色々と苦労もあったようで、皆さんお疲れ様でした。

さて5つのグループによる最終発表に、私も審査員として参加しました。最優秀賞に輝いたグループの発表だけここで紹介します。

それは本庄市がwithコロナ、afterコロナの時代の中で、その強みを活かして、都心などからの移住先として多くの人から選ばれるには、実際に移住を希望している人のニーズ、例えば古民家に住んでみたいとか、ワーキングスペースの相談とか、そんな移住希望の人それぞれのオーダーを実現できるよう、そのお手伝いをする「街ナビ・コンシェルジュ」を育成すべし、という発表でした。そしてその為には例えばすでに本庄地域に農業体験などで入り込んでいる学生や、市民の中でそのような活動をしたいという方々を発掘して大いに活用すべし、という 提言でした。

確かに移住したい人のニーズは多様です。そのオーダーを丁寧にくみ取り、実現に向けてお手伝いする「人」を育成しようという視点は、とてもうなずけるものがあり、自分もこの発表に高得点を付けたところです。

その他の発表も、よく皆さん実際に集まらない中でアイディアを出してまとめていったなぁと思う内容でした。

以上、最近のオンライン会議において印象に残ったものを紹介しました。考えてみれば、今回のコロナ禍が無ければこのような展開もなかった、そう思える新しい試みが、私の周辺でも増えています。まさにピンチをチャンスに、ということでしょう。

最後になりますが、どのような環境にあっても、新しい時代を切り拓いて行く意欲を私たちは忘れてはならない、このことを皆さんにお伝えし、本日の月いちメッセージを終了といたします。まだまだ暑い日が続きます。お互いに頑張って参りましょう。

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