塙保己一墓所の移転(平成24年9月1日号)

更新日:2020年10月01日

郷土の偉人塙保己一

郷土の偉人塙保己一の保木野の墓所は、保己一が埋葬された東京四谷の安楽寺の墳墓の土を生家の荻野家が持ち帰って先祖累代の墓地に碑を建てて慰霊したのが始まりで、その後、明治44年に従来の位置に移転したとされています。しかし、長い年月を経て、墓所内の樹木が大きくなり墓碑等を圧迫し、台石などの老朽化も進んでおりました。
総検校塙保己一先生遺徳顕彰会では、塙保己一没後190年記念事業として平成23年度総会において墓所の移転を決定。移転の検討にあたっては、平成23年6月30日に顕彰会役員、学識経験者、行政関係者からなる墓所移転等整備委員会を設置し、3回にわたる協議が行われました。
その結果、墓所を従来の地から東へ約200メートルの広場に建立されている塙先生百年祭記念碑の隣に移転し、市が行う同記念碑の改修と広場の公園整備を一体として、今後、塙保己一顕彰事業のシンボルの地とすることを確認。平成24年4月20日に顕彰会役員会で承認を受け、5月11日より墓所移転工事に着手し、すでに工事は終了しています。
なお、工事を実施中の5月22日に、墓碑の下から瓶が出土しました。記録によると旧墓所に移転の際、塙保己一の法衣の一部を瓶に納めて墓底に埋設したとされています。残念ながら瓶は割れており、中には土が詰まっていて法衣は確認できませんでした。関係者協議の上、瓶は修復され菩提寺である實相寺に納められ、瓶内の土は三等分して、新墓所、荻野家の墓地、菩提寺の瓶に納めることになり、新墓所へ納める土は白布に包み、石の容器に密閉して墓碑の真下に埋められました。
現在、墓所隣の百年祭記念碑も修復が完了し、周辺の公園整備も進んでおります。来る9月12日の塙保己一先生遺徳顕彰祭(命日)には、午前中に新墓所において関係者による竣工式を行い、午後2時よりセルディで参列者の献花の後、希望者を新墓所までバスで送迎する予定です。どなたでも参加出来ますので、市民の皆さまにはどうぞお気軽にお越しいただき、郷土の偉人を偲び、新しく移転した墓所にお参りされ、記念碑、公園をご覧いただきたくご案内申し上げます。

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