あの「笑う埴輪」が、パリに行きます(平成24年3月1日号)

更新日:2020年10月01日

「笑う埴輪」3体の写真

本庄市マスコット「はにぽん」のモデルになった、小島の「前の山古墳」跡から発掘された市の指定文化財「笑う盾持人物埴輪」3体が、フランスの首都パリで開催される美術展に出展されることが決定しました。
「日本美術が笑う」展(仮称)と題したこの美術展は、パリにある日本文化会館の開館15周年を記念して開催されるものです。パリ日本文化会館とは、我が国への海外からの理解を深め、国際間の友好を促進するための国際文化交流事業を展開する「国際交流基金」が、海外に保有する文化会館のひとつであり、エッフェル塔近くのセーヌ河畔に位置し、日本が海外に有する文化交流施設としては最大級のものです。
さて、そもそも埴輪はたいていが無表情なのですが、平成10年からの調査で発掘・復原された本庄市のこの3体の埴輪は、珍しく大笑いしており、しかも3体とも高さが110センチメートル以上もある大きなものです。
私も歴史民俗資料館で何度も見ておりますが、1400年前の時を超えた笑う表情は見る人を引き込む不思議な魅力をたたえています。
この3体は5年前にも東京六本木の森美術館で開催された美術展に出品しており、国内では次第にその存在が知られるようになっております。とはいえこの度のパリ行きの話には、やはり驚かされました。
パリ日本文化会館では、開館15周年である今年の事業のテーマとして、人の心を豊かにし、多様な文化の共生をより容易にするツールである「笑い」を取り上げることになったそうです。日本国内から数多くの「笑い」をモチーフとした美術作品が出展される予定ですが、おそらく本庄市からの3体は、その迫力から言ってもかなり目立つポジションに置かれるものと期待できます。先の大震災を乗り越えて、「笑い」によって日本の元気を世界に発信していく大きな役割を担った本庄市の笑う盾持人物埴輪。本庄が世界に情報発信する時がやってまいりました。

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