令和5年度 高校生プロジェクト 産学官連携プログラム
令和5年度 産学官連携プログラム~オリジナルまくらの開発~
本庄市高校生プロジェクト「七高祭」の一環として、企業・大学と共同で商品開発を行う「産学官連携プログラム」に取り組みました。
令和5年度は、市内に工場を有する寝具メーカー・昭和西川株式会社と、地域連携事業に積極的に取り組む日本薬科大学と連携し、市内の高校から代表生徒が参加してオリジナルの「まくら」を制作しました。
また、今回のプログラムでは、日本薬科大学の学生が、高校生のサポート役として参加してくれました。
目的
企業や大学等との連携を通じて、次のことをねらいます。
- 企業で活躍するプロや、大学講師など専門家、そして大学生など、手本となる大人と関わることのできる場を提供し、高校生に進路選択の視野を広げてもらう。
- 教室、部活、塾、自宅など高校生の日常の活動範囲の外で、新たな発見や知識の獲得ができる場を提供する。
- 地元関連企業を絡めたプログラムへの参加により、自身の通う地域での企業活動等について知ってもらい、「地方で働く」という選択肢を持ってもらう。
参加高校
埼玉県立本庄高等学校
本庄第一高等学校
本庄東高等学校
早稲田大学本庄高等学院
プログラムの流れ
全6回のワークショップを通じて、商品開発に取り組みました。
7月 第1回ワークショップ~キックオフミーティング~
参加高校生10名と、昭和西川株式会社、日本薬科大学のプロジェクトメンバーが初顔合わせを行いました。
キックオフミーティングでは、昭和西川株式会社の製品の紹介や、日本薬科大学の教授からの睡眠や健康についての講義を受けました。
昭和西川株式会社から製品等について紹介していただきました
日本薬科大学の教授から、健康や睡眠についての講義を受けました
8月 第2回ワークショップ~工場見学~
市内にある製造工場・昭和西川羽毛製造株式会社本庄工場で、寝具の製造工程を見学させていただきました。
工場の方に説明していただきながら、羽毛を布団に補填する様子や縫製の様子などを見学し、ふだん見られない工場の様子に高校生たちも興味津々でした。
工場見学の後には、実際に販売されている数種類の枕について、形や素材による触り心地や、ベッドでの寝心地の違いを試して体感しました。
工場見学の様子
工場の方の説明に熱心に耳を傾けます
様々なタイプの違うまくらの触り心地をチェック
実際に寝てみると、自分の好みも分かります
8月~9月 第3回・第4回ワークショップ~意見交換~
第1回で学んだ睡眠に関する知識や、第2回での工場見学や実際に枕を試して気づいたことをもとに、第3回ワークショップでは「こんな枕を使いたい」というアイデアを発表しました。
続いて第4回ワークショップで、前回出たアイデアをもとに、昭和西川株式会社が商品のイメージ図案を作成、それに対する意見交換を行いました。
11月 第5回ワークショップ~試作品完成~
前回、イメージ図案を見ながら出し合った意見を取り入れながら、昭和西川株式会社が3つの試作品を用意してくれました。
図面で見ていたものが実際の製品になったことに感動!
それぞれの試作品を実際に寝て試したり、中の素材を触って確認したりしながら、良い点や改善点を話し合いました。
サンプルその1
良かったポイント
- パイプの音が気になりにくくて眠りやすい
- 詰めものの調節ができる
サンプルその2
良かったポイント
- 首をしっかり支えてくれる構造
- 使用用途が多く自分の好みを探しやすい
サンプルその3
良かったポイント
- リバーシブルで使うことができるのが嬉しい
- 詰めものが調節できる
- 羽毛(ダウン)の弾力が好き
12月 第6回ワークショップ~最終形の製品サンプルが完成~
前回の3つのサンプルから、それぞれ良かったポイントを集約させて、こだわりの詰まったまくらの最終形サンプルが完成しました!
最終形のこだわりポイント
- 4種類の使い方ができる
- 羽毛とパイプのリバーシブル
- 首元も、パイプ、羽毛、粒わたから選べる
- 詰めものの量を調節できる
七高祭 合同文化祭でまくらをお披露目しました
令和6年1月28日に、はにぽんプラザで開催された、本庄市高校生プロジェクト「七高祭」合同文化祭において、完成したまくらをお披露目しました。
完成したまくらを実際にベッドでお試しできるブースを作り、来場された方にPRしたほか、3つの試作品の展示や、開発の過程をまとめたパネル展示を行いました。
本庄市の高校生が開発したまくらの販売について
令和6年3月末から、ふるさと納税の返礼品となっています。
製品の詳細や販売情報等は、下記担当までお問い合わせください。
更新日:2024年04月04日