水道新料金の答申について(令和6年8月1日号)
水道事業は市民の皆さまからの水道料金や加入金を収入源とし、独立採算制で経営しています。市内で漏水や濁水等の発生が相次ぐなか、老朽化対策や今後の災害対策として、市では昨年5月、「アセットマネジメント計画」を策定。施設の適切な維持管理のため、何がどれだけ古くなっているか、いつどのくらい更新すれば良いか、いくらかかるかを客観的に試算しました。
その結果、水道料金を15 年間据え置いている現状では、もはや対応が困難であることが具体的に判明しました。試算によると、施設の健全度レベルの現状維持だけでも、本来は年間約11 億2,500 万円(*1)が必要ですが、現行料金ではそれらの経費を年間半分程度(*2)しか準備できません。
上記の試算を市の「水道事業審議会」にご説明したところ、将来を考え料金を早急に見直すべきとのことでした。そこで、適正な水道料金についてお諮りし、本年3月に試算を考慮された答申をいただきました。この答申を尊重し、新たな水道料金を今後市議会にお諮りする予定です。
答申内容ですが、例えば口径13mm、ひと月当たり20立方メートルを使用した場合の料金(税込)は、現行の1,903円が2,739 円となります。この金額には、市水道に含まれている県水の料金値上げも加味されています。
なお、上記と同様に計算した場合の近隣の料金(令和6年4月1日現在)は、上里町2,541 円、美里町2,567 円、神川町3,190 円、深谷市2,838 円、熊谷市3,135 円、秩父広域3,388 円、伊勢崎市2,871 円です。
料金改定は市民の皆さまにご負担をかけ、まことに心苦しく申し訳ない限りですが、安全安心な水道施設の将来にわたる維持管理のため、早めに決断せねばならないと考えております。水道事業の現状については、今回折り込んだ「ほんじょう 水だより(臨時増刊)」をご覧ください。
また、現在実施している水道基本料金の4か月分免除は、物価高に対応した国の臨時交付金を充てており、今後とも同様の政策が実施された際は、市民の皆さまの負担軽減に努めてまいります。
*1 各施設[設備・管路]更新、消費税やその他諸経費を除く
*2 本年度当初予算では約6億3,000 万円
更新日:2024年08月01日