要介護認定の審査期間 本庄市が全国最短
介護保険制度が始まって25年の歳月が流れました。超高齢社会の我が国において、この制度は将来にわたって維持しなければならない重要な仕組みです。
要介護認定を受けるにはご本人やご家族からの申請が必要です。そしてその方がどのような介護度か、介護保険法では申請があった日から30日以内に認定されなければなりません。しかし厚生労働省が令和4年度に全国の状況を調査したところ、1735市区町村のうち30日以内の認定が実現できているのは97自治体のみでした。認定審査に30日以上かかることが常態化し、適切なサービスが提供されていない実態が浮かび上がったのです。
このようなことから昨年末、厚生労働省の審議会において、全国市区町村の要介護認定審査期間の公表を求める意見があり、本年3月31日に令和5年度の各市町村のデータが公表されたところ、本庄市の認定審査期間の平均日数がなんと全国最短であることが分かりました。
本市が全国最短の理由ですが、3つの要素が考えられます。
1.申請から3日以内に認定調査のアポイントを取り早めの調査を実施していること
2.主治医意見書が医師会の先生方の協力体制のもと迅速に作成されること
3.資料の電子送付などにより介護認定審査会の結論が迅速に出ること
いずれにしても介護認定にかかわる医師会をはじめ関係者のご協力により、本市においては以前から認定審査期間の短縮への努力が図られており、それが今回の国の調査結果において図らずも全国最短という好結果につながったといえるでしょう。介護認定を待つご本人またご家族のために、できるだけ早く安心して介護保険サービスを利用してほしいという思いからそれぞれの仕事に熱心に取り組んでいただいている皆さまのご尽力に、深く感謝申し上げます。
本市といたしましても、今後とも要介護者およびご家族に寄り添った福祉施策を進めるとともに、高齢者の皆さまができる限り住み慣れた場所で安心して住み続けられるよう、引き続き介護予防と健康政策に力を尽くしてまいります。
更新日:2025年05月01日