防災庁の地方設置に向けて、本庄市・児玉郡が名乗りを上げます(令和7年7月1日号)

更新日:2025年07月01日

本庄市と児玉郡美里町、神川町、上里町は、これまで自然災害の少ない地域として知られてきました。台風や暴風雨の影響はあるものの、記録的な洪水や土砂災害が少なく、地震においても、平安期の弘仁地震で北関東一帯に被害があった記録を除き、今に至るまで当地域が大きな被害を受けた例はほとんど見られません。
もちろん、活断層の存在や近年の記録的な大雪などを踏まえれば、「災害は必ず起きる」と考えるべきで、むしろあらゆるリスクを見越した備えが求められています。
そのうえで、当地域の地理的特性を見れば、想定される大規模災害時における他と比較しての「優位性」は非常に高いと言えるでしょう。広がる台地は広域的水害に強く、秩父山地にいたる南部中山間地には大企業のトランクルームが整備されるなど地盤がしっかりしています。将来確実に発生するとされる南海トラフ巨大地震や首都直下地震においても、当地域が震度6以上の深刻な被害を受ける可能性は低いと予測されています。
さらに、当地域は交通の要衝でもあります。関越自動車道や主要幹線道路、上越・北陸新幹線、在来線といった道路・鉄道網が充実しており、平時・災害時を問わず高い機動力を発揮できる地域です。
こうした地理的特性、交通利便性を兼ね備えた本庄市・児玉郡は、大規模災害時の支援拠点として非常に適しています。首都圏に深刻な被害が生じた際にも、迅速な物資輸送や人員派遣が可能であり、全国への広域支援の要としての機能も果たすことができます。なお交通の利便性は、平時においても当地域の大きな強みとなっています。
現在、国では「防災庁」を地方に設置する構想が進められています。この度本庄市と児玉郡1市3町は連携し、県にもご理解をいただき、この地に防災庁を誘致すべく、国に対する要請活動を開始します。
かつて遷都の候補にもなった本庄市。防災の未来を、この地から切り拓いてまいります。市民の皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

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