平成から令和への課題(令和元年6月1日号)

更新日:2020年10月01日

 新しい「令和」の時代が始まってひと月が過ぎました。本庄市においては5月1日に改元奉祝の集いが無事開催され、大勢の皆さまと共に新しい時代を迎えることができました。ご尽力いただいたすべての関係者の皆さまに心から敬意と感謝を申し上げます。
 さて、平成から令和への日本社会の課題とは何か、私なりにいろいろと考えてみました。少子化、超高齢化への対応をはじめ、今後も起こりうる大規模災害への備え、AIの進化への対応、国際化が進む中で誰もが安心して共生できる地域社会の創造など、我々が真剣に取り組まねばならない課題は山ほどあります。
 私なりに表現するなら、平成は「個人・個性が尊重される一方、孤立・孤独が進んだ」時代だったと思います。我々はこれからも個人・個性が尊重され、多様性を保障する社会を築いていかねばなりません。一方、婚姻件数の減少により少子化はますます進行しています。また、家族親族や隣近所との関係が希薄になる中、さまざまな「生きづらさ」を一人で抱えた方々も増えています。このような一人ひとりの孤立・孤独化がさらに進んだ場合、我々の社会は果たして持続可能なのか…、これは平成から積み残された大きな課題です。
 令和において目指すべきは「個人・個性が尊重されつつ、人々が孤立・孤独にならない」そんな社会でありたいと私は思います。自助、公助と共に、時代に即した新しい「互助の仕組み」づくりに、そのあり方も含めて議論し取り組んで行くことが必要です。
 本庄市においても、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが住み慣れた地域で、支え合いながら生活できる仕組みづくりや、AIを使った県と社会福祉協議会主催の婚活事業などが始まっています。人は一人では生きられません。さまざまなライフスタイルや家族の形を尊重しつつ、地域において支え合い、互いに力を出し、より良く生きる、そんな令和の時代をみんなで創ってまいりましょう。

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