少子化による人口減少に向き合う (平成28年4月1日号)

更新日:2020年10月01日

 我が国では西暦2008年(平成20年)の1億2,808万人をピークに人口減少が始まり、このまま低出生率が続くと、2060年に総人口は9,000万人を割り込むと予想されています。この傾向は本庄市も同様で、人口もこのままでは2060年に5万人以下と予想されています。
 「昔だって人口は少なかったのだから大丈夫」という方に申し上げますが、問題は人口構成です。65歳以上の方が社会全体に占める「高齢化率」は、昭和の終わりまで10%以下でした。それが今は約26%。今後ともこの値は上昇し続け、このままでは2060年には39.9%、実に人口の4割が高齢者となります。負担は現役世代に重くのしかかり、経済の縮小と社会の衰退が大いに心配されるところです。これは日本社会の将来にわたる最大の課題です。
 もちろん、お元気な高齢者に今後より一層社会の担い手として活躍していただくことは大切です。しかし根本的な解決は、やはりどうしたら生まれる子が増えるか、でしょう。
 少子化の原因は何か。若い方々が結婚や出産を望んでいないのでしょうか?
 実は国が行った若者向けアンケートによれば、独身者の8割程度は結婚を望んでおり、また既婚者が理想とする子の数も2.4人程度という数字が出ました。本庄市が行ったアンケートでも同様です。そういった若い人々の希望がかなえられれば、出生率は今よりも上昇し、将来的に人口減少をストップさせられる、そんな展望も見えてきました。
 結婚に至らない、また子を1人授かっても2人目3人目が難しい原因として、経済的理由や、出会いがない、子育て環境が厳しい、仕事との両立の課題などが国や自治体のアンケートでも挙げられています。やはり私たちは社会を挙げて若者の結婚・出産・子育てを応援しなければならないことを強く認識すべきです。
 このたびこの広報とともに全戸配布させていただいた「本庄市 人口ビジョン まち・ひと・しごと創生総合戦略」(概要版)は、まさにその課題に本庄市として向き合い、多くの市民の皆さまと策定したものです。ぜひご覧ください。

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