平成30年に思う(平成30年1月1日号)

更新日:2020年10月01日

 本年は平成の世も30年です。この間を振り返ってみるとさまざまな出来事がありましたが、特に社会が大きく変わった点は高度情報化でしょう。身近なところでは携帯電話等の個人用情報通信ツールが、まさに平成の世と共に劇的に変化したと言えます。
 現在の「ガラケー」の原型ともいうべき、当時超小型と言われた折り畳み式の携帯電話が出現したのが平成元(1989)年。もちろんその頃は全く普及しておらず、大学生であった私は社会人の先輩が持参する「ポケベル」を見て、いつか自分もあれを使いたい、と憧れた覚えがあります。その後まもなく自分もポケベルを持つようになり、平成7(1995)年に初めて携帯電話を取得。数年ごとに機種を変え平成23(2011)年にスマートフォンを取得。今では電話用に自分のガラケー、ネット用に自分のスマホ、そして緊急時用に公用のスマホ、計3台を持ち歩いております。
 進化し続ける情報通信機器は、これからの超高齢社会を皆で支え合うツールとして、例えば看護介護の現場におけるチームでの見守りの情報共有など、大いに活用が期待されているところです。今後はIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の更なる進化と相まって、要介護者の状態に合ったケアをしてくれる自動運転の看護介護ロボットに、医師や看護、介護関係者や家族がチームでさまざまな情報を入力し、離れていても要介護者にとっては親しい人がすぐ近くで見守っているような安心感を得られる、そんな介護も実現出来るかも知れません。
 一方、何事も世の進化には光と陰の面があります。パソコンやスマホで世界中の情報がどこでも誰にでも簡単に見られる昨今、殺人や暴力などの凄惨なネット動画の影響や、ネットを通じて起こる陰湿ないじめやさまざまな事件から子どもたちをどう守るかなど、高度情報化の負の側面の克服という、大きな課題も私たちには突きつけられています。
 本年は丸一年が平成、という最後の年。社会は日々進歩しておりますが、この一年、元号の由来の通り「内平らかに外成る、地平らかに天成る」日本そして世界であって欲しいものです。

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