進めよう 生涯学習のまちづくり(平成21年11月1日号)

この文章が皆さまの目にとまるころには、北関東随一の本庄まつり、こだま秋まつりも終了していることと思います。本庄がお祭りで盛り上がっているころ、さいたま市のさいたまスーパーアリーナでは第21回全国生涯学習フェスティバル「まなびピア埼玉2009」が盛大に開催されました。 今、本庄市では、塙保己一の精神に学び、早稲田大学などの教育機関を活用したオリジナルの「生涯学習のまちづくり」を進めており、今回の「まなびピア埼玉2009」にも大きくブースを出展いたしました。 内容としては、我が国の生涯学習の先駆者ともいうべき塙保己一の紹介、特に群書類従の版木のレプリカによる印刷体験コーナーや、塙保己一の生涯を描いた漫画が出版されましたので、積極的にPRしたところです。また、このコラムでも以前紹介した、江戸期に北堀の庄田門弥が発明した世界最古の自転車機能としての「陸船車」の模型の展示。さらには、開催期間が重なることから、来場したお客様に本庄の誇る2つの豪華絢爛(ごうかけんらん)なお祭りを見に来ていただこうと、映像でお祭りのPRも行いました。 本庄市は、本庄地域も児玉地域も、市民の生涯学習活動が大変盛んです。特に、児玉地域の「老人大学」は長い歴史を持っています。今年度は、この「老人大学」とこれまであった「女性大学」がそれぞれ発展した形で、「市民総合大学(仮称)」の高齢者コース、成人者コースとしてスタートしました。今後、より内容を充実させ、本格的な市民総合大学へと発展させていきたいと考えています。各講座の内容はすばらしく、「途中からでも参加したい」という声もあるようです。 早稲田大学も市民の生涯学習推進の大きな原動力です。「市民総合大学(仮称)」の各講座や子ども向けの科学教室や環境教育などに、大学の先生や学生のご協力をいただいております。 さらに、市民の生涯学習の土台となっているのは、なんと言っても各公民館や集会所、また自治会館や公会堂などを中心としたさまざまな活動でしょう。市内の公民館ではおよそ279もの団体が活動しており、この秋も各地で発表会が行われています。 今後も、市では「生涯学習推進計画」に基づいて皆さまの活動を応援してまいります。
更新日:2020年10月01日