本庄市災害時要援護者避難支援制度へのご協力を(平成23年3月1日号)

更新日:2020年10月01日

防災講習会で担架に乗せた人を男性4人で運んでいる写真

先日、県庁で防災講習会がありました。講師は兵庫県豊岡市の中貝市長。7年前、7人の尊い命が犠牲となった大水害についての講演でした。
水害発生時、豊岡市では洪水の危険が迫るなか、住民に避難勧告・避難指示を出したのですが、実際に避難した人は10分の1の数だったそうです。災害はいつ襲ってくるか分かりません。しかし、人間は無意識のうちに「自分だけは大丈夫」という思い込みを持ちやすいと言われます。緊急時に的確な情報伝達とスムーズな避難誘導をするためには、ふだんからのお知らせや訓練により、防災意識を高めておくことが欠かせない、と感じました。
「自分だけは大丈夫」という思い込みのほかに気を付けなければならないのは、「災害時には消防隊や救急隊が助けてくれる」という思い込みです。実際の震災や水害で被害が広範囲に及ぶと、消防や救急が同時にすべての災害現場に向かうことはできません。まず自分の身は自分で守るということと、本格的な救助が始まるまでの間、家族や隣近所が協力しあって、お互い助け合うしかありません。「災害時に消防や救急はすぐには来られない」ということをふだんから意識する、そして「家族の安否確認の方法を決めておく」、さらに、「ご近所同士のつながりを強くする」、これらが災害時の被害を少なくすることにつながります。
本庄市では「災害時要援護者避難支援制度」を推進しています。この制度は広報ほんじょう2月1日号でもお知らせしましたが、災害時に自分で避難することが難しい方々を地域や隣近所があらかじめ知っておいて、いざという時の手助けをする仕組みを作るものです。手助けが必要な方には登録していただき、また、「~~さんの手助けをして欲しい」とのお願いには、ぜひ多くの皆さまが支援者として登録していただきますよう、よろしくお願いします。
地域、ご近所の結びつきを強固にし、市民ぐるみで災害に備えましょう。

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