本庄市内の空間放射線量の測定について(平成23年8月1日号)

更新日:2020年10月01日

校庭に測定器を置き空間放射線量の測定をしている写真

福島第一原子力発電所の事故では、大気中に大量の放射性物質が拡散したことから、原発から遠く離れたところでも比較的高い放射線量が今も計測されております。
本庄市では、以前から水道水の検査を行っており、これまで放射性物質は不検出となっています。学校のプールからも放射性物質は不検出でした。
現在、児玉郡市内の1市3町では、児玉郡市広域消防本部の協力を得て、児玉郡市内の学校の校庭の空間放射線量を週に1回計測しております。計測には、消防本部が被災地支援の際に国から支給された簡易型の測定器を使用し、本庄市では小学校13校の校庭において実施し、結果は市のホームページ上で公開しております。
これまでの計測結果ですが、毎時最小0.01~最大0.29マイクロシーベルトであり、特に毎時0.1マイクロシーベルト前後の値が最も多いです。
なお、埼玉県が精度の高い測定器を使用して、県内116か所の学校の校庭などにおいて空間放射線量を計測しましたが、そのうち本庄市内では7月10日に4か所で計測が行われ、毎時0.044~0.114マイクロシーベルトという値が出ました。最近では、個人が自己所有する簡易型測定器を使って、各地の空間放射線量を調べ、インターネットに掲載していますが、こちらでも本庄市内は毎時0.1マイクロシーベルト前後が多いようです。
問題はこのような数値をどう判断するかです。
放射線については、特に小さなお子様を持つ保護者の不安は当然のことと思います。また、インターネットや雑誌には多くの不確かな情報も出回っており、その判断には注意が必要です。
インターネット上には、放射線防護、放射線影響の専門家で構成する「日本保健物理学会」が監修する「専門家が答える 暮らしの放射線Q&A」というサイト(下記よりリンクあり)があり、私が見たところでは、全国から寄せられた放射線についての不安の声に的確に答え、信頼のおける情報源と考えますので、ご参考にしていただければと存じます。
このサイトでの専門家の見地からは、現在本庄市内で計測されている空間放射線量の数値は、一般的には問題ないものと思われます。
もちろん、放射線については常に「未知のものである」という意識を持って、専門的見解を参照しつつ、防ぐことに努めて行かねばなりません。市では今後とも計測を継続し、より精度の高い測定器を導入し、情報提供に努めつつ、皆さまからの不安の声にお応えしてまいります。

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