人口問題を考える(平成24年10月1日号)

更新日:2020年10月01日

ベビーカーに乗ってお母さんの手につかまり笑顔の赤ちゃんの写真

日本の人口はこのまま少子化が進んで行くと、50年後には高齢者が全体の4割になり、急速な減少によって50年後には現在の3分の2、100年後には約3分の1、約4,300万人になるとの推計が専門機関から出ています。
この将来予測に、私は非常に危機感を持っています。何としても持続可能な日本にするべく、社会の縮小を大前提 にしつつも、それを傍観せず、どうしたら起こりうる問題を未然に防ぎ、子孫にツケを残さず、より良い遺産を残せるか、これからの時代、国民の知恵と地道な努力が求められています。
最重要課題は出生率の上昇でしょう。適齢期の方々が結婚して子どもを産み育てやすくなるための環境整備が必要です。また、現在子どもを産み育て、2人目3人目を授かりたいという方々への支援が、実効性のある施策であると私は考えます。  一方、超高齢化社会に備えて、老若男女みんなが各々の力を発揮して、共に支え合う安心の地域社会の仕組みを創 り上げることも必要です。
さて本庄市も、残念ながらこのところ人口の減少が起きています。しかし、交通の便が良く安全な水や農産物に恵 まれるなどの地理的優位性を持っているのですから、自然減は仕方ないとしても、人口の社会増を図りたいと考えます。例えば地震の際に揺れが少ない、空気も良く本庄に引っ越して健康を回復した方がいるなどのさまざまな事象を一度きちんと検証し、安全と安心をPRし、企業誘致や人口の定住化につなげたいと考えます。
国民の地道な営みによって、何とか50年後100年後も、安定し持続可能な日本社会を実現したいものです。そしてその中にあって本庄市も、その優位性を最大限発揮し、市民が積極的にまちづくりに参画し、だれもが憂いなく安全で安心して暮らせる、品格ある都市として50年後、100年後にも存続できるよう、市長として市民の皆さまと手を 携えて頑張ってまいりたいと存じます。

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