祝「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録へ(平成26年6月1日号)

更新日:2020年10月01日

競進社模範蚕室の外観写真

 皆さまご存じの通り、「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、今月中に世界遺産への登録が正式に決定される予定です。近代産業遺産としては我が国初となります。
 群馬県をはじめとする関係者の皆さまのご尽力に、心から敬意を表したいと思います。
 本市にも「競進社模範蚕室」、「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」、「高窓のあるかつての養蚕農家の家屋」など歴史的、文化的な価値の高い絹産業遺産群が点在しています。
 私は以前、埼玉、群馬両県の関係者に世界遺産登録について歩調を合わせていただけるか否か、水面下でお願いしたことがありましたが、当時その気運はなく、これまで本市は群馬県のリードを歓迎しつつ、独自にできることを行ってまいりました。
 本市の教育委員会では、明治から昭和初期にかけて、本庄が全国でも有数の養蚕、蚕種、製糸業地域であった歴史や、養蚕技術の向上に大きな功績を残した郷土の偉人木村九蔵の存在などについてまとめた『本庄市の養蚕と製糸』という郷土叢書を平成23年度に発刊しました。私は以前この叢書を群馬県知事ほか群馬県の関係者に差し上げました。この叢書の存在により、いずれ専門家も「本庄市はすごい。これらの史跡は世界遺産の一環に含まれるべき」と必ず言っていただける、そう確信しています。
 また今回の絹産業遺産群のひとつである伊勢崎市の田島弥平旧宅については、本市と接する島村地区にあるため、伊勢崎市からの協力依頼にはできる限りお応えしています。
 本市は今後とも地元の絹産業遺産などの活用について、より一層の推進を図り、世界遺産登録のムーブメントの一環に位置付けることができるよう、改めて埼玉、群馬両県及び周辺市町など関係機関とともに、努力してまいります。これは市のPRでもありますが、やはり郷土の先人の開拓精神とその業績をしのび、学び、後世に伝えていくという、「世のため後のため」の地元からの意義深いアクションだと考えますので、市民の皆さまのご支援とご理解をよろしくお願いいたします。

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