離婚後の親子関係のあり方を問うパブリックコメント(意見聴取)に皆さまの声を(令和5年2月1日号)

更新日:2023年02月01日

アニメ「SPY × FAMILY(スパイファミリー)」。少年ジャンプ+(プラス)に掲載の漫画(遠藤達哉原作)で、昨年からアニメ化(古橋一浩監督)され、テレビ東京系列で年末まで放映、人気を博しました。スパイのロイド(父親)、殺し屋のヨル(母親)、ロイドが孤児院から引き取った超能力者のアーニャ(娘)の3人が、お互いの秘密を隠しつつ、疑似家族フォージャー家として生きる物語です(本年アニメの続編放映と劇場化も予定)。
このアニメの人気の理由は、テンポの良さやスリルとともに、現代社会が求める温かい家族の理想像(疑似家族の危うさもはらみつつ)が描かれているから、そう感じます。
さて、我が国では減少傾向にあるとはいえ、毎年約20 万弱の離婚件数があります。それぞれ事情があると思いますが、特に小さなお子さんがいる家庭の場合、子が健やかに育つための最大限の配慮がなされるべきです。しかし中には、残念ながら離婚や別居に至る過程で、暴力や虐待、連れ去り、親権争いなど、親子や夫婦それぞれに深い傷を残す事案が起きています。
日本は離婚後単独親権制度であり、どちらかの親が親権を有して養育を行うことになります。この制度を今後も続けるべきか、それともそうでない制度(離婚後も共同親権・共同監護にするなど)に変えるべきか。現在、法務省では広く国民の声を聴くため中間試案を作成し、パブリックコメント(意見聴取)を実施しています(2月17 日(金曜日)まで)。
単独親権、共同親権それぞれに対し、子の監護も含め、じつにさまざまな意見があります。ここでは示しませんが、私も自分の主張を送ろうと考えております。我が国の家族のあり方を検討する大切な意見聴取ですので、ぜひ皆さまもご自身や周囲の方の体験などに基づいてご意見を寄せてください。
大切なのは、子を中心に考えることだと思います。スパイファミリーのアーニャが、父と母の気持ちを察して一喜一憂するのと同様、子の心の安定は、じつは親の心の安定からです。将来に向けて我々国民の判断が問われています。

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