春の宵 ルールを決めて 楽しもう(令和5年3月1日号)

更新日:2023年03月01日

皆さまご存じのとおり、政府から3月13 日以降のマスク着用は、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断に委ねる、との方針が示されました。長かったコロナ禍もようやくひとつの区切りを迎えます。
感染流行当初の3年前は、国民的タレントの志村けんさんが亡くなるなど、新型コロナは恐ろしい病として認識されました。その後、ワクチンが開発され国民の多くが接種。この間、コロナウイルスも変異を繰り返し、ワクチン接種の効果も相まって、最近では感染者の数に比べて重症化、また亡くなる方は相対的に非常に少なくなっています。
もちろん、この病は依然として通常の風邪より症状が重く、後遺症が残るケースも少なくなく、死亡例も続いており、決して甘く見てはいけません。しかし、この3年の感染対策を経て、私たちは多くのことを学びました。特に、過度の自粛は地域の経済を痛めつけ、人と人との関係を希薄にする大きなマイナス面があることにも気づいています。
3月、4月は年度替わりによる歓送迎の時期です。コロナ禍前であれば、出会いと別れに懇親会はつきものでした。そろそろ今回は、と思っていながらも、私的な飲み会ならいざ知らず、職場や団体などのいわば公的な場で、飲食を伴う会合や宴席を開いて良いのか、開くとすればどう開けば良いのか、あるいは参加しても大丈夫か、迷っている方も多いのではないでしょうか。
私から提案するのであれば、例えば、宴席につきものの「お酌」で他のテーブルを回る際には、お酌をする方がマスクをするなど、同席する方への心遣いとしてのルールを決めておくのがよろしいかと思います。人様の料理の前でマスクをすることは、感染予防だけでなく、エチケットにもなります。飲食を伴う会合は、誰もが守れるちょっとしたルールを決め、大いに再開し、ともに春の宵を楽しむ…。
そんな形でコミュニケーションを深め、去る方をねぎらい来る方を歓迎し、大変な世の中ですが、少しでも明るい未来をみんなで思い描くことができれば、それがコロナ禍からの真の脱却につながるのではないか…。そう願っています。

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