「心のストレスには身体のケア」 (平成27年5月分)

更新日:2020年10月01日

 みなさんおはようございます。5月1日になりました。新年度が始まって1か月となりましたが、仕事は、そしてご自分の体調はいかがでしょうか。連休ではどうぞリフレッシュをしていただきたいと思います。
 先日、新入職員のみなさんを前に講演を行いました。その中で、いわゆるストレスへの向き合い方について質問を受けました。実は今までもさまざまな人から「市長は日々のストレスにどう向き合っていますか」と、よく質問されます。確かに市長職は日程が忙しく、また日々決断しなければならないことも多いので、周りから見てもストレスのたまる職業だと思われているようです。ですからみなさん、一体市長はどうやってストレスを解消しているのだろうと興味があるようです。
 さて、そのストレス解消法ですが、これは人によって十人十色であり、ここで私自身の解消法をみなさんに勧めるつもりはありません。ただ、自分自身のストレス解消法を通じて、やはりこうなんじゃないかなと、あることに気付いているので、今日はそのことをお話ししたいと思います。
 それは、心のストレスは身体のケアで解消しよう、ということです。ストレスを感じているとき、あるいは感じることが予想されるとき、どうしても気持ちは自分自身の心、精神面に向いてしまいがちです。こんなことにくよくよしていちゃいけないとか、この落ち込んだ状態からどうしたら抜け出せるかと、気持ちのことばかりに、それこそ気持ちがいってしまいがちです。当然のなりゆきだとは思いますが、それがかえって心の悪循環になってしまうようです。
 実はそういうときほど、ストレスのサインは身体に、肉体面に現れてきているのであり、まずそのケアを心がけた方が良い、私はそう思っております。ストレスで頭やお腹が痛くなったとき、痛いのはストレスのせいなのだからその原因が解決しないと痛みも治らない、などと放っておかないで、先に頭やお腹の痛みを軽くすることを試みる、そして軽くするだけでなく、気持ちよくなることを心掛ける、ということです。端的に言うと、胃や腸や全身の血行を良くするということです。ケアの仕方は何でも良いと思います。ひどければ薬でしょうが、薬だけに頼らず、ストレッチやヨガ、指圧、お風呂につかる、また普段からスポーツで体を動かす、何でも良いと思います。
 要は心が原因で現れる肉体の不調を治すのに、心のストレスの原因が解消しないと治らないと決めつけず、むしろ肉体の緊張とリラックスを上手に行い、肉体の不調が解消することが、実はストレス対策になる、そう私は思っております。
 ちなみに私のことを話すと、結構指圧が好きなのですが、ストレスを感じているときは背中の肩甲骨の内側にある胃のツボのあたりや腰が特にかなり固くなっており、そこを押してほぐしてもらうと、不思議と胃の負担が軽くなり、胃の負担が軽くなると、不思議とそれまで思い悩んでいた事柄も、まあしょうがないかと、さほど深刻に受け止めなくなってしまうのです。
 あくまでこれは私の個人的な感想であり、どなたにも当てはまることではありません。ただ、人によって千差万別あるといえども、誰しも心の重圧は必ず肉体に影響する、これは真実だと思います。心の重圧の原因が、自分だけでは解決できない事柄であればあるほど、その解決に思い悩むよりも、むしろそのために起きた自分の肉体の不調を、肉体面からアプローチして解消することで、結果、心の健康も保てるのではないか、これは間違った考えではない、そう私は現時点で確信しているのです。
 人間の体と心は全く密接不可分、心身一体、心身一如だということは、大昔から唱えられていたことでした。この話は「なんだそんなことか」と思われるかもしれません。しかしどうしても現代人の私たちは肉体と精神は別物として考えてしまう思考が染みついてしまっていると思われますので、あえて強調しておきたいと思います。
 みなさんがまず、それぞれ自分なりの身体のケアを心がけることで、心のケアにつなげていただければ、そう願いつつ、今月の月いちメッセージを終了させていただきます。ぜひ連休はリフレッシュして、また休み明けから頑張ってください。

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