「新年度の始まりにあたり訓示を行いました」 (平成28年4月1日)

更新日:2022年02月24日

 みなさんおはようございます。今日から新年度が始まります。新しく本庄市役所に入庁するみなさん、ようこそ本庄市役所へ。心から歓迎します。そして新しい部署や役職に就任されたみなさん、ぜひ新天地で頑張ってください。さらに、異動が無かったみなさんについても、周りの人が変わり、職場環境が変わる時期です。ぜひ新しい人を笑顔で迎え、引き続きお仕事よろしくお願いします。
 さて、本市の職員研修計画では目指すべき職員像として、次の4つを掲げています。

  • 一つ、市民の視点に立ち、協働によるまちづくりを推進できる職員
  • 二つ、自らの能力の向上に努め、職務を的確に遂行する職員
  • 三つ、社会状況の変化に迅速に対応し、新たな課題にも果敢に取り組む職員
  • 四つ、経営感覚とコスト意識を持ち、的確な判断や行動ができる職員

 ぜひ我々一同、理想の職員像を目指しつつ、本年の仕事始めに掲げた「備える」を念頭に、職務に邁進してまいりましょう。
 本年度、本市では人事面でいくつかの新しい制度を導入しました。当初は色々と戸惑いもあると思いますが、新しい制度を上手に組織活性化のために活かすべく、ぜひ皆で工夫してまいりましょう。
 以下、本日は特に、再任用制度に絞って、みなさんにお話いたします。
 この制度は、定年退職となる地方公務員の雇用と年金の接続を図るために全国的に導入されたもので、本市では平成26年度から定年退職された方を主任級の専門員として再任用し、昨年度までに合計8名の方が職務に従事されました。
 今までは、定年後、年金を受給できるまでの期間が数か月でしたが、今年度から年金受給年齢は62歳となり、以降、2年ごとに1歳ずつ、最長65歳まで延長されることになります。したがって昨年度までは1年だった再任用の期間は、今年度から複数年になり、希望する職員も年々増えていくことが予想されます。本市は13名の方を本日新たに迎えました。
 いうまでもなくこの制度は、対象者各位の就労機会の確保を図ることで、超高齢化時代における多様な社会参加の推進に寄与するものであり、本市の取り組みもその良き事例となるよう私も期待しているところです。
 そこで改めて節目となる年度のスタートにあたり、再任用職員として働く方、再任用職員を迎える所属長、そして一緒に仕事をしていく職員に私からお願いを申し上げます。
 まず、再任用職員として働く方にですが、勤務形態に違いはありますが、どの方も市職員としての自覚をもって業務に邁進していただくことはもちろん、今までの経験や人脈の蓄積をフルに稼働してください。主任級の専門員という立場になりますが、他の職員が持ち合わせていない強みを活かしてください。なおご自身の強みが何であるか、これは主観的な見方だけでなく所属長や周囲の声もよく聞きつつ客観的にとらえ、それを最大限発揮して、市政の進展にお勤めいただきたくお願いします。
 さて、再任用できる期間は複数年になるとお話しましたが、任期としては1年ごとになります。その中で結果を出していくことは、多くの経験をもった職員でも、なかなか難しさが伴うと思います。そこで、再任用の方が配属される所属長の役割が重要となります。
 所属長には、再任用職員が行う業務を明確に伝え、他の職員と同様、再任用職員に然るべき業務分担と責任を担っていただくよう職場環境を整えてください。委ねるべき具体的な業務と責任を明らかにすることで、所属長も仕事のマネジメントがやりやすくなり、また、再任用職員にとっても目標や責任感の再認識につながります。本庄市の再任用制度を安定軌道にのせるためにも、所属長にはぜひ使命感をもって職場環境作りに努めてください。
 そして、同じ職場で働くことになる職員のみなさんにお願いです。昨日までの上司が、主任クラスとなって席の隣にいるわけですから、どのように接したらいいのか、仕事の分担はどうしたらよいだろうか、不安に思われることも多いでしょう。この思いは、再任用として働かれる方も同じだと思います。解決への近道は、お互いが特別扱いせず遠慮なくコミュニケーションをとり、考え方を共有していくことしかないと思います。相手は人生の大先輩ですから、礼儀を重んじることは人として大切なことですが、仕事については遠慮はいらないと思います。多様な経験を持つ再任用職員と意見を交わすことで、新たな解決策の糸口が見つかるかもしれません。いずれにしましてもみなさんには、再任用として働く方々の「経験の蓄積なるもの」に積極的に触れ、自身のレベルアップにもつなげてください。
 この制度が良く機能することが、今後の本庄市行政、市政進展のカギと言っても過言ではありません。そのためには再任用職員として働く方、配属される部署の所属長、共に働く職員、この3者の意識のベクトル、いわば3本の矢が整うことが大切です。自分の仕事のミッションが明確で、所属長の職場環境を整えるリーダーシップが発揮され、同僚との連携もうまくいく、このことは再任用職員の活用のみならず、各組織また組織全体の活性化のためのポイントでもあると思います。
 以上、再任用制度の良き活用そして職場の活性化を心がけ「世のため、後のため」に「備える」、すなわち更なる市政の進展を図っていただくことをお願いし、市長の訓示とさせていただきます。今年度もみなさん、頑張ってまいりましょう。

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