全国青年市長会の会長として (平成28年9月分)

更新日:2020年10月01日

 おはようございます。9月1日、防災の日の月いちメッセージをお送りします。
8月は防災担当のみなさんが夜通し台風に備えることが2回ありました。お疲れさまでした。ありがとうございます。
 さて、笑顔で備えるはにぽん、みなさんの力で頑張っております。ありがとうございます。ゆるキャラRグランプリ、色々と困難もありますが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
 さて私はこの1年間、全国青年市長会という団体の会長を務めました。この会は40代までの市長の全国組織で、北は北海道から南は沖縄まで、会員市長数は現在70名です。
 会員同士、相互交流を行い、アイディアを情報交換し、市長としての活動にいかしています。また時として全国レベルの活動も行います。東日本大震災以降、会員市である陸前高田市の支援を行ったこともその一つです。
 私が会長として関わった1年の主たる事業ですが、まず、前会長の奈良県葛城市長を中心に、無電柱化、つまり電線類の地中化を進める市区町村長の会を立ち上げ、青年市長会はもとより全国の市区町村長に呼びかけて、国会議員に対し法整備を求める活動を行いました。5月には関東地区の市区町村長の会を本庄市で開催することも出来ました。残念ながら法案成立までには至りませんでしたが、今後とも活動は継続してまいります。
 また今年の熊本地震の際には本庄市が窓口となり、会員相互のネットワークを活かして、被災した会員市からの直接の要望に的確に応え、全国の会員市から支援物資を送ることが出来ました。特にブルーシートや紙おむつなどは被災地周辺からの供給も欠乏する中、大変役にたったそうで、災害時における自治体同士の横のネットワークの有効性を証明することが出来ました。
 無電柱化の推進も、被災地の支援も、関係した本市の職員各位には大変お世話になり、心から感謝しております。ありがとうございました。
 そして去る7月31日には青年市長会の後援事業として、台湾の李登輝元総統を沖縄県石垣市に招聘し講演会を開催しました。李登輝元総統は台湾民主化の父であり、日台の連携を強く提唱されている方です。昨年、衆参両国会議員が元総統を東京にお招きし講演会を開催されたことに触発され、私は青年市長会の仲間の石垣市長とはかり、全国の有志の首長、地方議員の賛同と関係者のご協力を得て、この度の講演会を実行委員会代表世話人として実現することが出来ました。
 尖閣諸島に中国の脅威が迫る中、石垣島に参集した地方の首長や議員、台湾からの参加者そして地元石垣島の多くの皆さまと共に、自由、民主、人権といった普遍的価値を有する日本と台湾の友好の絆を草の根レベルで確認でき、後世への意義ある事業になったと確信します。
 元総統のご講演で特に印象的だったのは、戦前に台湾から石垣島に渡りパイナップル栽培と水牛耕作をもたらした多くの台湾人入植者の功績と、それを受け入れた石垣島の住民の寛大さを称え、日本人と台湾人が、勤勉、正直、和の精神といった日本的価値観を共にして島の発展に尽くした歴史に学んで、これからの両国の絆を更に深めて欲しいと訴えられたことでした。
 石垣島の皆さまの喜びはひとしおで、元総統の退場の際には期せずして会場全体に万歳の声が起きたほどでした。
 この石垣島での李登輝元総統のご講演の全文は、9月10日発売のPHP研究所発行『月刊Voice10月号』に掲載される予定です。
 青年市長会の最後の事業では、先月8月19日に総会を鎌倉市で行い、これまた台湾出身の評論家である金美齢先生からご講演いただきました。金先生も李登輝元総統と同じく、自治体の長は日本人が過去から大切にしてきた価値観を体現して欲しいと訴えられました。
 私なりに大切にしている日本古来からの価値観、それはまさに鎌倉武士の時代から現代の我々に伝わっている「一所懸命」という言葉です。自分の仕事や立場に誇りを持ち、仕事に徹する姿勢を表したこの言葉を、これからも大切にしたいと強く思いました。
 我々の本庄市そして児玉郡は、武蔵七党のうち三つの党が出ている、そんな誇りを胸に秘めながら、会員と共に鶴岡八幡宮を参拝し、一年間の会長職の任期を無事終えることが出来ました。
 本日のお話は自分の話で恐縮でしたが、全国青年市長会の会長職を、本庄市長として、歴代会長の誰にも負けないつもりで魂を込めてやらせていただけたこと、そしてこれもひとえに、本市職員各位の有形無形の支えがあったからこそ、と心から感謝し、この機会に報告させていただいた次第です。
 以上で9月の月いちメッセージを終わらせていただきます。
 まだまだ暑い日が続きますので、体に気を付けて今月も頑張ってまいりましょう。

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