「塙保己一顕彰会」埼玉文化賞の受賞について(平成28年12月分)

更新日:2020年10月01日

 みなさんおはようございます。早いもので今日から12月になりました。はじめに、ゆるキャラ®グランプリにおけるはにぽんへの応援に心から御礼を申し上げます。準グランプリということで1位には届きませんでしたが、先日11月27日に行われた応援ありがとうパレード及び報告会において、多くの市民の皆さまに感謝を申し上げることができ、またたくさんのお祝いの言葉をいただきました。これからもはにぽんを大切な本庄市のマスコットとして大いにまちづくりに活かしてまいりましょう。
 さて先月16日、「埼玉文化賞」の授賞式がさいたま新都心のラフレさいたまで行われました。この賞は、芸術、社会文化、教育、農林、商工、スポーツなどさまざまな分野の進展に貢献した県内の個人や団体に、毎年埼玉新聞社から贈られるもので、今般、本市の総検校塙保己一先生遺徳顕彰会が受賞の栄に浴しました。今回の受賞は、会が実施してきた塙保己一顕彰事業が高く評価されたものであり、会長として大変名誉に感じております。
 現在の遺徳顕彰会は旧児玉町から事業を引き継ぎ、合併後の平成19年7月に新たに発足しました。当時を振り返ってみると、旧本庄と旧児玉の融和と団結を表すために、市長の私が会長、副会長には前児玉町長の木村登志男氏と、現職の市議会議長、自治会連合会長に務めていただくこととし、その他の役員には市内の各種市民団体の長の方にお願いしました。その上で実質的な会の運営を行う事業部会をつくり、塙保己一の顕彰事業に志を持つ方々に部会員となっていただき、事業の活性化を目指しました。会の事務局は教育委員会生涯学習課が担当。年会費も個人会員から一口1,000円、企業団体などの賛助会員から一口10,000円と定め、皆で郷土の偉人の顕彰事業を実施する体制を整え、今日に至っております。現在会員数は個人会員が666名、賛助会員が42団体となっております。
 これまでの主な事業として、毎年9月12日の塙保己一の命日に実施する遺徳顕彰祭の開催のほか、総会と記念講演会の開催、埼玉県が主催する塙保己一賞授賞式への協力、会報の発行など毎年の事業を行っており、他にも事業部会員有志による自治会等各団体への出前講演の実施や、各イベントにブースを出展しビデオを流したり版木の刷り立ての実演を行ったりと、塙保己一の業績についてPRを地道に行ってきました。
 会を挙げて実施してきた大きな事業としては、塙保己一墓所の移転、そして本年3月に完成した、本庄早稲田駅前の銅像の建立があります。多くの皆さまに事前調査や準備の段階から熱心に携わっていただきました。また市の事業として実施した塙保己一記念館の移転改築事業や、児玉町保木野の塙保己一生家周辺の公園等の整備事業についても、市と一体となって事業の推進に協力してまいりました。さらに先月20日にセルディで開催された群読劇塙保己一物語の開催にも多くの会員が参加しております。
 数多くの遺徳顕彰事業にかかわってきたこの10年の活動がこのたびの埼玉文化賞の受賞によって評価されたことは、ひとえに多くの会員の皆さま、とりわけ各事業に積極的に携わっていただいた事業部会員の皆さま、そして縁の下の力持ちとして会の事務局の歴代担当職員、さらに会の事業、市の事業にかかわらず、塙保己一遺徳顕彰関連の全ての事業に携わった数多くの職員、まさにOBも含めみなさんのお蔭です。ここに改めて心より御礼申し上げます。
 この度の栄誉をいただいた今、再度この会の原点を見つめ直したいと思い、会発足直後の平成19年8月の月いちメッセージの最後の部分をここで朗読いたします。
 「今や日本社会は、まさに一身のはかりごと、つまり『自分のために』こそが一番の価値であるということが当然視され、その分人間が矮小化してしまっております。こういう時代だからこそ、大きな志を成しとげた塙先生の業績と、その精神を広めることは大変意義があると思います。そして私たち自身が、たとえ少しでも『世のため後のために』という気持ちを持ち、実践することこそが、とりもなおさず先生の遺徳を世に広め、顕彰することの一番の本質ではないか、私はそう確信しているところです。」
 こう書いてありました。初心忘れるべからず、今後とも郷土の偉人の顕彰事業を継続し、その精神を広めてまいりたいと誓うものです。
 以上で本日の月いちメッセージを終了します。慌ただしい歳末、事故などにはくれぐれも気をつけて、元気で頑張ってまいりましょう。

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