「次期総合振興計画の策定にあたって」(平成29年3月分)

更新日:2020年10月01日

 おはようございます。3月1日になりました。はや年度末です。一年を振り返って、やり残した仕事はないでしょうか。ぜひもう一度身の回りを点検していただきたいと思います。あと三週間もすれば人事異動も発表となります。退職される方々はもちろん、職員のみなさん一人ひとりが、もしも今の部署から離れるとしたら、という気持ちで、実際に異動が決まってもきちんと仕事の引継ぎ、次につなぐことができるよう、今の仕事を悔いのない形に仕上げていく、そんな年度末にしていただきたくお願いします。
 さて新年度は平成20年度から始まった現在の総合振興計画の最終年度です。そして平成30年度から始まる新しい総合振興計画を策定する一年でもあります。まさに市の根本計画をつなぐ作業です。すでに新しい総振の策定作業は始まっており、これまで実施してきたさまざまなアンケートやワークショップ、会議などで市民や職員からたくさんの意見をいただきました。先日第一回の審議会も開催され、これからも数多くの方々にご尽力いただいて策定作業を進めていくわけです。特に職員のみなさんには基本計画の策定作業に年度またぎでご尽力いただくことになります。
 全庁的に行われるこの作業に当たって、私はみなさんに三つお願いしたいことがあります。
 まず一つ目は、10年という時間を見すえ、現在の状況に甘んじない、ということです。今みなさんが現実に取り組んでいるさまざまな行政事務や施策が、そのまま10年後にも通用するかどうか、ぜひ疑問を持ってください。もちろん、各々の政策遂行の根底に流れる考え方は、これは不易なものです。しかし具体的な施策については、社会が刻一刻と変わっている以上、同じ事業を漫然と続けてはならないでしょう。基本計画策定に当たって、今やっているさまざまな仕事をただ無自覚に並べるようなことはして欲しくない、もちろん、そんなことはしていないと思いますが、どうしても人間は今という壁を打ち破るのは難しいのです。私もそうです。だからこそ現状に甘んじたくないといつも自らに言い聞かせています。みなさんにもぜひ、自分自身が携わっている仕事の10年後を考えて、市民に、地域社会にとってこれから必要とされる、政策の新機軸を打ち出していただきたいのです。
 実は10年の計画は、50年、100年の超長期的な計画ではありません。たかだか10年という言い方もできます。ですからぜひ不易なものを守るだけでなく、新しい時代を創りだすような先駆的な試みにもチャレンジしてほしい、そのことを強くお願いします。
 二つ目、新機軸や先駆的な試みと言いましたが、これは一人ではなかなか考えつきません。だからこそまずは職場の同僚とコミュニケーションをとっていただき、アイディアを出していただきたい、そして他の部署にも、さらに役所の外の世界にも目を向けていただきたいのです。万機公論に決すべし、ワイワイガヤガヤ、自分の殻だけに閉じこもらずに、知恵を出し合って、磨き合っていただくことを強くお願いします。今度の総合振興計画の策定作業には、特に重点プロジェクトについて庁内横断的なアイディア出しも検討されているようです。ともかく、まずは自分たちの部局内でワイガヤに努める、部局横断的にもワイガヤに努める、私も私自身の努力として、部局長を中心とした策定委員会の議論をワイガヤで行うことに努めております。この策定委員会の内部の議論も、いずれ多くの職員のみなさんと共有できればと考えております。
 三つ目、この作業は必ず後世の審判を受けるものであると肝に銘じていただきたい。これは決して大げさな言い方ではありません。10年たった時に振り返ってこれで良かったのか、検証されるものであることは間違いないのです。実は後世の審判を受けた際に、実際の責任を問われるのは、これは市行政の場合は市長です。ですが、実際の責任を問われなくても、10年前、誰がどこの作業に携わったかは、実は誰かが覚えている、何より自分自身が覚えていると思います。後世の自分が恥じない仕事、まさに総合振興計画策定作業をそのようなものとしてしっかり捉えていただきたくお願いします。
 10年に一度の大きな計画づくり。組織のあり方から、市の方向性を左右する重大な仕事です。新年度に続く本格的な作業がすでに始まっているこの一か月、ぜひみなさんにとって大事な悔いのない一か月として過ごしていただきますよう、お願いして、月いちメッセージを終わります。

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