「オリンピック・パラリンピックに向けて」 (平成29年7月分)

更新日:2020年10月01日

 おはようございます。7月3日、今月の月いちメッセージをお送りします。
 今日は3年後の東京オリンピック・パラリンピックについて、そして東京オリパラへの本庄市としての関わりについて、私の思っていることなどをお伝えします。
 平成32年、西暦2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、政府、東京都そして他の関係する自治体が準備を始めています。昨日で都議選も終わり、オリパラについて都もいよいよ本腰を入れて来る、いや入れていただきたいと思います。
 昭和39年、1964年の東京オリンピック、かつての国民的熱狂は今も伝説となっております。その時代の空気とは異なり、現在では例えば施設整備などのインフラの準備をはじめ膨大な予算がかかることに批判的な声もあります。
 しかし、私としては、もちろん費用対効果を考えながらも、やはり、我が国が世界中の、スポーツに人生をかける人々を迎え、公正なルールに基づく競い合いの場を実現し、フェアプレイ精神を貫く彼らの健闘を称え、もって平和な世界の実現をめざす、そんな4年に一度の大会のホストとしての崇高な役目を果たすことは素晴らしいと思います。誘致合戦の際には児玉商工会青年部と共に日本神社のだるまを東京都に贈らせていただきました。誘致がかない、一人の国民としても、しっかり応援してまいりたいと思っております。
 さて、東京オリパラが世界に発信するものは何でしょうか。大会ビジョンにはこうあります「スポーツには世界と未来を変える力がある」。このビジョンのもとにある3つの基本コンセプトは、1.全員が自己ベスト、2.多様性と調和、そして3.未来への継承です。これらの背景には、障害者スポーツの世界的普及とパラリンピックの大きな地位向上が間違いなくあると思います。これは歴史的にも非常に意義のあることと私は感じております。
 さて、本庄市の東京オリパラとの関わりについてお話ししたいと思います。オリンピックについては「こだまゴルフクラブ」がキャンプ地に名乗りを上げており、これは連携して進めて行きたいと思います。
 そしてパラリンピックですが、そのお話の前に、本市における障害者スポーツへの関わりについて少しお話しします。市民レベルで、あるいは企業レベルで、障害者スポーツとの関わりはすでに進んでいるところです。特に昨年度後半からの動きとして、ロービジョンフットサル、これは弱視の方々のフットサルですが、その日本代表の合宿を市民の有志の皆さまが心を込めて支援しています。間近で見る選手のひたむきな姿には本当に感動させられます。
 先日、ロービジョンフットサル世界大会に向けて、市民体育館で市民手作りの素晴らしい壮行会が行われました。イタリアで行われた世界大会では、日本代表は残念ながら出場した8か国のチーム中最下位の成績でした。しかし、以前の試合に比べて非常にレベルが向上したというのが関係者の評価でした。本庄市での合宿が功を奏しているようです。
 大会後、日本代表選手と監督そしてロービジョンフットサルの所属先である日本ブラインドサッカー協会、このブラインドサッカーは全盲の方のサッカーですが、その協会の副理事長が市長を表敬訪問されるというので、皆さまでアスピアこだまにお越しいただきました。表敬の際、市民、行政のバックアップに心から感謝したいとのお話をいただきました。その後皆さまには塙保己一記念館を見学していただき、各位一様に感動されたようでした。
 ロービジョンフットサルはまだパラリンピック競技ではありません。しかし市民の皆さまと共にぜひ市としても今後末永く応援して行きたいと考えております。そして、パラリンピック競技であるブラインドサッカーの日本協会とご縁をいただいたことをしっかり受け止めたいと思います。
 本庄市は塙保己一の生誕の地であり、旧本庄も、また旧児玉も特に、昔からサッカーが盛んな土地柄です。近年の川淵三郎キャプテンとのご縁もありますので、ぜひ今度のパラリンピックについてはブラインドサッカーに焦点を絞って、キャンプ地誘致などの何らかのアクションを起こしていく事が、ストーリー性もあり、妥当なのではないかと考え、現在市の内部でも担当の各課とさまざまな協議を行っているところです。また先日、総検校塙保己一先生遺徳顕彰会において、事業部会の方からぜひ各国のブラインドサッカーの選手に、塙保己一生誕の地として熱いメッセージを送るなどの行動を市民みんなで起こしたいとのご提言もいただきました。
 これらの事については今後とも多くの皆さまのご意見をいただきながら、しっかり進めて行きたいと考えておりますので、今まで以上にみなさんのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
 暑さも厳しくなって来ます。お体を大事にしてお元気で頑張ってまいりましょう。本日は以上で終わります。

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