「個人住民税納税率全国平均を超える」 (平成29年11月分)

更新日:2020年10月01日

 おはようございます。11月1日になりました。今月の月いちメッセージをお送りします。
 先日、本庄県税事務所長から、昨年平成28年度の本庄市の個人住民税納税率が、全国平均を超えたという報告を受けました。
 詳しい数字を紹介しますと、まず一昨年平成27年度の本市の個人住民税納税率は94.8%、この数字は埼玉県内63市町村中第26位で、県平均納税率93.3%よりも上位でしたが、全国平均95.0%にはわずかに及びませんでした。それが28年度において、本市の個人住民税納税率は前年度対比1.0ポイント増の95.8%となり、埼玉県内63市町村中、順位は二つ繰り上がって第24位、全国平均の95.7%を上回ることができました。
 本市における納税率の向上を目指したこれまでの取り組みを振り返りますと、今回わずかの差ではあれ全国平均を上回ったことに私自身、非常に感慨深いものがあります。
 合併後しばらく県平均を下回っていた本市の個人住民税納税率ですが、収税に携わるみなさんの努力により一歩一歩状況は改善されてきました。まず担当職員の粘り強い交渉や厳正な差押えと、調査に基づく適正な不納欠損処理によって、滞納繰越分の圧縮に取り組み、一方納税コールセンターによる催告や、コンビニ収納を開始するなどして、現年分の納税率の押し上げを図りました。
 その結果、平成23年度には収入未済額の圧縮率が県内で第1位となり、その年度に88.7%だった納税率は翌24年度には91.2%と、前年度対比2.5ポイント増となり、このアップ率も県内第1位となりました。こうして本市は埼玉県の個人住民税市町村表彰において、平成24年度に収入未済額圧縮率部門、翌25年度には納税率アップ部門において二年連続表彰され、さらにそれまで県平均以下であった納税率は、この平成24年度をもって県平均以上となりました。
 5年前に県平均を超えた個人住民税納税率が、昨年度において今度は全国平均を超えたということは、まさにこの4年間の収納課や債権回収対策室をはじめ、多くの職員の多大なる尽力と苦労の積み重ねが効を奏したものです。みなさんの地道な努力に、市長として心から御礼を申し上げます。
 国民の義務である納税ですが、汗水流してやっと稼いだ中から、あるいは細々とした年金暮らしの中から、なんとか納めている市民もあまたおられます。税を「とられるもの」から「納めるもの」として市民の皆さまに認識していただくには、今後とも租税教育をはじめさまざまな取り組みが必要であり、特に収税担当者ばかりでなく、我々行政職員一人一人の姿勢が非常に大切であると思います。先日は県内の自治体で市民の信用を失墜させる残念な事件が発生してしまいました。あってはならないことです。
 ここで私は、4年前の平成25年、県の納税表彰を本市が受けた後の11月の月いちメッセージで申し上げたお話の一部を、再度読み上げさせていただきます。
 「納税率の向上は、我が国を支えている真面目な納税者が報われる世の中を目指すという意味でも大事です。そしてそのためには、何よりも行政全般の事業推進が「公正」でなければなりません。一握りの個人や団体の利益でなく、市民全体の利益のために仕事をする信頼される本庄市行政であってこそ、本市の納税率も向上すると考えます。したがってこれは徴収業務だけにとどまらず、税や保険料などの賦課が公正になされることや、万が一課税誤りなどがあった場合の真摯な対応など、税や保険料などに関わる市のトータルな姿勢が問われるものであると言えるでしょう。(中略)さらに言えば、直接税務に関係なくとも、行政に携わる私たち一人ひとりの常日頃の仕事への取り組み方そのものが、納税率・収納率の向上に結果として影響する、そう捉えるべきでしょう。」
以上読み上げましたが、私自身、4年前と今も全く同じ考えでおります。
 今般、本市の個人住民税納税率は全国の平均を上回ることが出来ました。とはいえ、わずかに上回っている状況であり、納税率が全国平均以上となった県内上位自治体25位中、24位という状況です。これからも我々は努力の継続が必要であることは言うまでもありません。
 これまで大変な苦労を重ねてきた現場の収税担当者をはじめ、公正な行政の推進に努めてきたみなさんに改めて感謝しつつ、今後とも信頼される本庄市政を目指し、皆で努力を継続していくことを決意し、またお願いして、月いちメッセージを終わります。今月も頑張ってまいりましょう。

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