新本庄市の初代市長として(平成18年2月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。新本庄市、初代市長として就任いたしました吉田信解です。改めまして、宜しくお願いいたします。
今般の市長選挙に臨むに当り、私は新本庄市の現状認識と将来展望をまとめ、この四年間の任期で特に取り組むべき公約を4つ掲げました。
まずその現状認識についてお話いたします。合併したから我が市は安心であるとは誰もいえません。旧本庄市はインフラや公共施設が整いつつある反面、260億円(普通会計と下水道事業分)を超える膨大な地方債残高を抱えております。旧児玉町はそれほどインフラ整備が進んでおらず、80億円(普通会計と下水道事業分)を超える地方債を抱え、財政的にひっ迫し本庄市に合併を申し込まざるを得ませんでした。合併できたからといって、これまでの事実を水に流してすますことは出来ないのであります。合併した自治体というのは、裏を返せば合併せざるを得なかった事情があるのであり、合併しなかった自治体以上の経営努力をしなければ、新市の未来は決して明るいものとはならない、我々はこのことを強く自覚しなければなりません。
厳しい現状認識を私と共有して下さるやる気のある職員の皆さまは、どうぞ私と一緒に本庄市の未来を切り拓いていただきたくお願いします。悲観論ばかりでは何も始まりません。私は本庄市は「潜在的総合力ナンバーワンのまち」であると認識しております。交通の利便性、早稲田大学との連携、ダイナミックな展開が可能な教育環境、進んでいる産業集積、豊富な農産物、歴史と伝統ある風土、恵まれた自然環境、住民相互の結びつきの強さ、こういった豊富な地域資源を最大限に活かし、本庄を行きたくなる、働きたくなる、住みたくなるまち、吸引力のある自立都市へと甦らせること、これが私の考える新本庄市の将来展望であります。
そのために私はこの任期において、産業の活性化、教育の充実、安全・安心・快適のまちづくり、市民本位の行政、という4つの公約を掲げました。新市建設計画を推進しつつ、特にこの4つのテーマに重点を置いてまいります。これらは私の政策としてホームページでもご覧になれますので、皆さまにも是非ご一読いただきたくお願いします。
中でも4つ目の公約として掲げた市民本位の行政。市民から信頼され、常に第三者の目を意識する公正さを保ち、そしてスピーディーな実行力ある本庄市行政の実現に向け、どうぞ職員の皆さま方のお力を発揮してください。あえて手厳しいことを申し上げますが、市民に必要とされない行政、必要とされない行政職員は、これからの新本庄市には要りません。厳しい現状認識を私と共有し、市民より先に憂い、市民より遅れて楽しむ、先憂後楽の精神に基づいて、市民サービスの充実を図りつつ、素早く誠実に、昨日よりも今日、今日よりも明日、と日々進歩する経営としての行政を目指してください。前途は多難でありますが、私もプラス思考で、希望を持って、やる気のある職員が頑張れる本庄市役所づくりに、市長として全力を傾けてまいります。
維新の元勲、西郷隆盛は「人を相手とせず、天を相手とせよ」という格言を残しました。人が見ていなければ何をやっても良いという風潮が蔓延する現在、我々も自らの行為を省みつつ、よくよく味わうべき言葉であると思います。厳しい自覚と、高い理想を持って、共に新市の将来を切り拓いてまいりましょう。以上で私の就任の挨拶を終了いたします。今月もお仕事、頑張ってください。

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