「つみっこ」を本庄の名物に(平成19年9月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。9月3日、今月の月いちメッセージをお送りします。今年は熊谷で40.9度という記録的な熱波を観測しました。いくら暑いといってもさすがに40度を超えるとこれは異常です。あらためて私たち一人ひとりが地球環境の為に何が出来るか真剣に考えねばならない時代が来ていることを実感したこの夏でありました。
さて、今日は「つみっこ」についてお話します。つみっこという名を知っている人もいれば知らない人もいると思いますが、野菜などの具材が入った汁に小麦を練ってちぎって入れる、つまり「すいとん」のことです。つみっこという呼び方は、かなり古くからこの地域一帯にあるようです。そのつみっこですが、今、経済環境部、総合支所の経済環境課を中心に、これを本庄の名物にしようという気運が盛り上がり始めています。
では、なぜつみっこを名物になのか。その理由ですが、まず古くからこの地域では、忙しい農家において手間のかからない食事としてつみっこが食されていることから、郷土の料理として認知されてよい、ということ。また、本庄地域は上里も含めて埼玉県一の良質の小麦の産地であり、さらにつみっこの具である野菜類も非常に豊富ということで、まさに郷土の産物を使った、郷土を象徴する料理であるということ。そのほか、女性に人気のヘルシーメニューであるとか、あるいはお酒の後の一杯がおいしいのでこれはメタボパパの味方になる、などと色々な理由をあげています。
いずれにせよ、深谷の煮ぼうとう、行田のゼリーフライ、加須のうどんなど、ご当地B級グルメが盛んになるなか、本庄の名物はなんぞや、という議論が起こり、実はこれは初めての試みではなく、以前から市や町や商工団体の催し物、その他でつみっこが振舞われたり、つみっこを名物にしようという職員提案が出たり、クッキングスクールが広めようとしたり、郷土料理の味の伝承士さんが意欲的に取り組んでいたり、と気運は脈々としてあったことから、あらためて世に出そうということになったそうです。
これまでは全て単発で終わっていましたが、今度はこれまでと異なり、プロジェクトのメンバーが市内の各うどん屋さんをはじめ、食堂につみっこをメニューに加えていただけないかと働きかけ、それに快く応じてくださる食堂も続々増えているようです。以前からつみっこがメニューにある食堂もあり、私も先日本庄地域で1店舗、児玉地域で1店舗ほど食べに行ってきたのですが、どちらのお店も例えばチキン味やカレー味などの工夫をしていたり、あるいはこれからきのこをふんだんに使ったものを出そうと考えていたり、味も大変おいしかったです。小麦を練って具の入ったスープに入れる単純な料理だからこそ、さまざまなバリエーションがあってよい。例えば小麦自体に色々な味付けも出来ますし、スープも千差万別、洋風の、あるいは冷たいつみっこがあってもよい、と考えただけで楽しくなります。
今後さらに飲食店に参加を呼びかけ、10月の児玉の商工まつりを皮切りに、11月3日の本庄まつりで大々的にPRし、その後の各種イベントでコンテストなども行い盛り上げて行く予定だそうです。つみっこをメニューに加えて下さったお店に掲げるのぼり旗も、達筆な職員さんの合作でレイアウトができ、先日市内農業・商工団体に説明会を開いた際、お褒めの言葉を頂きました。
今回のプロジェクトは行政が先んじて始めたものですが、行政主導と揶揄(やゆ)する声が仮にあったとしても気にする必要はないと思います。まず気付いた人たちが旗を振らなければ何事も始まりません。そして一度始めたのですから、地元名物として地域の人々に再発見され定着してゆくまで、先導役がしっかり音頭をとるべきと思います。決して全く新規なものを名物にしようというのではないし、何よりコンセプトがしっかりしているのですから自信を持って進められると思います。
ぜひ職員の皆さま方も、今回の経済環境部からの動きを応援していただきたいと思います。いきつけの食堂や飲み屋さんで、大将やおかみさん、マスターやママさんにつみっこをメニューに加えてくれるよう頼むのも良いと思います。楽しく新本庄市のまちづくりを盛り上げる一つの大きな手段として、ご理解とご協力をお願いいたしまして、今月の月いちメッセージを閉じさせていただきます。今月もお仕事頑張ってください。

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