水洗化率の向上を目指して(平成20年11月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。11月4日、月いちメッセージをお送ります。昨日は「本庄まつり」・「こだま秋まつり」、今年も盛大に行うことができました。大勢のお客様が来られ、市のPR、またイメージアップになりました。参加、またご協力いただいた職員の皆さまに感謝します。
さて今回は、下水道事業についてお話をいたします。すでに「水洗化率向上について」の説明会が開かれていますが、改めて私からもお願いを申し上げます。
いうまでもなく下水道は、都市の環境面・衛生面を向上させる大事なインフラであり、その普及の度合いは都市の成熟度を計るバロメーターでもあります。さて、本庄市の下水道事業はまだ発展途上の段階であります。ちなみに本市の水道事業の場合は、すでに企業会計に移行し、設備の更新等維持管理に努める中、将来計画も比較的見通しが立つ状態です。なお、この度、本庄児玉両地域の料金統一に向けて本庄市水道事業審議会より答申が出されるなど、事業を経営として成り立たせるため関係者は大変な努力を行っていることを付け加えておきます。
一方、事業開始の時期が水道に比べてはるかに遅い下水道事業は、ご存じの通りまだ成熟したものになっていません。膨大な一般会計からの繰り入れを行いつつ、過去に投資したばく大な建設費の償還もまだ終わっておらず、かたや古い施設の維持管理の必要性も出ていて、そのような中、児玉地域も含め、流域下水道供用に向け現在議論を積み重ねている、こういう段階です。
昨今、公共事業見直しの声が大きくなっており、今後のあり方についてさらなる精査が求められております。が、それ以前に、これまで投資してきた事業の、その効果を高めるためにまだやり残していることはないか、実はその象徴的なものが今回、皆さまにお願いしている水洗化率の向上なのであります。すでに下水道が敷かれた区域で、どれだけの会社や家庭が実際につないでいるか、この割合が全国レベルに対して低くければ、その市が進めている事業は、まだ地に足が付いていないと言われてしまいます。まさに本庄市はそうでありまして、だからこそ水洗化率をアップして事業の充実を図らねばなりません。
今、本庄市下水道事業は利根川右岸流域下水道供用開始を目前にしております。その手続きを公正に、かつ本庄市また児玉郡の将来にとって真に有益なものとなるよう、下水道課には細部にわたっての県との詰めの作業をしてもらっております。また一方で、今大変な額になっている一般会計からの繰り入れを少しでも低減することを目的に、下水道審議会に今後の料金のあり方について議論をお願いしているところです。これらは極めて将来の市および市民全体のための施策であります。本庄市では昨年、繰り上げ償還や借り換えを行う担保として、市の経営健全化に向けた取り組みを機関決定いたしました。このような点からも、今回水洗化率の向上、つまり自分たちの足元をしっかりする作業を、下水道課だけでなく全庁的に行うことは意義があると考えます。これは今後の下水道事業のあり方にもプラスの影響を与えることでしょう。この取り組みに参加してくださる皆さま方に、市長として心からお礼申し上げます。
皆さまはトゲウオが描かれた下水道のマンホールの蓋を見たことがあるでしょうか。もともと旧本庄市の下水道事業が始まった大きな動機として、水道の普及により大量の排水が流れ込んで汚染されてしまった、元小山川をはじめとする地元の河川を何としても浄化しなければならない、という当時の職員の熱い思いがあったことを、私は市役所OBの方から聞きました。本庄市の下水道事業は、極めて明確な目的意識を持って始められたのであります。事業のあり方が時代によって変化しても、この目的は明確に今後とも掲げてゆきたいと思います。
今後、各戸訪問される方々には、それこそ収納担当の皆さまが苦労されているように、拒否されたり、あるいは厳しい言葉を浴びせられたりと、嫌な思いをされる場合もあるかと思います。ですが、地域の環境を良くする、川をきれいにするため、ひいては市および市民の将来のためと考えて、ぜひとも一軒でも多くの未接続世帯の解消に向けて頑張っていただきたいのであります。
以上の点をご理解いただき、今回の取り組みにご尽力いただきたく、重ねて私からもお願いいたします。
本日の月いちメッセージをこれで終わります。今月もお仕事頑張ってください。

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