川淵三郎塾がスタート(平成21年7月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。7月1日、今月の月いちメッセージをお送りします。蒸し暑い梅雨のさなかですが、皆さまも体調には十分気をつけてください。
さて、本庄市にとって市民の生涯スポーツの促進は、総合振興計画にも位置づけられている重要な施策の一つですが、先月、この推進について大変明るい出来事がありました。
それは、6月25日に初代Jリーグチェアマン川淵三郎氏を囲んで、市のスポーツ関係者との懇談会が行われ、今後川淵氏が定期的に本庄市を訪れ、市のスポーツ促進のためにご協力いただけることになったということです。
川淵三郎氏は、皆さまもご存知の通り、かつてサッカーの日本代表選手として内外の試合で活躍され、現役引退後は日本代表の監督、日本サッカー協会理事を経て、平成3年のJリーグ創立に伴い初代のチェアマンに、平成14年には日本サッカー協会会長に就任。そして昨年、同協会名誉会長になられた方で、いわばサッカーのみならず、日本のスポーツ界のトップリーダーの一人です。
協会会長就任時から、名誉会長になられた今でも「キャプテン」の愛称で呼ばれている川淵氏は、実は山あり谷ありの波乱万丈の半生を歩んでこられた方であり、日本サッカー協会そしてJリーグの運営に当たっても、地域に根ざしたプロリーグの育成という大きな課題に取り組む中で、卓越したリーダーシップを発揮してこられた方でもあります。
その川淵キャプテンと本庄市のご縁は、この4月からキャプテンが、早稲田大学の特命教授として、地域社会における市民のスポーツ促進をテーマに活動されることになったのがきっかけです。早稲田大学の白井総長が、大学と本庄市が協働連携によるまちづくりを進めていることを川淵キャプテンに紹介し、大学のスポーツ科学学術院、スポーツ科学部、そして本庄市に展開している財団法人本庄国際リサーチパーク推進機構が橋渡し役となり、2月に川淵キャプテンの本庄市訪問が実現しました。
その際、ある市職員が40年ほど前のスポーツグラフ雑誌を用意してくれました。そこには、川淵キャプテンが日本代表として活躍している記事と当時のサッカーの町「児玉」の様子を伝える記事の双方が掲載されており、これは私たちとキャプテン側との打ち解けた雰囲気を作るのに非常に役に立ちました。
その際、キャプテンからのお話は、「Jリーグが掲げる『Jリーグ100年構想』には、市民のスポーツ促進が大きくうたわれており、特命教授として進めようとしているのも、サッカーに限らず、誰もがスポーツに親しむ環境を地域において市民と共に創りたい」ということでした。
私からは、「本庄市には、生涯スポーツ促進のキャッチフレーズとして『市民一人1スポーツ』という合言葉があり、体育協会やレクリエーション協会をはじめとした各スポーツ団体、そして市民の健康づくりの活動も盛んである」とお話したところ、キャプテンも大いに共感されました。
その後、5月に、私は関係者と共に都内の日本サッカー協会に、川淵キャプテンを表敬訪問しました。その際、キャプテンからは、今後、本庄市を一つのモデルケースとして、ご自身が自ら本庄市においでいただき、市民と共に「市民一人1スポーツ」の実現に向け、行動されることをお約束していただきました。そして、その証として「サッカーに限らず、多くのスポーツの祭典で使えるように」と木製のトロフィー「川淵三郎杯」をいただくことが出来ました。
このような経緯を経て、6月25日、川淵キャプテンと体育協会役員また体育指導員の皆さまとの懇談が実現したわけです。キャプテンからは、「本庄市の掲げる『市民一人1スポーツ』は素晴らしい理念です。早稲田大学との連携の下、誰もがスポーツに親しめるモデル地域の実現に向けて頑張りましょう」と熱いエールをいただき、この日参加した本庄市のスポーツ振興のために頑張っている皆さまとの間で、有意義な意見交換会が行われました。
キャプテンには、今後、定期的に本庄市においでいただき、引き続きスポーツ関係者また市民の皆さまと交流するなかで、スポーツ指導員のスキルアップや施設の充実など、具体的な市のスポーツ振興・生涯スポーツの促進のためにいろいろとアドバイスをいただき、市民一人1スポーツの実現にご尽力いただくことになっております。この集いを、今後は「川淵三郎塾」と名づけ、活動の充実を図っていくことが参加者の間で合意されました。なお、キャプテンは、今後の本庄市での取り組みについて、7月3日午前8時35分からのNHKの生出演番組でお話しされるそうです。
以上、お話してまいりました川淵キャプテンと本庄市のご縁、このご縁をこれから大いに活かし、将来に向けて大きく花開かせて行きたいと思っております。関係各課はもとより、全職員の皆さまにも是非ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
以上で今月の月いちメッセージを終わります。暑くなります。体調に気をつけてお仕事頑張ってください。

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