「5大ニュースを選びながら思ったこと」(平成22年12月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。今年もあっという間に師走となりました。今月の月いちメッセージをお送りします。
先日、埼玉新聞から「首長が選ぶわが街の5大ニュース」という毎年恒例の特集を組むので、本庄市の今年の5大ニュースを順位もつけて選んで欲しいとの依頼がきました。そこで私なりに、色々な出来事があった本年を振り返ってニュースを選びました。
まず第5位、本庄拠点地域映画「JAZZ爺MEN(ジャズ じ~ メン)」製作スタート。第4位、日本神社の必勝ダルマをサッカー日本代表へ贈呈したことが全国に報道される。第3位、本庄第一高校野球部二度目の甲子園出場。第2位、本庄市マスコット「はにぽん」誕生。そして堂々の第1位は、「本庄早稲田の杜まちびらき」となりました。私が選んだ5大ニュースです。みなさんはどのように感じられるでしょうか。
この5大ニュースを選びながら私は、ふと本庄市役所の事業、業務に限っての5大ニュースは何だろうか、ということを考えてみました。ニュースというよりトピックと言った方がよいかもしれません。
例えば、今あげた「本庄早稲田の杜まちびらき」や「はにぽん」誕生などは、市役所の仕事としてもちろんトピックに入るでしょう。そのほかにも、順位はともかく出来事をあげると、例えば、県内でも先駆的な発達教育支援センターを併設したいずみ保育所の開設、また企業誘致の結果として、赤城乳業株式会社の本庄千本さくら5S工場が完成し操業開始したことも大きな出来事です。
そのほかにも挙げればたくさんのトピックがあります。洪水と地震ハザードマップの完成。本庄定住自立圏形成協定締結。秋平小グラウンドの芝生化。児玉中の新校舎完成。新たに4件の文化財の指定。そして、市民による「武州本庄つみっこ研究会」が立ち上がったことや合併5周年記念事業「BS日本のうた公開録画」などなど。こう見ていくと、本年も本庄市役所は多くの実績をあげられたと実感します。みなさんのご尽力に感謝したいと思います。
さて、こうして市役所の事業のトピックを思い起こしているうちに、私にはまた別の思いが浮かんできました。それは、どうしても人間の目は華々しく具体的な出来事に目がいきがちです。しかし、行政の推進という観点からいうと、むしろ市役所においては市民のみなさんには、なかなか注目されない仕事の方がはるかに多いということです。
私が言うまでもありませんが、例えば道路や上下水道、公共施設の維持管理や防犯防災の事業などは、事故を未然に防ぐために昼夜を問わず全く目立たないところで行われる場合がほとんどでしょうし、税や福祉にかかわるさまざまな評価や認定の作業、そして日々の窓口業務なども、目立たないけれど必要不可欠な仕事です。
また一方で、将来のための計画づくりといった地味な仕事や、あるいは短期的に見ると市民の負担増や既得権の廃止などで批判にさらされかねない仕事も、今の本庄市にはたくさんあります。
長年の懸案事項であった国保税の改定に向けた一連の作業、あるいは長らく開かれなかった同和対策審議会の開催や、また人事や職員採用についての新たな取り組み、納税コールセンター開設に見られるような税収アップに向けた取り組み、そして現在、各課で策定中の各種計画づくり、そういった今は、あるいは将来もニュースやトピックにはならないかもしれないけれど、長期的な観点から見れば、必ず市政の進展とさまざまな成果につながるであろう事業ばかりです。目立たないが、やっていかなければならない仕事があるということです。
ニュースやトピックになる事業の裏側で、黙々と仕事をこなす市職員があってこそ、市政は回ってゆく、今年の5大ニュースを考えながらそういうみなさんの存在を、私は市長としてしっかり心に留めなければならないという思いに至りました。
今年もあと一か月、どうぞ体を大事にして、また新しい年に向かってみんなでかんばっていきましょう。以上で月いちメッセージを終了いたします。

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