「ありがとう岡田ジャパン」(平成22年7月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。7月1日、今月の月いちメッセージをお送りします。今回はサッカーワールドカップの話題しかないと思いお話をいたします。このたびの岡田ジャパンの活躍は、私たちに本当に大きな感動を与えてくれました。
5月6日に、川淵キャプテン立会いのもと児玉商工会青年部のメンバーと共に日本神社の必勝ダルマを岡田監督に贈って以来、前評判が低かった岡田ジャパンへの世間からのバッシングが何か自分にも向けられているような、そして自分も監督や選手のみなさんと一緒に耐えているような、厚かましくもそんな思いでおりました。
一次リーグでのカメルーン戦、オランダ戦、デンマーク戦。我が家では妻と娘が実況中継は怖くて見ていられないということで、自分一人で黙々と、全身に力を込めて応援しました。相手の猛攻には何度も冷や汗の出る思いをし、我が方の得点が入ると血管が爆発するような感激を味わいました。しかし、ゲーム展開が息つく間もなく変わるのがサッカーです。ロスタイムに入り、最後にホイッスルがなるまで緊張が解けず、翌日は体が痛くなりました。
そしておとといのパラグアイ戦。PK戦までもつれこんだ文字通りの「死闘」でした。内容を話せば今も目頭が熱くなってしまいます。残念だが、ここまでよくやってくれたというのが我々みんなの率直な感想でしょう。
前評判が低かったことも確かですが、しかし今の日本社会が先行き不透明で閉塞感(へいそくかん)の漂う中だからこそ、岡田ジャパンの戦いは本当に我々に勇気と希望を与えてくれました。私なりに彼らの戦いぶりを言い表すことが許されるなら、日本チームの特徴はやはり、組織の団結力と謙虚さ、そして時が来るまでの忍耐と、ここぞという時の底力、なおかつ、外の世界でもまれ日本を背負いながら世界に伍(ご)して行こうとするチャレンジ魂、そしてもまれる中で身につけてきたタフな精神といった、これからの新しい日本人像も彼らは示してくれたと思います。そしてそれは、私たちに、私たちに合った、私たちなりの、これからの生き方、あるいは人間関係のあり方、あるいは組織のあり方、仕事への向き合い方など、さまざまなヒントを与えてくれたと感じます。
選手のコメントの中に「あれだけのファンの批判がなかったならここまで来ることはできなかった。批判をしてくれたファンにも感謝したい。」という言葉がありました。印象深い言葉です。
さて、明日で私は、旧の本庄市の市長に就任してから丸5年になります。この5年間を振り返ってみると、毎年、国では首相が交代しています。首相ともなれば、市長とは比べ物にならないほど重圧がかかっていると思いますが、それにしても歴代の首相が皆疲れ果てた顔で交代をし、それをマスコミが揶揄(やゆ)しているのを見ると、我が国の今のありようが、何かどこかで間違っているのではないかと感じざるを得ません。私たちの日本丸は、何か自分たちの身の丈に合わない無理を重ねて、自分たちが何者であるかも忘れて、自分の存在そのものに確信が持てず、いたずらに身内の中に敵を作り、足の引っ張り合いばかりして、挙句の果てに疲れ果ててしまっているように思えてならないのです。
こんな時の岡田ジャパンの戦いは、我が国にとって良い薬になったと思います。彼らの戦いには「魂」がこもっていました。繰り返しになりますが、私たち日本人の身の丈にあった、大切にすべきもの、人の和、絆、支えあい、感謝、団結力、仲間への思いやり、謙虚さ、批判に耐える忍耐力、そして来たるべき時に一挙に力を出し切る思い切りの良さ、何より、世界に一つしかない自分たちの祖国をしっかり背負ってゆく姿勢。その上で、新しい時代に、新しい世界のスタイルを貪欲に学んで、新しい日本人の姿を世界に示そうとしてきたということ。彼らの姿を見て、よし、自分たちも頑張ろうという気に我々国民みんながなっていると思います。
今月の月いちメッセージは以上で終わりです。大変暑い日が続きますが、体調管理には気をつけてください。本庄市の今、そして未来は、私たちの肩にかかっています。頑張りましょう。

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