「公共施設建て替えの意義について」(平成23年10月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。10月3日、今年度も折り返しとなりました。月いちメッセージをお送りします。
今日は、現在取り壊し中の市民プラザ跡地に今後建設予定の公共施設と、児玉総合支所の建て替えついてお話しします。
本庄地域・児玉地域双方の市街地の中に位置するこの2つの施設について、本年2月28日の市議会で公共施設の整備再編の観点から、今後建て替えに向け、取り組むことを新年度の施政方針の1つとして発表しました。
その後この2つの施設の建設事業については、企画課内で調査研究のうえ、老朽化した他の公共施設の統廃合も視野に入れ、それぞれを複合型施設として建設することを経営戦略会議で確認し、この9月議会で基本設計の予算も了解いただきました。そして本日から10月31日までを、2つの施設にそれぞれ必要と思われる機能について、市民の皆さまから自由意見をいただく期間とし、意見募集の用紙を1日発行の広報ほんじょう10月号と一緒に配布しました。
今回の事業は、単に従来の施設を造り直すというものではなく、本庄市が持続可能なまちづくりを進めるための公共施設の整備再編という大きな命題、又展望が背景にあります。
本庄市のみならず、これまで全国の地方自治体はさまざまな公共施設を建設してきました。近年では、モータリゼーション時代を反映して、広い駐車場が用意できる郊外の土地を確保して大規模な公共施設を造るという傾向が主流となってきました。これらの施策はさまざまな市民サービスの充実に大きな成果がありました。その反面、自治体財政のひっ迫の原因にもなってきたところです。そして今や、老朽化し維持管理費が増大する各施設を今後どうしていくかという課題は全国の自治体に突き付けられ、本庄市も例外ではありません。これからは同じ場所に同じ用途の施設を建て替えるのではなく、他の施設との統廃合を行うべきであるという大きな理由は、まさにここにあります。
また、社会の超高齢化により、今後車を持たない、更に言えば免許を更新できない高齢者が確実に増えます。街中に住む人々にとっては歩いて暮らせる範囲の中で生活環境が充足すること、一方郊外に住む人々にとっては自分の足でさまざまなところに出かけるための交通手段の整備が必要でしょう。実はこのようなまちは、若年層も含めすべての世代にとって住みやすいということです。これからのまちづくりの大きな戦略として、地域の交通体系の充実を検討しつつ、点在している公共施設を市街地の中に多くの人々が利用できる複合施設として集約することは、財政上のメリットだけにとどまらず、超高齢化社会への対応にも、また空洞化した既成市街地のこれからの魅力づくり、ひいては人口定住化の促進にも寄与することになると考えます。
本庄市の今後の市街地整備は、本庄早稲田駅周辺地域の開発を軌道に乗せることと、そして本庄地域、児玉地域の既成市街地への政策的な人口集積、そして市内の交通政策の充実が必要であると考えています。市民プラザ跡地に建設予定の施設及び建て替えられる児玉総合支所については、単なる箱モノの更新ではなく、以上申し述べたような持続可能なまちづくりを進めるという観点から、重要な事業として位置づけられるべきと考えます。
今月末まで実施される市民の皆さまからの自由意見の募集には、職員のみなさんからぜひ身近なご家族ご友人に、この2つの公共施設の建設が、単に箱モノを造り直すだけの事業ではないことと、その背景や重要性について伝えていただき、多くの意義あるご意見が出されるよう呼びかけをお願いします。また私たち市役所で働く者も、全員が本庄市に勤務しているのですから資格があります。私たちも自ら、こぞって意見を出しましょう。
最後に、別件でご協力のお願いを2点ほどします。10月10日に開催されるスポレクフェスタ2011には、ぜひ多くのみなさんに参加していただきたいことと、また映画「JAZZ 爺MEN」がいよいよ10月29日から都内映画館で1週間のモーニングショーが決定しましたので、都内にご家族やご親戚のいる人はホームページなどで確認のうえ、ぜひ宣伝をしていただきたくお願いします。
お願いばかりでしたが、以上で今月の月いちメッセージを終了します。これから気候も冷えてきますので、体調には十分注意をしてお仕事頑張ってください。

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