「児玉地域における固定資産税(土地)の調査・更正の実施について」(平成24年12月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。今年もあっという間に12月となりました。このところ寒い日が続いています。庁舎の暖房も入りましたが、月曜日は効きが悪く、特に日差しが当たらない場所は相当寒いと思います。どうぞ温かくして風邪など引かないよう、体調には十分気を付けてください。
さて、庁内LANの掲示板や新聞報道でもご存じのとおり、児玉地域において、住宅用地の固定資産税軽減のための特例措置が、正しく適用されていなかったと疑われ、今後調査が必要となる案件が、約1800件と大量に存在することを確認しました。
市では昨年度、旧本庄市分と旧児玉町分の固定資産税課税システムの統合整備を完了させ、これに基づき本年6月から運用を開始した航空写真情報システムを利用して、平成27年度の評価替えに向けた宅地の検証作業を行い、その中で今回の問題の存在が明らかになったところです。
12月議会において、この問題の詳細な調査準備のためのシステム導入の予算を諮り、平成25年度から調査・更正に取り組む予定です。これは真に膨大な事務量であり、最終的解決までには相当な時間が必要でしょう。おそらく合併後、最も大きな過去の清算事業であると思います。したがってこの問題は、詳細な調査によってその全体像を明らかにしていく前に、まず存在を確認した以上、速やかに市民の皆さまに対して公表し、その上で今後とも逐次情報提供を行いながら、解決に向けてしっかりと取り組んでいくことが大切と考え、公表をいたしました。
納税者の皆さまにとって、課税という本来間違いがあってはならない事柄に対して、疑わしい状況が長らく続いているということは、あってはならないことです。合併後相当な時間も経っており、しかも本格的な調査の開始及び最終的な解決までには、なお、一定の時間がかかること、行政の長としてこのことは納税者である市民の皆さまに対して誠に申し訳ない思いです。このたび新聞発表また、広報ほんじょう12月号の紙面で、市長としてこの点を深くお詫び申し上げたところです。
市では、合併後それまで電算会社が異なっていた合併前の両市町分の固定資産税課税システムの統合整備を段階的、計画的に行い、さらに航空写真情報システムという従来より格段に効率的な事務が行える手法を導入して調査を行いました。その結果、初めてこれだけ大量の疑わしい案件の存在が明らかになりました。つまりこの問題の存在を確認し、解決に向けてスタートを切ることが出来たのは、多くの地道な努力の積み重ねがあったことも事実です。長らくベールに隠れていた問題がその姿を現し、解決に向けての一歩が踏み出せたことは、合併後システム統合等に向けて努力してきた課税課をはじめ多くの職員の成果であると思っています。
そして今後、実際に調査・更正事業を進めていくにあたり、細かい調査はもちろん、税の還付や追徴について市民の皆さまへのお詫びや説明を行い、ご理解をいただくためのきめ細やかな対応が求められることを考えると、実際の調査と更正を行う職員や、税の最終的な取り扱いをする収納課の職員にも、相当の負担を掛けざるを得ないと思います。
さらに、すでに公表してから市役所や支所に市民の方々からのお問い合わせやご質問、あるいはお叱りの電話なども頂戴していますが、今後実際に調査や更正事業が始まれば、その件数が増えることも大いにあり得ると思います。現に対応している、また今後対応する職員のみなさんにも苦労を掛けます。
今後の調査更正事業を前にして、私自身、合併当時から行政の長の任にあり、両市町を引き継いだ現本庄市として、こうした合併前に起因する課題の解決にも誠実に地道に取り組んでいく所存です。何より自ら、多くの誠実な納税者の皆さまに真摯に向き合い、職員と共に苦労し、この事業はこれからの本庄市を創っていくための大切な工程として成し遂げるという心構えでいこう、と決心しています。
どうぞ全職員のみなさんには、この問題の解決に向けて理解と協力、そしてこの問題にさまざまな形で直接対応する職員を応援してもらいたいと思います。
最後になりますが、年末は何かと慌しくなります。交通事故やけがにも十分気を付けて、頑張って参りましょう。以上で月いちメッセージを終わります。

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