「潜在能力を発揮する時」(平成24年6月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。6月1日、今月の月いちメッセージをお送りします。
「埼玉エコタウンプロジェクト」に本庄市が選定され、ひと月が経過しました。私自身、このプロジェクトはこれからの本庄市の価値を高めるために、ぜひとも成し遂げたいと考えています。
日本全体が高齢化と人口減少時代を迎えています。本庄市も例外ではありません。このような時代にあって、自治体の価値を高める努力なくしては「持続可能な都市・地域」の実現はできないと思います。
現実問題として、このところ本庄市では人口が減少し続けており、日本全体でも減少局面に入っています。しかし本庄市周辺では人口が減少していない自治体もあります。人口減少を当然のごとく考えていては、それこそ減少に歯止めがかからず、地域の衰退を招くことにもなりかねません。このことをもっと深刻に考える必要があると思います。
幸い本庄市は数多くのみなさんのこれまでの努力で、過去に比べ内外から注目される都市になりつつあります。私は以前から本庄市は潜在的総合力ナンバーワンのまちといってきましたが、今こそ、その潜在能力を発揮する時期だと感じています。今回、埼玉エコタウンプロジェクトに選定され、また今年秋には本庄早稲田駅周辺にカインズ本社も移転してきます。企業誘致については他にも大型案件の実現に向けて関係者が努力しており、今まで以上に「外から注目される」本庄市になっていくことが明らかである以上、私はこの「時」を逃してはならないと思っています。
今後より一層、本庄市の魅力や価値についての情報発信と効果的な施策を展開し、更なる企業誘致や人の流入また定住化を促し、人口の減少に歯止めをかけ、働き手の人口を維持また少しでも増やしていく、それが持続可能な地域づくりにつながると確信します。
そのためにも、まずは本庄市役所に働く私たち自身が、本庄市の魅力を更に効果的に発信する力を持つ必要があると思います。
実は、その地域に住む人々が普段当たり前と思っていることが、外から見ると大きな魅力であったりする、しかし住んでいる人々はそれが自分たちの地域の魅力だとは気づいていない、往々にしてこのようなギャップがあります。
本庄市は歴史的に見ても、自然災害が無いとは言えませんが少ない地域です。地下水に恵まれ、農産物が豊富、都心に行くのもレジャーに行くのも便利。立派な伝統文化や隠れた名所も数多くあり、そして景色が大変雄大かつ壮麗な所です。
明治初期に元老院議官であった、日本赤十字社の創設者佐野常民は、本庄に首都を移すべきとの「遷都意見書」を書いています。この文章をみなさんは読んだことがあるでしょうか。ここにも「風景の勝(しょう)、水土の宜(よろし)き」とあり、本庄の土地と水そして眺望の良さが称えられています。私自身も、赤城山の景色が最も美しく、他の山々も壮麗で、かつ地平線が一緒に眺められるのは、他に追随を許さない本庄市の優れた点であると思っています。
「あなたのまちの魅力は何ですか?」と問われた時に、市民一人ひとりが自分の言葉で魅力を語れるかどうか、これがそのまちが伸びるか否かの分かれ目だと思います。私は市長として我が市の魅力を語ることについては誰にも負けません。ぜひ、職員のみなさんも私に負けない熱い思いを持っていただきたいと思います。
本庄市の潜在能力を発揮させる時がやってきました。今後の人口流入と定住化、持続可能な都市・地域づくりのため、職員一人ひとりが情報発信源となり、市役所一丸となって、より一層の効果的施策を打ち出して行くことにチャレンジしていきましょう。

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