「実現させたい2020東京オリンピック」 (平成25年9月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。9月2日、今月の月いちメッセージをお送りします。
先月23日、私は東京都庁で行われた2020東京オリンピック・パラリンピック招致の出陣式に参加しました。猪瀬都知事の挨拶、安倍総理大臣はじめ来賓の挨拶、川淵三郎キャプテンの乾杯、JOC竹田会長からの決意表明など、盛大な出陣式でした。
もともとこの話は、児玉商工会青年部のみなさんが、今から4年前に2016年東京五輪の招致成功を祈って児玉町小平の日本神社の必勝だるまを東京都に贈ろうと計画し、本庄市が東京都との橋渡しをし、当時の谷川副知事にだるまを渡したことに始まります。
4年前のオリンピック招致は残念な結果でしたが、ぜひ今回もだるまを贈呈しようと、児玉商工会日本神社プロジェクトチーム、そして市秘書広報課では早くから準備し、猪瀬都知事本人に渡す日程まで決定していましたが、諸般の事情から直接渡すことが出来なくなりました。まことに残念ではありましたが、その後の関係者の尽力もあり、紆余曲折を経て東京都から出陣式への招待状が届いたのです。知事との面会が中止になってしまったことに、何らかの形で報いたいという東京都側のおはからいだと受け止め、ありがたく参加することとしました。当日は児玉商工会日本神社プロジェクト代表、商工会と市の職員で都庁にだるまを届け、その後商工会長と私が合流して夕方の出陣式に臨みました。
出陣式には、はにぽんの人形も連れて行きました。全国のゆるキャラの中でこの出陣式に臨んだのは、はにぽんただ一人ではないかと思います。
強く印象に残ったのは、主催者である猪瀬都知事のスピーチでした。知事はまず、オリンピック東京招致への日本国内の支持率について話しました。昨年のロンドンオリンピック・パラリンピック前の調査では50%にも満たなかった支持率は、ロンドン五輪後には60%台、さらに今年1月のIOCの抜き打ち調査では70%台にまで上昇し、8月22日時点の文部科学省のアンケート調査では92%まで上昇したとのことでした。この発表に会場はどよめき、大きな拍手が起きました。猪瀬都知事はこれまでの関係者の努力と、国民の支持に心から感謝の意を表し、その上で「チームニッポンの結束力が増してきている。揺るぎない自信を謙虚に示したい。心のデフレを取り払い、被災地を復興させ、新たな成長を実現させるための目標、希望。日本が平和のトップリーダーであり続ける決意を世界に示す場である、東京オリンピック・パラリンピック」と締めくくりました。
この気迫のこもったスピーチを聞きながら、私は自分も含め、そのとき会場にいた多くの人々が、知事の現在の身の上に対して、言葉に表せない思いを寄せていることをはっきりと感じました。ご存知のとおり、知事の奥様は7月21日に亡くなられています。知事のフェイスブックによれば、5月末に入院されわずか2か月余りでのご逝去だったそうです。時々更新されるフェイスブックの記事からは、淡々とですが奥様への限りない愛惜の念がにじんでいます。奇しくもIOC総会の開催される9月7日は奥様の四十九日だそうです。
人生のかけがえのないパートナーを失って間もない中、公人としての大きな責務を果たさねばならない重圧の中に身を置いている知事に対して、会場全体から寄せられた、同情などという通り一遍の言葉では表せないみなさんの万感の思いに、また知事もそのことについては一切言葉には出さず、しかし深い感謝の念をもって応え、その感謝の念を招致成功に向けた信念に、いわば昇華して臨んでいるということがひしひしと伝わる、そんな場面でした。私自身も改めて身の引き締まる思いがしました。
我が国はさまざまな問題を抱えながらも、環境、資源、高齢化など世界のどの国も避けて通れない、これからの社会の持続性という課題に真剣に取り組み実績も積み上げています。50年前の東京オリンピックが復興する日本の姿を世界に示したように、7年後の東京オリンピック・パラリンピックをぜひとも実現させ、世界に日本の新しい挑戦、また平和の理念を発信できれば素晴らしいと思います。来る7日の、IOC総会での東京招致の成功をみなさんと共に心から祈って、本日の月いちメッセージを終わります。体調には充分気をつけて、お仕事頑張ってください。

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