「国道17号本庄道路(一期)起工式」 (平成25年12月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。12月2日、今年もいよいよ師走となりました。今月の月いちメッセージをお送りします。

去る11月23日、国道17号本庄道路(一期)の起工式式典と鍬入れ式が、それぞれ上里町のワープ上里及び高崎市新町の神流川橋北側の河川敷で開催されました。国会議員、県議会議員、関東地方整備局長を始め国土交通省関係者、さらに埼玉、群馬両県の県土整備部長と県関係者、そして本庄道路沿線の市・町議会議長、議会議員、自治会長など関係団体の方々、各市・町長、自治体関係者に多数ご出席いただき、盛大に挙行できました。

国道17号は現在、深谷市西田から高崎市新町までの間が、バイパス道路の無い2車線区間で、朝晩の渋滞が激しく、経済的損失や交通事故も多く、渋滞を避けて側道などに入った車両による人身事故も多発しています。先日、上里町で発生した死亡事故により、1年以上続いた本庄警察署管内死亡事故0の記録がストップしてしまいました。また消防救急等緊急車両の運行に支障が出るなど、国道17号の渋滞は多くの損失を地域社会にもたらしており、バイパスである本庄道路の建設が待たれています。

地域の開発支援という観点から見ると、本庄道路の整備は本庄市・児玉郡にとって外郭の幹線道路を形成することになります。完成のあかつきには、交通の利便性が増すことによる経済的効果はもちろん、国道17号現道や旧中山道について、より地域の実情に合った道路の活用や周辺のまちづくりも可能になります。

このように広域的観点からも、地域開発的観点からも、真に必要な道路である国道17号本庄道路の早期整備は、地域にとって長年の悲願でした。本庄市及び上里町、深谷市、高崎市で構成する国道17号本庄道路建設促進期成同盟会は、本庄道路の早期の整備実現に向け、本庄市議会の17号バイパス及び幹線道路整備対策特別委員会ともタッグを組み、多くの皆さまのご協力のもと、平成3年から長年にわたり要望活動等を続けています。期成同盟会の事務局は本市の都市整備部にあり、数多くの職員がこの課題に長年取り組んできました。

その積み重ねが功を奏し、平成14年10月に国交省関東地方整備局長から埼玉、群馬両県知事に都市計画決定の手続きが依頼され、以来、環境影響評価や都市計画の手続きを経て、平成21年2月10日に、本庄道路全線13.1キロメートルが都市計画決定されました。

昨年度から、神流川橋架け替え区間の地権者への相談会及び用地取得が行われ、そしていよいよ今年度から、神流川橋架け替え工事から始まる国道462号までの一期区間7キロメートルの着工に至りました。これまで苦労された数多くの先人を思い、大変感慨深いものがありました。

ここに至るまでさまざまな紆余曲折があり、なかなか思うように事が進まなかったのも事実です。この課題は国の政治状況にも大きく左右される案件であり、現に私自身も市長に就任してから大きな波を経験しました。それは今から4年前、国の地方分権改革の中で、今後、広域的幹線道路についてはバイパスを国が整備し、いわゆる現道に関しては原則的に県への移管を進めるという方向性が提起されたことでした。詳しい内容は省きますが、このとき国道17号については、熊谷市西別府から前橋方面に向かう上武道路が今後国において整備すべき路線とされ、深谷バイパス及び本市を通る現在の国道17号は、その管理が県へ移管されるかもしれないと懸念されたのです。もしもそんなことにでもなれば、本庄道路の国による整備などは吹き飛んでしまいます。また、本庄を通っていたこれまでの幹線道路が幹線でなくなることは、本市の持つ交通ポテンシャルの面から言っても大変なマイナスです。

そこで、当時の本市都市整備部では情報収集を行いつつ、深谷バイパス及び本市を通る国道17号を実際に走っている車両及びその中に占めるトラックの台数のデータを取得し調査分析し、この道路が上武道路では担いきれない、信越方面への重要な幹線の役割を果たしていることを改めて確認しました。その資料をもって市から上田埼玉県知事に陳情を行い、知事は国土交通省のヒアリングの際に、深谷バイパス及び本庄市を通る国道17号は県へ移管すべきでなく、国において整備すべきと主張していただいた、という経緯があります。

当時私は、杓子定規な分権論議で、実際に国土交通ネットワーク上主要な幹線である道路までが地方移管になることに大いに疑問を抱き、もし深谷バイパス及び本市を通る国道17号の位置付けが怪しくなるのであれば、いっそ国道18号の起点を熊谷市西別府の上武道路との分岐点に持ってきてもらうよう、陳情を行おうかと思っていたほどでした。

いずれにしても、そのような紆余曲折があって後、今般国道17号本庄道路(一期)の起工式が開催できたことは、職員を始め多くの関係者のご尽力の賜であり、改めて心から御礼を申し上げます。

今後、一期区間はもとより、国道462号から深谷市までの2期区間6.1キロメートルについても、事業化と早期着工、そして本庄道路全線の早期完成に向け要望活動を続けていきますので、職員のみなさんには今後ともよろしくお願いします。

以上で今月の月いちメッセージを終わります。年末何かと慌ただしくなります。交通事故や病気にはくれぐれも気を付けて、頑張ってください。

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