足元をみて、未来をみる(令和2年8月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。8月になりました。今月の月いちメッセージをお送りします。まずは新型コロナウイルスについてです。現在再び感染者が急激に増えている状況がありますが、今は事実をしっかり見つめることが大事だと私は思います。

確かにここ数日の、全国で毎日1,000人、多いときは1,500人を超える感染者数には誰もが不安を覚えるでしょう。しかし、3月4月の第一波の時と現在を比べると、かなり異なる点があります。

まず、PCR検査です。第一波の当時、体温37.5℃以上が4日続いた状況でなければ検査は不可でした。それが今、ハードルは非常に低くなりました。第一波の時は検査人数が一日平均3千人ほどでしょうか。それが7月半ば以降は一日当たり1万人から1万5千人以上。直近で一番多かったのは7月27日の一日で24,182人が検査を受けています。

そして、検査を受けた人数中、何人が陽性と判定されるか、これを陽性率と言いますが、東京都では4月11日がピークで31.7%、その後減少し5月半ばに1を切り、その後少しずつ増え7月31日時点6.5%です。しかし第一波の時のような急速な増加局面とはなっておりません。

さらに、人工呼吸器を必要とする重症者がどれくらいいるのか、これまで国内で重症者が一番多かったのは4月30日で328人、これが7月3日時点では32人まで減少し、その後また増えていますが、7月31日現在で80人です。もちろん重症でなくとも入院や療養を必要とする方は増えております。しかし退院また療養が終わる方も同様に大勢いて、必ずしも症状が長引いている方ばかりでは無い、また無症状の方も多いとされます。ただ、今後高齢者に感染が広がった時どうなるのかはとても懸念されるところです。

以上のような特徴が見られるなか、現在このウイルスについて世間においては様々な説が流れております。憶測でモノを語ることは出来ませんが、いたずらに不安をあおるだけの説には、惑わされないよう気をつけましょう。いずれにしても、今後も事態をしっかり見守る必要がありますし、本市でも再び感染拡大となれば、保健所と連携して対応しなければなりません。そしてコロナそのものだけでなく、コロナへの恐怖によって引き起こされた社会の様々な事象に引き続き向き合い適切な措置を講じなければなりません。皆さんにはこれからもご苦労いただきますがよろしくお願いいたします。

さて私たち地方行政に身を置く者は、このコロナ禍の中でも市民生活全般を考え、足元を見てなすべき事をなし、先を見てなすべき事をなす、このことは再三皆さんに呼びかけているところです。以下、足元のことを一つ、未来に向けてのことを一つ、お話します。

足元のことは、交通事故対策です。依然として我が市を取り巻く交通環境は厳しいものがあります。本年1月1日から6月末現在での本市における人身事故件数は135件発生しております。コロナ禍の影響か昨年の同時期と比べて減りましたが、しかし人口1万人当たりの件数は埼玉県下ワースト2位です。幸い死者は出ていませんが、怪我をした方の人数は165人。これも昨年同期より減りましたが、人口1万人当たりの数で言うと県下ワースト1位。不名誉な数字です。なぜ本庄市はいつも人口当たりの事故・死傷者件数が高いのか、少ない人口を分母にしている以上、交通量が多いとこういう傾向になりがちと言われますが、だからといって減らす努力を怠ってはなりません。

危機管理課が傾向と対策について調べたところ、場所については特に国道17号、254号、462号で事故の4割が発生し、内容については脇見運転による事故が全体の6割を占める、などの傾向がありました。結論として、ながら運転の禁止と交通事故多発地域であることの注意喚起を行うことが必要との事でした。

そこで皆さんにお願いです。改めて私たち市職員自身が交通事故を起こさないよう、気を引き締めて下さい。業務中はもちろん、プライベートでも気をつけて参りましょう。

続いて、未来に向けてなすべき事について、です。今回の臨時議会等でもコロナ対策関連予算が上程される予定です。先月の月いちメッセージでも呼びかけましたが、各部各課には国からの交付金等の活かし方について議論しそれぞれアイディアを出していただき有難うございます。先月も言いましたが、ピンチはチャンスです。私は今後、皆さんのアイディア出しの延長上に、withコロナの新たなまちづくりの方向性を練り、それを総合振興計画のPDCAサイクルに乗せ、新たな本庄市の成長戦略として、内外に向けてしっかり打ち出して行きたいと考えております。これは市長一人では出来ません。改めて皆さん一人一人に、未来に向けた本庄市の可能性は何か、今すでに実施していること、また今般出していただいたアイディアから、更に一歩進んで、ぜひ市の成長戦略を共に考えていただきたいということをお願いします。

以上で月いちメッセージを終わります。あせらず、あわてず、あきらめず、今月もみんなで挑んで参りましょう。

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