面接試験の只中から(令和2年11月分)

更新日:2020年11月02日

皆さんおはようございます。11月2日、今月の月いちメッセージをお送りします。
一昨日、昨日そして本日と、職員採用第三次試験つまり最終面接試験が実施されています。試験官は市の三役と総務部長、行政管理課長です。この土日、我々は朝から夕方まで、市役所本庁503会議室に缶詰で、本日も同様です。
受験者にとって面接は非常に緊張を強いられる場面です。同時に試験官にとっても、強い責任感が求められます。言うまでも無く、その結果は受験者の一生に大きな影響を与えるからです。
試験ですから、当然受験者も背伸びをする場合が多く、こちらも試験官として相手を見抜く目が必要です。そして相手もこちらがどのような質問をしてくるかを見ている。いや、そんな余裕はないかも知れません。しかし私は、試験官も本庄市の代表として見られているという意識で毎回臨んでおります。
そしてこの試験は本庄市役所を支える人を選ぶ、後世に大きな影響を及ぼす場でもあります。人は石垣、人は城。私は毎年覚悟して臨んでおります。
メッセージをお聴きの皆さんも、かつてこのような場面を経験して、選ばれた方々です。それが1年前であれ遠い昔であれ、関門を通過して、いま市行政で働いている、それが皆さんです。
皆さんの蔭には、あまたの不合格者の涙があります。本人には残念な結果ですが、少なくとも試験で本庄市を選んでくれた方々です。前途に幸いあれと、私は毎年祈っております。
そして選ばれた皆さんは、それぞれ勤務の長短はあれども、今日まで頑張って市政の進展に力を尽くされています。入庁当時、元気はつらつ。その後さらに張り切っている方もいるでしょうし、一方、現在、心身不調の方、あるいはご家族のことでご苦労されている方、仕事がなかなか上手くいかず、あるいは職場内にトラブルや心配事を抱える方もいるでしょう。人より苦労しているのに、その苦労を見せずに頑張っている方、あるいは報われないと感じている方もいるでしょう。私は改めてここに全職員の皆さんをねぎらいたいと思います。そして皆さんには、採用された時の原点に日々立ち返り、無理はせず、今後ともそれぞれの力を存分に活かして、本庄市民のため、よろしくお願いいたします。
さて、面接試験は私にとって、学びの場でもあります。受験者の話は学びの宝庫だからです。新卒受験者からは、はつらつとした将来への希望や、内に秘めたる闘志を感じ、また社会人受験者からは、今までの職場で何を学んで来たのか、聴くことが出来ます。私自身、経験したことの無い世界の話は非常に勉強になります。
そして、交わされる質問と答えの中で、本庄市の評価を、直接的にあるいは間接的に聞く場面があります。相手は受験者ですから、そう悪いことは言いません。が、現在の本庄市への褒め言葉の中に、あるいは本庄市の将来性を期待する言葉の中に、お世辞では無いものを感じる時があります。
間違いなく言えるのは、地域間競争が進む中で、本庄市行政にフレッシュな人材を迎えるためには、迎える我々が常にチャレンジする主体でなければダメであるということです。新しい人材はその市役所がどんな集団か見ています。就職にあたって、もちろん「パン」は最も大事です。しかし人はパンのみにて生くるにあらず、これもまた真です。この職場は新しい地方自治の可能性を追求する志高い集団だろうか、仕事が進まなくても一定の給与が入ればOKというプライド無き態度から脱却しているだろうか、そして何より、市民や同じ職場の同僚に、親切で温かい集団だろうか。このような点を、新しい人材予備軍は見ています。
本年はコロナ禍の影響が心配されるなか、採用方法はかなり工夫され、結果多くの受験者が本庄市を受けてくれました。三次試験まで残った受験者は、かなりレベルが高いと感じます。これも担当者の努力はもちろん、ひとえに現役職員の頑張りによって、本庄市行政が一定の評価を得ていることの表れだと思います。
本年度も半年以上を過ぎて、振り返れば、ホームページリニューアルや本庄早稲田の杜ミュージアムのオープンをはじめ、苦労が実を結んだいくつもの事業がありました。皆さんの頑張りのおかげと、感謝申し上げます。一方で残念な出来事もありました。我々は常に市民の監視にさらされる存在です。改めて初心に返って、安住すること無く、一人一人が市役所を背負っているという気概を持って、仕事の更なるチャレンジまたブラッシュアップを図って参りましょう。最後にお願いを二つ。せっかくホームページがリニューアルされたのですから、皆さんにはLINE登録をぜひお願いします。そして歴史と教育のまちの一員として、まだ行ってない方には一度はミュージアム訪問を、こちらもぜひお願いします。
以上で月いちメッセージを終わります。寒くなって来ます。体調には充分気をつけて、頑張って参りましょう。

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