新型コロナウイルスへの対応について(令和2年2月分)

更新日:2020年10月01日

 みなさんおはようございます。2月4日立春です。今月の月いちメッセージをお送りします。昨日は全国市長会社会文教委員長として、全国市長会長の立谷相馬市長と、全国町村会長の荒木嘉島町長と共に、加藤厚生労働大臣に対し、感染拡大が心配される新型コロナウイルス問題について要望活動を行いました。そこで月いちメッセージを本日とし、この新型コロナウイルスについてお話したいと思います。
 すでにご存じの通り、中国湖北省武漢市において昨年12月以降、この感染症が発生し、中国政府の発表では昨日の時点で死者は武漢市はじめ中国全土で361人、感染者は約17000人を超え、全世界に拡大しつづけております。日本においても感染者が増えております。
 世界保健機関(WHO)の緊急委員会では、日本時間の1月31日未明、この新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況を「緊急事態」に該当すると発表しました。政府においてはこれを指定感染症及び検疫感染症とする政令を、当初2月7日施行予定であったのを前倒しして2月1日から施行しました。また入国申請時から14日以内に武漢はじめ中国湖北省に滞在歴がある外国人について、入国拒否とする措置を現在とっています。
 今後この状況がどうなるか、このコロナウイルスにはまだ不明な点も多く、今後爆発的に感染が増えるのかそうでないのか、いずれにしても予断を許さない状況と言えます。
 このような中、昨日は加藤厚生労働大臣に今般の新型コロナウイルス問題について申し入れをして参りました。内容としては全国的にこのウイルスについて、急激な感染拡大があるのではないかという不安が広まってきていることに鑑み、基礎自治体として保健所と医師会との共同による対応策を講じていく必要があることから、あらためて、

  1. 地方団体、国民等へのコロナウィルス感染予防及び治療体制についての適切な情報提供
  2. コロナウィルス感染症及び二次的合併症についての万全な検査・治療体制の構築
  3. 同疾患による保険医療体制混乱への適切な対応、を要望して来たところです。

 さて先ほど、今回の新型コロナウイルスについてはその感染力や性質について不明な点が多いと申しあげましたが、現時点で分かっていることとして、症状は風邪やインフルエンザに似た症状である、潜伏期間が比較的長い、過去に世界中で蔓延したサーズやマーズといったウイルスと比べると感染力は弱い、などが特徴とされます。これまで亡くなった方は比較的年配で、しかも何らかの疾病を持っているケースが多いとされます。感染については人から人への感染は認められますが、発熱などの症状が無くとも感染している場合もあるそうで、これでは検査などの網をその人が意識していないうちにすり抜けてしまう恐れがあります。
 そして検査体制ですが、現時点では誰でも新型コロナウイルスの検査を受けられるわけではありません。政府は2月上旬をめどに、武漢への渡航歴があり疑わしい症状が出ている、またそういう人への濃厚接触などが疑われる人に限って、相談そして検査や診療を行う「帰国者接触者相談センター」および「帰国者接触者外来」を、各二次医療圏に一か所以上ずつ設置する方針を去る1日に発表しました。簡単に検査キットなどで受けられるようになるまでには時間がかかる、厳しい状況にあることも大臣からはっきりと聞かされました。いずれにしても急いでもらいたいものです。これら特別な相談センターや外来を設けるのは、あくまで感染を防ぐための現時点の措置とされています。しかし今後感染が地域全体に拡大した場合は、今度は地域の医療機関で対応する体制に移行しなければなりません。その覚悟も持たねばなりません。
 現時点で私たちが出来る事は、まず自分の身を自分で守ること。手洗い、うがい、マスクにて予防を徹底することです。予防方法で効果的なのは、何と言っても手洗いをこまめに行うことだそうです。まずは手洗いを励行しましょう。
マスクですが、市役所の窓口については、先日1月31日に開催した臨時庁議の場において、お客様の応対をする職員も自分の体調に合わせてマスク着用を妨げない、むしろ、したい人は積極的にして欲しい旨を確認した通りですので、安心して使ってください。なお日本に出回っているマスクの7割から8割は中国産であり、輸入が滞っていること、国内の工場は量産体制に入っているが、今後も品薄の可能性が高いと加藤厚労大臣は指摘していました。マスクは自分で作ることも考えた方が良いと思います。
 色々と申しあげましたが、これからも新型コロナウイルスの脅威は増す可能性が大であると感じます。わが国でもすでに20人の感染者を数え、症状が出ない感染も含めて一定の感染が進んでいる可能性が大です。必ず近くでも感染例が報告されるでしょう。そうした場合には、おそらく従来の新型インフルエンザ等感染症への対策行動計画を援用して、対策を実施することになると推測します。
現時点での市民への周知をはじめ、感染拡大期には学校・保育施設の臨時休業や集会の自粛、外出抑制などの感染拡大防止や、保健所や医師会と連携した市の役割も必要となります。ぜひ職員みなさんの協力をお願いします。厚労省・埼玉県からの広報やQ&Aなどを活用し、最新の情報収集また備蓄品の点検と整備にも万全を期してください。
 改めてこのウイルスは色々と厄介であるということを覚悟してかかりましょう。自分たちの身は自分たちで守りつつ、危機感を持ち、しかし冷静に、事態に対処して参りましょう。以上で月いちメッセージを終わります。みなさんどうぞよろしくお願いいたします。

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